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― とある夜 ―
[侵入者が太った男に忍び寄る]
な、なんなんだ、お前は。目的は、金か!
金なら、袖の下にこれだけあるんだな…!
[マネークリップに挟まれた諭吉様が実に<3>枚]
[だが、侵入者はそんなものをものともせずに、男をつかみ上げようとするが…]
はあっ!!
[腕は空を切り、視界は空転する。想定以上に太った男の動きが機敏であり、腕を取られて投げ飛ばされたのだ]
伊達に<63><71>回死んでいないんだな!
[呻く相手を見下ろし、太った男は不敵に笑い]
今日こそお前の命日だ、ジンロ――
― 餅肌 ネギヤの世界 ―
[青い世界。ここでは墓下と言われる。結局死んでしまったら使いようのない金を袖にしまい、三角座り]
[そんな姿に、隣窓の向こうのアンが話しかけてきた]
「モチヤ、仕方がないわよ、私たちはダミーなんだから」
そうはいっても、いつも普通に死んでいるだけじゃなぁ。
[袖の下から出した麦チョコをもぎゅもぎゅしつつ、今も進んでいる窓を見つめる]
[窓の向こうでは、15人の人間が議論をしていた。
否、議論につきあっていた。
それぞれを指示する人間達がいて、そしてそれに付き合って皆窓の中でお芝居をしている。
楽屋に行けば、このゲームに参加するプレイヤーはどうだこの今回の自分のプレイヤーはどうだ、自分たちならもっと面白く遊べるなどの話をしている]
「それが仕事だもん」
わりきりはやいんだな。
「モチヤさんが諦め悪いだけよ。
いいじゃない、こうやって話したりできるんだから」
モチヤじゃない、ネギヤなんだな。
[ここは、人間の想像できる範囲が現実でありうる世界。
だから、地球があるのは神様が想像したからだし、物には精霊が宿っている。人が手にかけ生みだした全てに魂が宿るのだ。
それは、電子の箱の中とそれに住まうものにも同じこと。
ネギヤはそんな人間が魂を吹き込んだ電子の妖精? 妖怪? 精霊?
まぁそんなものだった]
あーあ、おいらももいつか、推理してぇ、狼追い詰めてぎゃふんといわせてみたいんだなぁ… ん?
[ごろーんと寝っ転がってそんなことをいった矢先に。
何かが指先に触れる]
タブレット?
[外の人間がここへ遊びに来る時に使う端末がどうしてここへ。
不思議に思って手を伸ばせば――]
―水流れる柱上―
へ?
[世界が突然明るくなった]
ここはどこ、なんだな…?
[体を起こし、周囲を見渡す。
落ちればどうなるかわからない高さに、太った男は背筋を震わせた]
[それとなく。0th と呼ばれたらしい人物を見れば]
アン? アンじゃないか。おいらだよ、ネギヤだ。
[そう0thに話しかけるが、彼女はピンときている様子はなかった]
[知らない、といわれればやはり気落ちして、頭を下げる。タブレットの電源がついて、ルール説明が表示されていた]
ゲーム……これって、まるで。
[内訳、能力、編成や手法が違うが、散々慣れ親しんだものに近いものを感じた]
おい、こんな世界を賭けたゲームとか…
そんなの、おいらの肩には重いよ
こんなの、人間がやるべきことだろ
おいらに任せるとか…
[太った男は、ほんの少し前の自分の発言を呪った。もぎゅもぎゅと麦チョコを食べる。今までで一番ぱさぱさして美味しくなかった]
[とりあえず周囲の話を聞いてみると、本当に様々な世界から人が集められてきているようだった。
それもそうだろう。そもそも太った男は人間ではない。
従って、男にとっては、魔法使いがいようが、ハイファンタジーの世界の住人がいようが、サイバーパンクやディストピア入っていてもそれほど不思議ではなかったが――]
はは、……ははっ
吊りはセルフで、襲撃は日記の力で
もぎゅ、もぎゅ
[吊り、襲撃など謎の言葉を呟きつつ、もぎゅもぎゅと麦チョコを食べ続けた]
[使い魔ルリをおいでおいでをしつつ、ふと2つはさんだ柱にいるマシロに視線をやって]
あー、せっかくだからあそこにももっていってくれねえ?
[2thが欲しがっていると思ってそんなお願い事を]
ルリちゃんな。短い間だけれど、よろしう。
[そして麦チョコ配達に飛んでいく様子から――]
あの子はあっちこっちいったりきたりできるのかぁ。
[そっと身を乗り出して下を見る。
寒気が走り、すぐに柱の真ん中に戻って座り込んだ]
[お礼をいう2thへ、てれくさそうに頭をかいて]
どういたしましてなんだな。
[そうか、チョコレートのない世界もあるのか、と今更ながらスケールの大きい召集劇に実感がわいた]
これは麦チョコなんだな。
おいらの世界じゃ、子供が大好きなおかしで、そうめずらしくもないものなんだな。
不安なときは食べるに限る。
[ちょっと前までこの世の終わりだの顔をしていた太っている男もけろりとしていた]
[>>156 いやいや、違うとあまりない首を横に振って]
おいらは、生まれた時からこの格好なんだよ
人間の絵描きさんが、おいらを描いた。それで、おいらに魂が宿って、10年間、のびのびおいらの家で暮らしていたんだ。
そこは、欲しいと思った食べ物とかは想像力の限り何だって手に入るところだったから。
[情報として誰かが入力すればそれがすぐさま反映される。それが電子の妖怪のあり方だった]
おじょうちゃん――ええっと、2番だから、マシロちゃん?
マシロちゃんは人間だよね。
多分ここにいるひとは、だいたい人間じゃないのかな。
[きょろきょろと見渡す。自分のように創作物っぽいメタにあふれた空気を持つ人物は見られなかった。そして確信犯的なルリの言葉からも、きっとそういうことなのだろうと受け入れ始めていた]
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