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[習慣になっている朝の新聞を開いて、
新聞に乗ろうとする猫と攻防を繰り広げつつ
ざっと記事を流し読む。]
空き地から3日連続人骨…か。
頭、足、腕……
―――今日は背骨。
ころころと可愛いひと繋がりの骨。
明日は肋骨。繊細なカーブのひと揃い。
…もうすぐだよ。
もうすぐ、君が"出来上がる"。
[詠うように言って、傍らの包みをそっと撫でた。]
さて。空き地の様子でも見てこようか。
お弁当も届けないといけないしね。
[行ってくるよ、と白猫を撫でて、
からりころりと店を出る。]
ただいま―――あ、タケさん。
留守番してもらってたんですか。
いつも、助かります。
[店で茶を飲んでいた近所のご隠居さんに
頭を下げて礼を言う。
客が来た、との言葉に、少し首を傾げ、]
…近所の小学生が、話を聞きに、ですか。
呪い人形の話を?
穢れを人形に移して、人に拾わせる…って
あの話ですよね。
……ああ。そちらも話されたのですか。
死者の骨を拾わせて、命を少しずつ奪ってくる…
そりゃぁ、迷信ですよ。
死者が復活するとか、話が出来るとか…
そうですねぇ。よっぽどの念が介在すれば…
…って、タケさんまでそんなおとぎ話を。
[からり笑い飛ばして、茶を一口。
そして、ぽつり呟く。]
……ええ。似てますけどね。今の状況。
[動物病院前。
男がたらたらと歩きながら考えている]
……。
出来上がってきている気はするよな、犬。
[自分の考えを肯定して欲しげに犬に話しかけ、]
……ん?
犬。お前がくわえている骨はまさか例の。
ちょっと貸してくれ。いや待ってくれ凄く痛いです。
スーツが、スーツが破けますけど。
[骨の玩具を取り上げて肩口を犬に噛まれている]
[ひと悶着のあと、着衣の乱れを直し]
玩具だな。最近の玩具は良くできてる。
まあ想像の範囲内だな。完璧にな。
シケたもんだが、これは貰っておくぜ、犬。
恨むのなら無力な犬に生まれた自分を恨むことだな。
[猫派、無意味にニヒルに去って行く]
[ざわめいた声が聞こえる。
駐在所から飛び出した警部の後を追って、空き地の方へと]
現代アートか?
[ブルーシートの向こうに一瞬見えたものに鼻で笑った。
ピラミッドのような山形に組まれた、いくつかの、恐らくは肋骨が危ういバランスでそこに鎮座していた]
[それから小学校へ赴き、デンゴの足取りを追う。
昨日、自分より後に少年の姿を見たと言う人物には巡り会えなかった]
気をつけろっつっただろ。
[足は弁当屋へと向かう]
―― 弁当屋 ――
ままままま幕の内1つ大盛りで。
[出来上がるまでステップステップ]
あの、なるべく一人にならない方がいいですよ。色々ひとが居なくなっているらしいので。骨も出てますし。こういうの大の大人が言うのも可笑しいですけど、のろいって言うんですか? そういうのなんじゃないかーなんて。村の人誰彼構わず呪っちゃうんですよ。怖がらせようって魂胆じゃないですよ。ちょっと思っただけでして。ええ。
[早回しで言っているうちに、弁当が出来上がる。
千円札を出し、袋を受け取って足早に立ち去った]
―― →新聞社 ――
どおりで。
[首をすくめて空を見上げた。
白い、小さなものがちらちらと空から*舞い降りる*]
[膝を抱えたまま、数十分。
年甲斐もなく駄々をこねたこどもの様に、
差し出されたミルクティーを啜り。]
あたま、あし、うで、せぼね、だって。
だったら今日は骨盤でも見つかっているの?
[あんな大きな骨、誰が埋めてるのよ。
すねた口調は、やつあたりにも似ていた。]
あんな場所に、骨をうめて。
だれだってわかんないわよ。
…探し物がうっかり骨になるだなんて…。
[沈んだ視線に映るのは、○○新聞と書かれた文字。]
〜… おとうさん。子機とってちょうだい?
それと。来月から、××県民新聞に変えてもい〜い?
[快諾を得たその指で、回す見慣れない電話番号。]
[生憎、例の記者は不在のようで。]
そうですか。では伝言おねがいします。
えぇ、槻花寫眞館です。はい、来月から。
それと――…
[当たり障りのない言付けを告げて。
少し残念そうに電話を切った。]
―― 夢美堂 ――
こんにちは。お邪魔しますよ。
こちらに、タケさんていらっしゃってますかね?
[ノギ巡査部長、警邏の途中で立ち寄る店先。]
ご内儀さんから、頼まれましてね。
入れ歯忘れてるから、届けてほしいって。
[差し出す入れ歯ケースは透明なアクリル製。
ゆらり、剥き出しの入れ歯が水中に揺れる。]
どういたしまして、はいはい。
[ご隠居が照れ笑いしながら歯を入れる間に、
改めて店主ゼンジへ会釈するノギ巡査部長。]
アレですか、今どきの
「見せる収納」ってやつですかね。
お持ちするにも、おっかなびっくりでしたよ。
[容疑者リストに載っていた彼の面を無遠慮に
見詰めながら、世間話めかし唇の端を引く。]
まるで標本か…
「遺留品」みたい*で*
[微熱のからだは辛いが、黙っているのはもっと辛い。]
ねぇ、おかあさん。わたし少し出てくるね。
うん、…やだっ、むかしの話じゃぁないし。
こども探偵だなんて。ただちょっと気になるし。
それにデンゴ君にも招待状、渡さないと。
[少年の名前に反応した白猫を抱きかかえ、
しっかり防寒した身で外へ。]
[歩きなれた道を静かに踏みしめながら、
考えることは、やはりあの空き地のこと。]
記者さんは、なぜ今になってと言っていて…。
作家さんは、関係ない仏さんまでと言っていて…。
[熱の所為か。独りごとはたどたどしい。]
[そして無意識に向かう先は、空き地。
昨日と同様、ブルーシートが張り巡らされていて、
物々しい。]
これじゃぁ、確認どころか。
ますます中に入れないわね。
[ふっと溜め息を洩らした視線のさき。
見慣れた立看板に、落書きのあと。]
あら? こんな落書き、前からあったかしら?
[よーく目を凝らすと、読めないこともない文字。
まるでヘビかミミズが這ったかのような。]
えーっと、「よつんばいならおっけーです」?
[猫の喉をさすりながら、首をかしげた。]
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