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ねぇ?メイ、あそこにデボラお婆ちゃんがさっきまであそこに…
[振り向いて話しかけた相手もすでに消えていなくなっていた]
な…んで?
―溶けた雪のように―
[ウェディングドレスをヒューバートの作業机に置くと、へたり込んだシスターの肩に手を置く]
ねぇ…ステラ。私たちどうなってしまったの?
死んだはずじゃなかったの?ここは天国?貴女の神様はなんて言ってる…の?
どうして、メイたちは消えてしまったの…?
[青い顔で立ちつくしている]
[ステラの肩に置いた手に力が入る]
願いが叶うって叶える為の時間だって、じゃあ、メイもお婆ちゃんも願いはかなったって言うの?
…ただ無作為に消されたみたいじゃないの!!
勝手に蘇らせて気まぐれに消すの?!
神の悪戯にしてもひどすぎるわよ!!
[憤った声が部屋に響いた。
一瞬の後に我に返り、顔をそむけると小さな声で呟く]
ごめん…ステラ。貴女に言ってもしょうがないのに。
[無言で首を振りステラの傍を離れ]
父さん、ごめんね?
もっと早くこんな村から連れ出してれば、こんな村に戻らなければ私たち幸せなままでずっと暮らせたのに…。
[ドレスの前で茫然としているヒューバートに歩み寄り、その肩を抱きしめる]
新しい家族が増えて、あの人と 父さんと 私と―…。
[続く言葉は声にならず、ヒューバートの肩に顔を預け疲れた様に目を閉じた**]
[>>15ヒューバートの言葉に顔をあげ]
いいの?父さん。勝手に出て行った私を許してくれるの?
[そして父親に抱き締められその言葉に耳を傾ける]
償いの時間…。
私にとっても父さんへの償いの時間なんだわ。こんな村に一人残してしまった父さんとの。
[父親の手を握り>>24>>25コーネリアスの方へ顔を向ける]
こんなメモが?じゃあコーネリアス、メイは自分が消える事を知っていたって言う事…?こんな気軽な様子でなんて。
消滅するんじゃないのかも、知れないのね?ならきっと天国へ行けるのかも知れないわ。だって私たち何も悪いことしてないもの!
[少し明るくなった顔で、ね?とヒューバートに微笑む。無意識のうちに、あの人の事は考えないように思考に鍵をかけた**]
[>>54の不吉なリストに眉をひそめ]
――じゃあ私は?私はハーヴェイよりも先に死んだはずなのに…――
私の 死体は 見つからなかったの かしら。
――倒れ伏したその体に後から後から降り積もる冷たい雪が、隠してしまったせいかもしれない。喉元を食いやぶった黒い影は、私を見下ろしてにやりと笑ったから、私が死んだ事に間違いはない。――
…時間がないのね。ええ、時間がないわ!
父さん、待っててね?私準備してくるから、ここで待ってて、先に消えてしまわないでね?!
[最後に強くヒューバートを抱きしめると、白いドレスとヴェールを大事に抱え、2階の部屋に駆け上がって行く。ドレス姿を父親に見せる為に]
[何故か存在する自室にそっくりな部屋に駆け込むと、服を着替え、髪を結い、綺麗に化粧を施した]
父さんのドレス着られるなんて思ってなかったわ。
[繊細な刺しゅうを優しく撫で]
子供の頃は他人の為に綺麗な服を仕立てる父さんがなんだか悔しかった。
意地を張ってそっけない服ばっかり着てたっけ…。
私にも作ってって…素直に言えば良かったな。
[目じりに浮かぶ涙を指先でぬぐい]
いけないいけない、お化粧が崩れちゃう。
[ドレスとヴェールを身に纏い、準備が整った姿を見せに階段を下りて行く]
―父はなんと声をかけてくれるだろう?あの人は私を思い出してくれるのかしら?**―
[>>66ヒューバートを抱きしめ返そうとして両手を回す。ふ、と。]
やだ、せっかくの花嫁衣装なのにブーケがないじゃない。ふふふ、うっかりしてた。
[父親の腕から優しく身を放すと]
森の空き地までちょっと行ってくるわね?
ほら、スノードロップがいつも咲いてるあの。
[話しながらヴェールをはずすと宮殿のような扉を開けて雪の中に出て行く]
心配しないで、大丈夫だから!すぐ、すぐ戻るわ。
[危ないからと制止する者がいれば。明るい笑顔で手を振り、裾を軽くたくし上げ外に駆けだした]
―なんだっけ、前にもこうやって雪の中に駆けだした事があったような…?―
[シスターの祝福を受け父親に褒められ、嬉しげに駆けだした先には広場一面のスノードロップ]
すごい!やっぱり咲いてた!
(やっぱり?)(やっぱり?)
―あの時も、父親を喜ばそうと久しぶりに帰った家を飾る為にこうやって摘みに来た―
わ…たしが しんだ ときの こ…と?
[花を摘んでいた手が止まった]
―あの人が遠くから走って来る姿に手を振ろうと立ち上がった瞬間、目の前が真っ赤に染まったあの時―
同じように…同じ事を繰り返して…私はまた死ぬの?
いやっ!今度はせめて…せめて父さんの傍で…っ!
[花束を握りしめ、片手で裾を手繰り集会場に駆けだす]
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