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さてな。
人に混じり、細々と生き延びていると聞くが。
聞きかじった伝承に過ぎぬ。
色々と理由はあったのだろう。土地への愛着、仇敵への復讐に
……呪い。
[目の前へと歩み来る石木を、面の下の瞳は静かに見つめています]
そんな面を被っていては、顔が見えない。
[払いのけられれば悲しそうに笑う]
怖いの?
仰々しく、神を語るのに、たかが女の手が怖い?
上っ面の言葉なんて要らないわ。
神を消す、滅ぼすというのなら、それで皆が戻るなら手伝いましょう。具体的になにをしたいの?
それとも、いざという時だと?
>>29夢想家といわれて
いや俺は詩人だ ロッカーだ!
[すこしむっしてみせる]
で あんたは 自分を鬼というの?
---知ってる?
鬼って 追放されたカミの一種って説。
そしてぽつり>>24本当に自分の為だけ?
犬だって動物だって仲間のために命張ることだってあるんだよ
[そういって 困ったように溜息をつく]
くく。自らを女と呼ぶのは意外だ。
……見え透いた挑発には乗らぬ。
手伝いだと。ほう。
何か勘違いをしているようだが。
神を殺したとて、皆が戻るなどと言った覚えはない。
むしろ神を殺すことで、その手段さえなくなるやもしれぬ。
[そうしてミドリへと視線を向けます]
神がいるなら、俺は鬼だ。摩訶不思議な神隠しの話、どう説明をつけるというのか。
神がいなければ、俺は人だ。20世紀も半ばを過ぎて、そんな非科学的な話があるはずがない。
さて、結論は?
博識だな。だがカミの一種ならば、どうした。そんなことは何の意味も持たぬ。
……は。仲間など、いない。
[一言の元に切り捨て]
消えれば悲しい。
でも…いつかは消える。
[見上げていた顔を地面へ伏せる。]
悲しいなら最初からなきゃいいのに。
大切だ、なんて気持ち知らなければ、消えることに怖がらなくていいのに。
神ってのはそれを知ってんのかな…。
知ってるから隠すんだね。
それが本当なら…性格悪い。
[ぶすっと膨れた。]
消えるのがわたしだったら…。
神ってのも…神隠しの意味なんてないって知れたのに…ね…。
それも…分かってたんだね…きっと。
[息を吐いた。]
ほたるってなんで光るのかなー。
ここにいるよ、って気付いてほしいから…?
だったら…わたしと同じなんだね…。
[空を見上げたまま*呟いた。*]
少しは人の話も聞いているようだな。
さてな。確かめたことはないし。
[確かめようとも思わん、と吐き捨てるように]
……神の力は俺には通じんよ。
通じるのなら、わざわざ信者を使ったりせんだろう。
話す必要もないことだが、どうせあんたに嘘は通じないだろうからな。
[仕掛けを警戒しながらも、見た目はぞんざいに布の包みへと手を伸ばします]
仕掛けも何も無い、小さな鈴でしょう。
昔、この村の人が空の上に、神に届くように作ったんじゃないかしら。
[ふ、と息を吐く]
もし、あなたが消えなかったら。
そのときは、御宅にお邪魔します。
[最後はささやきに近いほど小さな声]
[激しいやり取りを、黙ってきいていた]
[こたえはどこにあるのだろう]
[そもそもこたえは存在するのか]
……鈴?
[ちりりと聞こえた音に目を瞬いた]
何だ、これは。
……鈴?
[掌の上で転がす度に、ちりり。ちりり。
その様子を鬼の面が見つめていました]
[最後に言われた言葉は聞き取れずに、一瞬顔を上げます。
そうして意識は再び、鈴へと]
[躊躇いはあれど口を挟めはしない。
この手段を決めた石木の覚悟に、胸詰まる心地がするだけだ。
続くやりとりの中、
どこかなつかしいような音色を聞いた。]
[ザクロが語った鬼子母神の伝承を思い出す]
それが、狐神さんの、大事なもの?
[ちりり、ちりりと鳴る鈴は、]
まるで誰かを呼んでいるみたい。
ここにいるよ、って。
[まるで蛍が光るように]
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