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[ぶるぶると震える携帯電話。
それをぎゅっと握った後、ペケペケとボタンを押していく。
カシャっという音と共に明滅する光。
葉を被せた後だから、意味はなかったかもしれない。]
都市伝説…ね…。
どうせ、伝説にすぎないんだろうけど。
[震える携帯に溜息をついて。
また今日も家へと*帰っていく。*]
―ガード下―
[電車が通過する音が耳に響く。
街灯の明かり1つ。
淡い光が広がるも夜は照らしきれずいる。]
………………。
[相変わらず震える携帯電話。
それに手を伸ばすこともなく。
コンクリートに背をあずける。
音楽プレーヤーから流れる綺麗な発音の英語。
それに飽きたのか、ボタンを押せば外国人の声は止まった。]
[耳からイヤホンを抜く。
それを鞄へと片付ける。
電車が通る音が、先程よりも大きく耳へと届く。]
………………。
[ゲラゲラと笑い声をあげている男子学生と目線が合うもすぐに逸らし。
くだらない、と言わんばかりに溜息をつく。]
………………。
[男子学生の声は遠くなる。
視線を正面に戻すと、落書が目に入った。]
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体調不良というよりは村を立てた時期からの寝不足がここにきて爆発して、起きていられなくなったことが原因d(ガフッ
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―電車内―
[休みの日だろうと当然塾であり。
車内で聞く音楽プレーヤーは相変わらず単調に英単語の発音をしている。]
……………。
[車内で鳴り響いた携帯電話の主である若者は大声で話だし。
杖をついた老婆の前ではサラリーマンたちが眠りこけている。]
………………。
[無言で立ち上がり、着いた駅で降りる。
あの老婆は無事に座れたろうか。]
………………。
[恐らく2度とは会わないだろうけれど。
電光掲示板を見上げれば次の電車は15分後であった。
そのまましばらく*待ちぼうけ。*]
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