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― 自宅 ―
[ガリガリガリガリ][ピタ]
駄目だ
[かしかしと頭をかいて、手紙を見る。]
今年もだ、今年も!!!
アレから一年、探したが手掛かりすらない!ムカイん所のも消えたらしいじゃないか、専らの騒ぎだ!
一緒に消えたってのは、確か
…………
[眉を寄せた後、フンと鼻を鳴らした。]
まあいいさ、今年もコレが、探す機会なんだろう?
[机を離れ立ち上がった時に感じたのは、軽い頭痛。また眉を寄せながらも、手紙を持つと、*祭へと向かう*]
[からん ころん]
『からん ころん』
[夏祭り会場へ向かう道、今年も変わらず藍染めの着物姿の少年。
くすりと笑ってしまって、あわてて口元を隠す。ゆっくり表情を鎮めた]
しかし本当に、これ、誰が書いているんでしょう?
[今年も送られてきた手紙で顔を仰ぐ、赤線で消された名前は3人分。想像することは一つしかない]
今年も神隠し……
神隠し。
…かくれんぼ。
……鬼はだぁれだ。
[手紙に並ぶ名前を繰り返し]
あ、リウさん!
……その様子だと、またこれ、来たんですね。
[手紙を振って、困ったように笑う]
オトハさん?気のせいじゃないのかなあ…
って、デートなんてそんな!相手もいないんだし。彼氏の一人位欲しいんだけどね…アンちゃん?
[かすれた声に驚いてそちらを見るが、何も見えなかった**]
見つけて……仮に誘拐犯がいたとして、見つけてどうするつもりですか?
[フユキの勢いに息を飲み、ミナツを見やる]
何度も言ってる通り、私には何も心当たりはありません。
[冷静な顔で、『シロ』と書かれた手紙を*掲げはする*]
ん?……あ、シンヤ!
良かった、あのね…あ。その、手紙は。
…えぇ、きたわ。
やっぱりシンヤの所にも送られてきてたのね。
…ねぇ、シンヤはミナツ達にもう会った?
私、今日はまだシンヤ以外に会えていないの。
シンヤもまだ、なら。一緒に探しにいってくれない?
……また誰かいなくなってたら、いやだから。顔みえれば、安心だし。
―祭り会場―
[辺りを注意深く見回しながら、現れる。唇にのせた控えめな紅色は、化粧師の手になるもの。
救護テントの周辺に、手紙に名の記された人々を見つけ、足を速めて近づいた]
どうなさったんですか、フユキ先生?ユウキ先生と、何か…
…「誘拐犯」を、「見つける」?
[内容を聞き取ると、表情をこわばらせた]
どうするか だって?決まってる
聞くのさ 一部始終をな!
お前は興味ないのか?居なくなったヤツらは何処に行った?生きているのか死んでいるのか見当すらつかない!
『鬼ごっこ』の鬼は、一緒に遊んでいる友人で在るのが決まりだ。一覧の中に居るンじゃあないか
[シロと書かれた紙には眉を寄せ]
…ほう?
[祭り会場の救護テントには、覚えのある顔が揃っていて]
また神隠しの話か……
で、今年もまた誰か消えるって?
冗談じゃないよ。
だけどさ。
[とーそれ以降の言葉はフユキに向けて]
どうしてそこまで躍起になるんだい?
興味とか危険とか気持ちは分からないわけじゃないけどさ。
ちいとばかりムキになりすぎてる気がするよ。
[自分よりよほど芝居がかった口調の青年に問い]
[向けられた視線に、半歩後ずさり]
…いえ、あの…。
本当に、手紙に書かれている誰かが、神隠しに手を貸しているなら…
見つけようとしているフユキ先生が、危ない、です。
い、いえ、だからって、放っておいていい訳では、ありませんけど。
[泳ぐ視線は、ユウキの持つ手紙に留まる]
…「シロ」…オトハさんは、「白」?
誘拐犯を見つける、ってのには賛成だけどね。
しっかし、あの中に犯人がいるなら
どうして手紙に自分の名前も書いてるんだろうね。
[手にしているのは今年に新しく送られた手紙。
赤い線の数以外の変化はなく]
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