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>>171 シャロ
[ぼんやりとしながら、一人の食事を進めていると、三角巾とエプロンを外して手を振るシャーロットの姿が画面に映し出された]
向こうは肉無し肉じゃがか。頑張ったな、お嬢。
ちなみにこっちは俺が作ったしょうが焼きだぞ。
[シャーロットにつられてこちらを見るセシリア>>172にも手をヒラリと振り、味噌汁を啜りご飯を口に入れ]
一方通行ってのも…寂しいな。まるで片思いのようだ。
[苦笑を漏らせば場面が変わり。音楽室に入るラッセルの姿が映し出される。]
>>173 ラッセル
ローズ、今不在なんだよ。確認できなくて悪いな。確認出来た所で、そっちには情報が流れねぇんだっけ。
[残念そうに呟けばおにぎりにかぶりつき、遠くでアーヴァインがなにやら奇声を上げているのに気付き。]
アーヴのおっさん、一息入れたらどうだ?
[一応声は掛けてみた。が、返事が有るかどうかは解らない。]
[いつの間にか元雑貨屋に現れ、残っていた食事に手をつける]
ナサニエル君にこんな特技があったなんて、先生びっくり。
[食堂の風景を眺めながら、ご飯をかきこむと、ごちそうさま、と手を合わせた]
1日も早く、1秒でも早く!
[疲れて痙攣する目元を押さえ*科学室へ舞い戻った*]
――調理室――
[油のこびり付いたフライパンにたわしを掛けながら、思うことは6年前成し遂げられなかった告白の事。]
あれからもう、6年も経ってるんだぜ?幾らなんでも女々しいだろ、俺。あいつだって…好きな奴が居るだろうし、きっと『向こう』で幸せを掴んで帰ってくるに違いない。
それに――
[と、呟いて擦る手を休める]
俺みたいな根無し草と付き合うのが大変だろ?あいつにはあいつの夢があるだろうし…。
俺はその夢を壊すような真似は…したくねぇ。
[水道を勢いよく捻ると、ぬるめのお湯が表面を濡らしていく。
綺麗に汚れを落としたフライパンを片付け、流しの水滴も拭き取ると、冷蔵庫から缶ビールやチューハイを数本拝借して。
...は再び雑貨屋へと足を運んだ。]
――元雑貨屋――
[ビニール袋を携えて雑貨屋の居間へと入ると、そこには誰かが食事をした後が残っている。]
ん?アーヴのおっさんでも来て食っていったのか?
[室内を覗き込むと人影は無く、代わりに校舎から僅かに光が漏れている。その場所を見遣り]
あ、科学室へと戻ったんだな。
根詰めるのは良いけど、無理するなよ?おっさん…。
[腰を下ろしてチューハイのプルタブを起こせば、炭酸の弾ける音が室内に響き。
暖房をしっかりと効かせた室内で中身を煽りながら、...はぼんやりとブラウン管へと視線を向けていた。]
[こちらに戻ってこれたはずなのに昨日同様にぼんやりと。一日、どこにいくともなくずっと上の空で]
…とっても大きな忘れ物…知りたかったことが知れなくて、伝えたかったことを言えなかった…
ずっとずっと好きだったのに。
ずっとずっと気がついてもらえなくて
あぁ神様、折角忘れかけていたのに。
私をまた彼に合わせるの?
いっそずっと忘れていたいのに。
――用務員室――
[目を覚ませば早朝。辺りがまだ薄暗いのにも構わず、...は目を覚まし身支度を整える。
元雑貨屋に行き、昨晩の夕食の片づけを行いながら消えたままのテレビに視線を送るが]
この時間から起きている奴は居ねぇだろうし…。寝ている所を覗く趣味もねぇしな。
[くすりと苦笑を漏らしてトレイに食器を載せ、調理室へ]
――調理室――
[ひんやりと冷えた室内で茶碗を洗いながら、朝食の支度を始める。
小さい器にバターとマスタードを入れ混ぜ合わせ、きゅうりと紫玉葱を薄切りにする。サニーレタスをちぎり、鶏肉は軽く切り目を入れて塩、胡椒を振りフライパンへでじっくりと焼き上げ、削ぎ切りにしておく。]
[ベーコンを昨日と同じようにオーブンでカリカリにしてペーパータオルで油を取り、山型食パンにバターを塗り、それぞれの具材とスライスチーズを載せ、ピンで押さえをして半分に切ってからそれぞれをワックスペーパーに包んだ。]
確か籠ってあったはずだよな…
[調理室脇にある準備室へと足を運び、食器棚から小さなバスケットを二つ見つけて色とりどりの布巾を敷きその中にサンドイッチと野菜ジュースを詰め込み、一つはアーヴァイン用とし手かごを携え調理室を後にした。]
――科学室前――
[さすがに疲れているのだろうか。科学室の中からは物音は聞こえず、ただ静寂が辺りを支配していた。]
おっさん、根詰めて作業するのは良いけど、あまり無理するなよ…。
[ドア越しに小声で声を掛けると、僅かにドアを開けてサンドイッチの入った籠を中に置き、ドアを閉める。
そして自分も雑貨屋へと足を運べば朝食として、サンドイッチを口に運んだ。]
何で今の時期に…再会なんかしたんだろうな…。会わなければ後悔なんて…しなくても良かったのに。
何で今の時期に…。
[呟きながらポケットから取り出したのは、JOCVから届いた、派遣前研修の日程表。
...はその紙をまだスイッチの入っていないテレビを見比べながら、深い溜息を*漏らしていた*]
――昼 元雑貨屋――
[朝食を取りながらぼんやりと派遣前研修の案内を眺めている事数時間、気付けば日はすっかり高く上がっており、お昼を告げるチャイムが辺り一帯に鳴り響いていた]
時間が過ぎるの…早ぇな…。
[筋肉を解すように大きく伸びをすると、過去とを繋ぐテレビにスイッチを入れようとしたが、見れば向こうにいる彼等に無性に会いたくなるような気がして、伸ばした手を止めた。]
こうしているのも何だし…少し体でも動かしてくるかな…
[誰に言う訳でもなく呟くと、...は当てもなくふらりと外へと出て行った。]
――夕方 調理室――
[半日をかけて校舎を見回り、日の傾くのと共に腹の虫が食事を催促する。]
あ〜…もうこんな時間か。飯、準備しないとな…。そう言えばローズの姿が見えねぇけど…。大丈夫だろうか?
[一昼夜見ていない級友を心配しつつ、冷蔵庫からサラミソーセージとにんにくを取り出し、細かくみじん切りにしていく。
万能葱も刻みフライパンでで炒め、昨日炊いたご飯を加えて塩、胡椒をまぶし仕上げにさっと醤油を垂らして皿に盛る。]
[鍋に水を張って鶏がらスープの素を入れ、硬めに茹でた春雨とワカメをさっと散らし、火を止めると、昨夜と同じようにトレイに乗せて、雑貨屋まで運んだ。]
[扉の近くに置かれていた籠に気がつくと]
まさかこれは、「先生、あたし実は先生のことが…」という子からの差し入れ!?
[超笑顔で頬張った]
おいしいなー!!
[俄然やる気を出して、*再びタイムマシンの調整*]
――元雑貨屋――
[誰も居ないガランとした雑貨屋の居間に食事を並べると、さすがに向こうの様子が気になったのか。テレビのスイッチを入れると、映像は案の定乱れてはいたが、きちんと過去の様子が映し出されていた。]
へぇ、向こうでは花火でもやるのか?楽しそうだな…。皆向こうが良いとか…言い始めねぇよな?さすがに…
――本当に…皆帰ってこれるんだよ…な?
[アーヴァインが大いなる誤解をしながら食事に勤しんでいる事など知りもせず、しんみりとした様子で夕飯に箸を*着けはじめた*]
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