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― 26日 ―
[夕暮れ時に店を閉めて、ふらりと外に出る。
手には大きな包み。
だが、目的の人へと近づく前に、
潜む何かの気配を感じて]
―――…。
そっと足を別へと向けた*]
[夢を見た。
熱を出した時の夢は、大概が悪夢だ。]
わかんない。何がどうしてなのかわかんない…。
どうしたらいいのか、わかんない。
[くやしいのは、自分の無力さか。
はがゆいのは、自分の不甲斐無さか。
ベッドの上で、手を握る。
傍らには、白いカードと、渡せずじまいの*案内状*]
[開けて翌日の目覚めは、やっぱり賑やかだった]
……あー、はいはい、なに。
『関わりあるもの、今度は、欠けてない』?
だーから、それは何なんだよ……。
[ぶつぶつと文句を言いつつ、新聞をチェックして。
それから、次の締め切り確認のために編集部に電話をかけるが]
……やっぱり、あんな事件があると
食欲も落ちるものなんですかね。
[店を切り盛りしている夫婦にそんな世間話をする。
一見変わらないように見える町も
雰囲気は重苦しい。
心なしか、客足も落ちているように思えた。
しかしそれは気のせいではなく、
実際に常連客の記者は昨日を最後に姿を*見せなくなっていた*]
……え?
なんですか、それ?
[いつもと違う、電話口の向こうの声。
聞かされたのは、グリタが未だに出社していない、という、予想外の報せ**]
― 26日 ―
[こり、と口の中で音をさせるのは、写真館でもらった砂糖菓子。少しだけ、春の香りがする]
明日は雪が降りそうね。ね、モコ。
[ゆるりと空を見上げる、あかね色の時間はあとわずか。
南天のお守りが、羊の首でぷらぷら揺れる**]
[長い指が、白い骨の表面を撫でる。
ふっくらと丸い楕円の、大きな骨。]
今日は君のここを置いてこようか。
生まれなかった子の代わりに、花を添えて。
[片手で持つには大きな骨盤を
丁寧に包んで、脇へ置く。
昨日、綺麗に積んでおいた肋骨は
もう、誰かが見つけただろうか。
新聞を確認する気にはなれなかった。]
ハナシロ、出かけてくるから留守番頼むよ。
タケさんが来てくれたら、よろしく言っておいて。
それと今日か明日、写真が届くかもしれないからね。
槻花寫眞館に引き延ばしを頼んでおいたのが、
そろそろ出来る頃だと思うよ。
[3年前に"行ってしまった"彼女の写真。
白黒ではなく、鮮やかな色の写真が欲しかったから。]
じゃあ、行ってくる…
[店を出ようとして、ふと立ち止まる。
思い出したようにつまみ上げたそれは、
布で出来た小さな人形。
最初に空き地に行った時に、拾ったもの。
胸にある四つ葉のクローバーの真ん中は糸が解れて、
鈴かなにか付いていたのだろうけど、今は何もない。
所々に付いた黒っぽい染みと、
微かな消毒薬の匂いに首を傾げつつ、
その人形を、『落とし物』の箱に入れておいた]
[出かけた足で、先ずは弁当屋へ。
残念ながら、看板娘は配達中だったが。]
ああ、店長さん。
今日は海苔弁2つと唐揚げ弁当と、
じゃあ、そのカレーオムライス弁当ももらおうかな。
いえ、最近タケさんがうちで食べていくんですよ。
食べなかったら、晩ご飯にでも…
[数の多さを言い訳しつつ、代金を払う。
そうして、はらりはらりと降り出した雪の中、
どこかへ弁当を*届けに行った*]
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