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私は…私をさげすむものは許さない…
あんたなんかに殺されてやるほど、私は軽い女じゃ、ないのよ…!
[朦朧とした意識は戻らぬとも、伏し目がちな瞳は猫のように爛々と]
死ねばいい。あんたなんて死ねばいい死ねばいい…!
あぁ、貴方の顔をよりも赤は綺麗なんだもの、もっと赤くなればいい
[半分気違いのようにひらめく鉈と
雪原に舞い散る赤は異国のものが見れば梅花と呼ぼう]
…姉様。ごきげんよう?
[近づいてきた姉と慕う人を眼に留めて。手は止まるのが酷く物惜しげ。
ネジが外れたような、それでも小春のような、血にまみれた笑顔を向ける。
いつもどおりの、伏せ目がちの天使のような笑顔すらみえそうな]
――好きに、か……
そうじゃのぅ……見捨てて出て行っても気になるから、いっそ滅ぼしてしまえばあとくされもないじゃろうと思うただけのこと。
狼使いがいなければ……また別の考えになったかもしれぬがなぁ。
[村をでて、気にしないではいられないだろうから。
それならいっそ、と物騒なことを答え。]
[イェンニとマティアスが、互いの命のやり取りをするのを眺める。
どちらが生き残ろうとも、どちらも命を落とそうとも……どちらかに加担する様子は見せず。
トゥーリッキが現場に駆けつけるのを、宙に浮かび、薄く透けた身体で眺めていた。]
[すかれた髪に心地よさげに眼が歪む]
マティアスが私を殺そうとしたのよ?
酷い人。私は姉様に殺してほしいのに。
だから、仕返しよ。
[奮い立つ子犬はしたいがままに。
赤くどろりと流れる血に、喉が鳴る。
一度は刃を突きつけたその喉に、次は歯を立て肉を食いちぎるように。
至福のときだったやもしれない。そうぼんやりと思うのは、その後のことを覚えていないから*]
[男は、ただ。
ただひとつ、望みがあっただけだった。
覚えて居るのは
舌に熱を感じた、事。
その後、冷たい雪を背に感じて、
熱は首に 腹に 口元に 喉に
味と温度とを 視力無きが故に
熱く 熱く あつく――]
[女の罵声に、男が見せた表情は恍惚にも似て。
ただ 熱に浮かされて男は肉と骨に成りゆく自身を、
何時しか見下ろして居た。
――見 下ろして。]
…――――、やめろ……
[エンジン音に似た子犬の唸り声。
その子犬の毛の色が 久しぶりに「見た」もので
男は、喉を鳴らした――気がした]
…やめろ、やめろ…――
――っ、俺を、俺に、…――っ
[両手で耳を抑える。
物質では無いそれは 震える鼓膜等あるはずもなく
男の魂らしきは眼を見開いて 吠え
何処かへと――走る様に飛ぶように 姿を消した**]
["庇ってくれたカウコに申し訳が立たん"
トゥーリッキの其の言葉に、
雪に投げ出されるレイヨに、
――こぼれたものは小さな舌打ちで。]
結局、俺は――……
[飲み込み、代わりに吐いたものは深い息。
名を呼ばわるレイヨにひととき意識預けて]
お前は――……死ぬな。
[かける言葉はいつかの*繰り返し*]
お前の答えの通り ……違わず、殺せ。
[深く被り直す帽子で表情がどこまで隠せるか――
否、そんなことをせずとも生者には見えない。]
嗚呼――……
ままならねーな。
[苦い――苦い苦い、*笑み*]
― 村の随分と上空 ―
[身体無き今 地の重力は枷に成らない。
男は紅いオーロラに混ざるかのように
随分と上から、地上を見下ろして居た。
長い間 視る事の無かった世界。
村の遠く向こう、別なる村が町へと変貌を遂げる所、
鉄の棒の組まれた足場が小さく見える。
男は眼を細めて ふと足元へと視線を落とす。
足元に子犬が纏う事は無く
ふ と 吐く事無き息の音を立てた]
[私に必要なのは空気なの。そばにいる人ではないの。そんなものは、いらないの。
姉様はそれをよくご存知でいらっしゃる。
私が貴女を手にかけても貴女はきっと恨みもしますまい。
だから私を殺して頂戴。人に殺されるのは嫌。空気のような、姉様がいい。
私を知っているようで、何も知ろうとなさらない、姉様だからこそ。私は好きなのよ]
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