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そうです。
[男性の言葉にひとつ頷いた。と、上げかけた視線が警棒を捉えて、緩みかけていた表情がふっと沈む]
そんなもの、人間には効いても、あいつらには効きません。
何せ“殺しても死なない”って…………あ。
[小さく、不安げな声を漏らす。
女にとっては知ってて当たり前のことが、他人にとってもそうとは限らない。
「あの化け物」についての知識があることで、かえって怪しまれたりしないだろうか。
「この女もまた、あの化け物の仲間ではないか」と]
[そんないらぬ心配が、次なる言葉を生んだ]
……どこかの雑誌にそう書いてあったような。
[あとは顔を俯けて、長年踏みしめられてきた土の道を見るともなく見るばかり**]
― 誰かの視界 ―
[ ザ――――。
先ほどまでは幅の広い土の道を見ていた女は。
今は比較的幅の狭い土の道を視る。
路地裏だろうか]
「ノギさん……―逃げられた」
「まだ遠くに―――――いはず」
[ 道の真ん中で男性と緩慢に会話。
声からしても内容からしても。
ああ、これも探している視界じゃ、ない]
ええ、まったくです。ただの観光客にこのような仕打ちとは。
[徐々に落ち着きを取り戻してきたのか、声音はいつもの無機質な調子を帯び始める]
私はあいにくと、「ないよりはまし」程度のものはなるべく持たない主義でして。
[男性につられるように肩を竦めた。
雑誌に関する追求はなく、次の質問。
顔を上げ、眼鏡の奥から淡々と男性を見据える]
あれは確かに化け物ですが、かつては―― どうしました?
― 視界混線中 ―
「もうすぐ日付が変わる……か。」
[ 見慣れた懐中時計を広げて時刻を読む、聞き慣れた声]
「あの日記を――く調べられなかったのは――――けど、やっぱり私達の見立―――――てなかった―――よ。」
[ ノイズ混じりの言葉。けれど最後の一言だけははっきりと聞こえた]
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