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んもう。
イザベラ先生ったら、どうしてもっと早くに教えてくれなかったのよっ。
[ぶつぶつとぼやきながら走る道すがら。
しんどい訳ではない。もう何年も前、家族が全ていなくなって、今の学校の寄宿舎に引き取られてからというもの、毎日折を見ては、走る練習をしているのだから。]
──あ、灯りがついてる?
[先ほど、舎監に行くように言われた建物が見えてきた。**]
遅くなりましたぁ!
[集会所の扉を開いて、先客に声をかける。]
……。バロン、あたしは大好きですよ?
[柄のあまりよろしくない男の悪態に真顔で答えた。]
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