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どういたしまして。
[ルリの『ありがとう』に首を傾げる。
静かに伏せられたまぶたに風が当たった]
作りものはオリジナルの夢を見るのでしょうか?
[謎掛けの口調で言って、ひつじを*抱きしめた*]
[記憶の、どこかに眠る、懐かしい――声の思い出。]
――『…そうか。
自分で、納得しないのだね…レン。
「みんなと違う」…そんなものは、君がそう思い込んで勝手に悩んでいるだけに過ぎないのに。
もし、導き、結びつける事ができれは―――
―――君は、自分も自然の一部であることを自覚するのだろうね。
レン。本当はね。
そんな事をしなくても君だって――』―――
[かつて自分がもらった言葉は。あのひとの真心は。
瞳を閉じ、その思いに―――]
……優しい、やさしいひと。
そうだよ。空は―――広いんだ。
[瞳を閉じたまま、響く声に応える。それはプレーチェへか、ペケレへか、それとも…*]
[ペケレの傍らを漂って、ゆるやかに、ゆるやかに、ぐるぐると踊るように動き回る]
おいしかった?
[他人事のように尋ねてから、声が届かないことを思い出して*苦笑した*]
箱入り娘 プレーチェは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
[スイッチを押しても、ひつじはもうメロディを奏でない。
ひっくり返したぬいぐるみをまさぐる]
……“カナメ”。
あなたの名前?
[底面に、丁寧に書かれていた文字を発見し、読み上げた]
誰の字だろう?
[そっと文字に触れる指先は、“記憶”を求める]
それとも、あたしの名前なのかな。
[ちり、と乾いた*鈴の音*]
[立体映像は、記憶を呼び戻したりはしない]
こっちに来ちゃったから?
[ふわり、ふわり、けれど蝶には到底及ばない]
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