情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
(あれは飲み込まれ"そう"なんじゃなくって、もう――)
[口には出せぬまま宿舎に戻り、まだ残っている人らに]
つかれただろう、もうおやすみ。
[そう言ってから寝所に向かい、床につく。
マシロが干したといっていた布団。
眠れる気がしなかったが、気がつくと目が覚めた。
目が覚めるということは、眠っていたということだ]
[窓辺からさす光に、ほっとするような、
なにか名残惜しいような顔をして]
とりあえず、ずうっと夜、なんてえ
詰まらんことにはならなかったらしいね…。
[そのまま、布団の上に座ってぼうっとしている]
―朝―
[気がついたら、窓から日の光が差し込んでいる。
穏やかな光に包まれていると、まるで昨日のことが夢のように感じられる。
身体を起こし、辺りをきょろきょろと見回しながら、名前を口に出す]
マシロちゃん…?
[少しずつ思い出す。お葬式でわんわん泣いた日のことを]
[ふらふらと立ち上がった。部屋の入り口に向かおうとして、足元の袋を蹴飛ばした。
中身が転がり出ていた]
…あ。藁人形…
[火にくべ損ねた藁人形が転がっている。背中に「スズキ」と書かれた人形。リボンつけたらかわいいかも?といわれて、ためしにつけてみた人形もある。
全部で8体。*袋にしまいこんだ*]
[いつの間にか眠ってしまったのだろうか。目を覚ますと夜が明けていて、空には幻月は見えず、]
かなしぃ?
[宿舎を取り巻く空気が悲しみに覆われている中、故人の記憶がない自分に仲間外れの感情。すぐ近くで眠る猫を抱き寄せて、ぎゅっと。]
[寝たのか寝ていないのか、自分でもよくわからないうちに宿舎に日が射した。
体を布団から起こし、ゆっくりと身支度を整える。
呆けたような顔のまま、大部屋へ。]
[封筒から取り出した書きかけていた手紙の隅、手近のボールペンを手にして文字を書き足す]
ナツへ
ママをよろしく。
ママへ
ナツをよろしく。
[その紙面を見て、苦笑を零した]
まるで遺書だな。おい。
おはよう、ございます。
[室内で腰掛け、疲れた顔で天を仰ぐ男に声をかけた。
その手元の紙を覗き込む。
新しく並ぶ二つの名前。]
ねえ、先生、船は本当は誰も置いていってないんじゃないでしょうか。
この島に取り残された人なんて、いないんじゃないでしょうか?
私たち、ほんとはみんな
[その言葉を口にするとき、小さく震えた。]
とっくに死んでいるんじゃないんですか?
[封筒にはまだ白い紙。広報誌の訃報欄にはまだ空白。]
[目の前のエビコから目を離し、窓辺を見やる。
そこに見えた人影の名は呼びもしない]
……気が振れそうだ。
[窓から吹き込む風は穏やかに頬を撫ぜていく]
そんな馬鹿な話があるわけないじゃないですか。
あるわけがない。
[手元の封筒に住所を書き込み、おもむろにエビコに差し出す]
ああ、そうだ辻村さん。
これ投函してもらっていいですか?
[夢を見ていた。
故郷へ帰る前の、最後の日の夢。
インターン先の美容院の皆が笑顔で送り出してくれた。
がんばれ、といって。
…そして故郷へ戻る、電車へ乗り込んで…それで]
あれ、そっから先は…?
[変な夢、と思ったときに目が覚めた]
ふね?
[窓から外を眺める。迎えの舟の姿はないだろうか。島にどうやって辿り着いたかを考えると、頭の奥がずきりと痛み、思わずうずくまった。]
[頭に鈍い痛みがある。霞がかかったように働かない]
[立ち上がって、荷物から黒い薬瓶を出し、
中から丸薬を3粒。水も飲まずに嚥下する]
[頭の働きはかわらないが、気分が落ち着いた]
ああ、明るいんだ。
銀坊を探しにいかねえと。
[口に出した言葉とは裏腹に、もうどうせ探しても
見つかるわけがないとしか思えず、
玄関口に出たはいいが、ひどく億劫に思えた]
薄情だねえ、あたしも。
[あは、とよく晴れた空に向かって笑う]
[昨夜は遅くに寝たので、目が覚めるともう大分陽が昇っていた。月光とは違う圧倒的な陽の光が、窓から差し込んでくる]
……眩しい。
[一体どうしてこんな事になっているのだろう?と考える]
私はただ、お母さんに会いたかっただけなのだけど。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了