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― 1F・日用品売り場 ―
[次に目を開けた時、
様子は様変わりしている。
それは、いかにも自世界に戻ったかのような、
いわゆる、日常に近い、デパートの売り場だった。
目の前に並ぶのは、いわゆる日用雑貨というものだ。
そして、当たり前のように、主婦や家族連れ、そのほか、客、店員などが見えた。
目をこする。]
[一瞬、あれはすべて幻か?とも思ったけれど、
手にもった扇子一瞬、不気味な光を放つ。
開けば、そこには赤い文字があった。
『此れは神の日記也』]
さてに、だが………。
[日用品売り場。そこに現れた和装の男。
それがいわゆる自分の知る現実ではないことを知るのは容易だった。]
――……
[誰も男に気がつかない。そう、その世界では棋界の魔王と呼ばれ、子供にも人気のある将棋棋士としてあった。
普段着ならまだしも、この見てくれでここまでスルーされることも男にとってはまた新鮮であった。]
なるほど、明晰夢にも近いですが、
それならば起きようとする意思、ここまで叶わぬのもそれではない証拠。
[そして、日用品、非常に綺麗な小ぶりのシャンプーを手にとり…そこらの店員に話しかける。]
これは、いただいても?
[すると、彼らは、さも当たり前のようにどうぞと頷いた。
つまりここは、先ほどの途中であるのだ。]
ほう
[そして、扇子に振動を感じ、広げると、そこにまた赤い文字が現れている。]
ええ、います。
貴方の声が今、見えます。
[それが、誰の声であるか、わかるわけもなく…しばし考えてから。]
私は、四番です。ゼンジといいます。
[そう名乗った。]
[男もまた、他の者と同じように、自身の扇子に浮かび上がる文字と向かいあう。]
『女性物の高価なシャンプーを手に入れる』
[そう書かれた一文を見て、手にしたシャンプーを見つめる。
自分でも、なぜこれを手にとったかわからない。封は開けてはいないが、カミツレエキス配合、とか書いてある。
とりあえずは袖口にしまい、そのまま手を隠して歩いたが、また扇子に何かを感じ開く。]
『五番:1F・大工道具売り場にて、無事鑿を手に入れる』
[流石にその表記に眉をあげる。
そして、扇子を閉じ、日用品売り場のレジ横、フロアマップをみつめた。
男はそれを記憶する。]
さてに…どうやら、
穏やかではないですね。
[さきほどまでの場所での話。
情報を照らし合わせるまでもない。
もう、始って、やる気なやつがいるということだ。
男はしばし目を閉じるが、やがて開くと、日用品売り場の物色しはじめ、とりあえずはビニールテープと大きめのビニール袋を手にとった。*]
― 1F ―
[とりあえず、目につかないような物を手に入れ、袖にいれている。
ふと、扇子を取り出すと、
『五番:日用品売り場へ』
そう書かれていた。
ともかく、五番は鑿を持っている。
そういう人物がこちらにくることはわかり、自身は食料品売り場へと足を運ぼうとすると、既にそれは扇子にそうあった。
瞬いたが、何もいわず、食料品売り場に向かう。]
[そして、静かに歩いていくと、
そこに男の姿はあった。
どうやら大工道具を物色している予想は正解のようだ。]
こんにちは……。
さきほどはお話聞いておりました。
[広げた扇子、そこには10thと会うと書かれている。
そして、静かに閉じて袖にしまい……。]
十番さん、では味気なく思いますが、
私はゼンジと申します。
[話せる範囲まで近寄り、小さく、お辞儀を十番にした。]
>>72
グリタさん、私の世界ではあまり耳にしないお名前です。
こういう挨拶も変ですが、よろしくお願いいたします。
ところで、
このいわゆる商業施設は、私のいた世界に非常に酷似しております。貴方はいかがですか?
ちなみに、この場所は、いわゆる、凶器と呼ばれるものが数多く揃えてあります。
ここに来た目的は、おそらく、貴方も私もそう、変わらないでしょう。
[丁寧に向こうも頭を下げていたので、言葉を多く語る。]
いまさら、そのルール自体に何か文句をつける気などはありませんが、お聞きしたい。
貴方のは自身の世界が好きですか?
勝ち残りたいですか?
[単刀直入にそこは聞いた。]
[それは、まだグリタと会う前だっただろう。]
カノウさんですね。
実は、私のこの、日記というんですか?
これに貴方の声が映ります。
そして、この日記はどうやら己を神と名乗っているようです。
神の日記。
ふと、思ったのですが、貴方のも左様で?
喜べないと。
ええ、なんとなくわかります。
この神の日記はどうやら、
ハズレくじかもしれませんね。
[声はどのようにカノウに伝わるのだろう。
いずれにしろ、それは単調に。]
ですが、
それもまた、なりゆき。
起きてしまったこと、振り返っても仕方ありません。
[勝負師の男は、そのとき、確かに笑んだけど、
きっと見えることはない。**]
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