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[少女の姿を見て、彼は口元を緩める。
何処にいるのか、探すのは容易かった]
アイノ。
[彼女の反応の有無は、彼にとって意味のないもの。
笑う顔のまま、そっと少女の頬に手を伸ばす。
拒絶されたのなら、それに逆らうこともない。
享受されたのなら、頬を包み、一度撫でてゆく。]
まだ、夢が続いて欲しかった?
わかっているんだろうに。
君は愚かで、可愛いね。
君の夢を覚ますには何をすればいいんだっけ。
人狼を、殺すんだろう。
君にとっての、うそつきは、誰?
[笑い混じりに問いかける言葉、
一度区切って、その耳元に語る言葉]
[そうして、何事もないように、彼は手を差し出した**]
おいでアイノ。
壊れた君の"現実"を、新しいもので埋め尽くしてしまおう。
君も、僕も、人間も、人狼も、
お伽噺はもう全部、死んで、消えてなくなるんだんだからね。
[アイノの声を聞く間、彼は何も言わなかった。
夢なんて、初めからどこにも、
その言葉に、声はなく、笑って]
そうだね、今更だ。
誰を殺しても、……君が殺され、僕が死んで、他にも沢山が命を摘み取られても、
現実は夢にならないね。
――僕のせいにしちゃえばいいのに。
[思い込んだだけという言葉に、面白そうに、そう呟き返して]
君はまだ信じたいの。
僕は嘘つきだよ。
だから、信じて良いかっていうのには、答えられないな。
――代わりにこういってあげるよ。
[差し伸べた手はそのままに、言葉を続ける]
僕は、君をまた騙すけど。
信じるのも、信じないのも、君が決めればいい。
この手を取ったら、そうだなぁ。
一つ下の階に、君と一緒には行ってあげる。
"終わり"を見に、行こう。
[嘘吐き言葉の最後には、彼女への誘いの言葉が続いた。
差し伸べた手は、いまだ引っ込められることはない]
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