情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
今日は私の番か
事故死2連続、はちょっとだけど
頭痛で脳腫瘍フラグを立ててはいるものの、ちょっとそれで即死っていうのもな
どうやって死ぬのがいいのか
ルリちゃんの手術もあるしなぁ
[いつもと変わらぬ仕事を終えて、帰宅した家。
いつもと変わらぬその部屋に、いつもと変わらぬ夕食、いつもと変わらぬテレビの雑音の中、いつもと変わらず横になるベッド。
例えば人に、どんな事があろうと。
世界は、何も変わらず回り続ける。
たった一人の人の死は、世界を何も変えない。]
唐揚げ、うま
[ただ、少しだけ。
今日の食事は味気なかった。]
[今日の夢は、とても不思議な夢だった。
若者は、どこかの道を歩いている。
誰かの後ろ姿が、目の前に見える。
誰かを追っているのか?
いや、それにしては歩行速度が遅い。]
まだ早かったか
[何故か若者はそう言い、苦笑いを浮かべる。
追っていた誰かは、振り返らない。
ただ、道を歩いて。
遠くに、真っ青な空が見えた。]
[そして朝。
今日も電話で目が覚めた。
最近、こんなことばかりだ。
今日は、私の患者さんに関しての電話だった。]
ボタンさん?
はい、わかりました
[月に一度、検診にくるおばあさん。
そのおばあさんが、亡くなったと言う。
いそいそと服を着替えて、病院に向かう。
葬儀に、行けるだろうか。
今日の仕事は、はやめに切り上げよう。
そういえば、今日はルリちゃんが手術だったか。
私が手術をするわけではないけれど。
手術前に、彼女に何か送っておこう。]
[ジュースが好き、と言うことしかしらないから。
何がいいか、よくわからなかったけれど。
あの歳の女の子だから、というので縫ぐるみを買ってあったんだ。
少し大きめの、くまの縫ぐるみ。
あとで、持って行ってあげよう。
そう思って、抱えたはいいけれど。
これをもって出勤するのは、予想以上に恥ずかしかった。]
空が青いな
[夢でみたような、綺麗な青空。
冬だというのに、こんなにも空が高い。
珍しい事もあるものだと、若者は思った。]
[病院にたどり着くと、まずはナースに縫ぐるみを渡した。
ルリちゃんに、渡してくれと頼んで。]
ジュースの先生から、と言えばきっとわかる
お願いしたよ
[変な目で見られている気がするが、被害妄想だろうと思うことにした。
今日も、微糖の珈琲を買う。
サンドイッチは、買わなかった。]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了