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こんにちは。
[手を振る白衣の医師の姿が目に入って、千夏乃は歩み寄りぺこりと頭を下げた。ここで何度か会ったことのある、確か内科だったか、外科だったかの医師だ。
千夏乃が普段検査や診察で訪れるのはもっと長くて難しい名前の部署だったから、彼を病棟で見かけたことは、なかったが。]
…こんにち、は?
[帽子にマフラーにサングラス、といういでたちの男の人には、少したじろぎながら。]
お散歩ですか?
――結城先生。
[ちらりと名札を確認して、その名を呼ぶ。
交わされたのは、きっと他愛もない言葉。彼らと別れた後も、千夏乃は暫くの間中庭を散策するだろう。そして、再びこっそり病室に戻る頃には、目を三角にした師長が待ち受けているのだ。
これがいまの彼女の、*日常*。]
おさげ髪 チカノは、ここまで読んだ。[栞]
3階・談話室
…おこられちゃったね。
[給湯器からマグカップに湯を注いで、冷ましながら窓際の椅子に掛けた。
一人で過ごす時間が増えてから、元々少なくはなかった千夏乃の独り言はますます増えていた。そんな様子を見て、お父さんの若いころにそっくりだ、と、母は笑った。]
あーあ。
[窓枠にかたんと頭をもたれさせて、溜息をつく。]
おかーさんと、おとーさんと、ハルちゃんに。
会いたい、なあ。
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