181 じんろうさまのかみかくし村 〜きつねぐも〜
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[かかる声に、くいと顎跳ねて見上げる。]
ふふふ。
きっとしみしみで、うまずっぱいのですね。
[きっといなりずしの煮含めお揚げも、
巻寿司のたまご、椎茸、かんぴょうも。
村に到着したその日からいくどか顔を合わせる
よろず屋のあるじへと、にこりん笑みかける。]
はいっ。 かならず。
[彼女が作るお弁当や惣菜の味は、とてもいい。]
(13) 2015/ 6/ 2(火) 12時50分位[神社の境内]
[汗は浮く。からりとした暑さに雫は滑る。
照りつける日差しに嫌気も刺さない村の夏。]
[ネギは白髪かあさつきか。薬味は七味か和辛子か。]
[各地特色ある豚汁、此処は如何にと楽しみに*して*]
(14) 2015/ 6/ 2(火) 13時00分位[神社の境内]
おお、狐雲。
[空を仰ぎ、蝋燭へと火を灯す手を止め、ぽつり。
『狐雲が出ると、誰かが何処かへ。』
幼い頃聞かされた話を口の中で転がす。
弟を怖がらせたのも懐かしい思い出だ、なんて思っていると
「そっち終わったらこっち頼んます!」
提灯の下がった縄を持つ男達の方から声が掛かって]
すまないすまない、えーと…
よし。これで最後だ。上げてくれー。
[灯し終わった提灯は、せーの、の掛け声と共に跳ね上がり、境内を彩る。]
今年もいい祭に、なるといいな。
(15) 2015/ 6/ 2(火) 13時00分位
[今は彩るだけの提灯も、夜の帳が下りると柔らかく周囲を照らす。これがまた美しいのだ。
笑みを浮かべて境内を見回すと、あとは矢倉や屋台の確認を残すばかりで。]
ちょいとここらで休憩でも。
確か麦茶が冷やしてある筈だ。
[周囲へそう告げて、向かう先は集会場。
裏口から入って薬缶と紙コップを取ると正面玄関へ。
未だ二人>>12>>13が話をしていたのなら]
お二人共、ご苦労様です。
暑いですね、風でも吹けばいいのですが。
[そう会釈でもした事だろう。
何なら、飲んで行かれませんか、と麦茶を勧めもしたか。**]
(16) 2015/ 6/ 2(火) 13時50分位[境内]
おいおい、あんまり近寄るとやけどしちまうぞ。気を付けなさい。
[焼きそばを作る鉄板の前に陣取った男の子が、旨そうな香りに引き寄せられるように、顔を近付けていた。]
やあ、**さん。今夜は足は痛くないようだな。けっこうけっこう。
[神経痛で通ってくる老人、頭痛持ちの若妻、日頃の患者たちも診療所にご無沙汰の者たちも、今晩はたぶんほぼ全員が、この神社のあちこちで祭りを楽しんでいる筈だ。]
(17) 2015/ 6/ 2(火) 16時00分位[神社境内]
[村中が集まった中に、この老いだ医者もまた。
万一に備えて、簡単な応急処置ぐらいはできる程度の諸々を黒い鞄に詰めているのは、ここ十数年変わらない。]
『……きつね……ぐも……』
『……いなり……』
おお、エビコさん。豚汁は今年はどのあたりで作ってるかね。
[耳に入ってきたのは、炊き出しの女衆と、昔懐かしい無声映画の弁士との会話の端々。]
(18) 2015/ 6/ 2(火) 16時20分位[神社境内]
[涼し気な鈴の音と下駄の音]
涼し気な音がする
[耳をピクピクとさせた犬に気づくと頭をぽふぽふと叩く]
気になるのか、ポチ
だがじゃれたらダメだぞ
[音の方向を見るとその音の主の姿が見えただろうか]
(19) 2015/ 6/ 2(火) 20時10分位[神社への道のり]
青年 ゴロウマルが接続メモを更新しました。(06/02 20時10分位)
[神社の近くで犬を連れた青年と出会う>>19]
(あの子は確か同級生の弟だったよな…名前なんだっけ?)
[だが無類の犬好きとしては自然とそちらへ目が行ってしまう]
やぁ、こんにちは
君のお兄さんと同級生で何度か家に遊びに言った事があるのだけど覚えてるかな?
うわー、この子昔飼ってた犬にそっくりだなぁ
[同級生を口実に犬へ近づく
たまらん感じでわしゃりながら]
あのさ、名前を聞いてもいいかな?
(20) 2015/ 6/ 2(火) 20時40分位[祭りへ向かう途中]
[>>20に犬好き特有の様子を感じ]
こいつの名前か?
ポチだよ、ポチ
由緒正しき血筋の秋田犬らしい
ほら、ご挨拶だ
[犬は「ワン」と吠え、尻尾を振る]
(21) 2015/ 6/ 2(火) 21時00分位[神社への道のり]
ポチ…?
[突拍子もない名前に一瞬驚いたが>>21
犬に気が寄ってしまい変な聞き方をした事に今更気づいた]
いや、君の名前だよ
思い出せなくてごめんなー
(22) 2015/ 6/ 2(火) 21時10分位[神社付近]
学生 ハツネが接続メモを更新しました。(06/02 21時20分位)
ゼンジさんは、いつも気が利きますね。
大盛しますから、あとでうちのとこ寄ってください。
[貰った麦茶>>16のカップをお盆に乗せて歩む。
ドウゼン>>18の問いには目線で示して]
今年は北西がいいと言われたので、あちらです。
(23) 2015/ 6/ 2(火) 21時20分位[神社]
[からん、ちりん、ころん、ちりりん]
[重なる音に、合いの手の如く飛び込む「ワン」という声>>21]
……あら。
[振り返る先、見える姿に目を細める]
相変わらず、仲のよろしい事。
[くすり]
[零れる笑みに、ちりん、重なる鈴の音]
(24) 2015/ 6/ 2(火) 21時20分位[神社への道]
[>>22の言葉に妙な表情をした後、手を叩き]
僕の名か、僕の名は五郎丸
[自分の名乗りが終わった後に>>24]
よぉ、これは僕の親友だからな
お前も祭りか
その様子は用意万端ってところだな
[敬礼をして挨拶]
(25) 2015/ 6/ 2(火) 21時30分位[神社への道のり]
[犬を構う人には、緩やかに一礼を]
[返る挨拶>>25に、団扇をぱたり、と一扇ぎして]
ええ、これからお祭りに。
夏の楽しみですもの、ちゃあんと、支度は整えないと、ねぇ。
[扇いだ団扇を戻して口許隠し]
[浮かべる笑みは、悪戯めいたもの]
(26) 2015/ 6/ 2(火) 21時40分位[神社への道]
五郎丸君だったな!
ありがとう
[鈴の音に振り返る彼に別れを告げ、鳥居を潜った
出番を終えて集会所から出てきた弁士の密かなファンで真っ白なコート姿>>9がいつも以上に眩しい
パタパタとポケットを探り名刺のケースを確認し]
あの…出版社の者です
良ければ今度取材させていただけませんか?
[嘘ではないけど記者でもない]
(報道部の先輩に頼めばなんとかなるかな…)
[緊張した冷たい汗が暑さで誤魔化せれば良いけれど]
(27) 2015/ 6/ 2(火) 21時50分位[神社付近]
[勧められて麦茶を受け取り]
手に汗握る西部劇 是非にいらしてくださいな*
(28) 2015/ 6/ 2(火) 21時50分位[神社の境内]
ちゃんと浴衣来て来れば良かったな
こいつがいるから駄目か
[>>26に返答を返し、犬を見る]
さて食いまくるぞ
[うん、背伸び
犬も同意したように「ワンワン」と吠える]
(29) 2015/ 6/ 2(火) 22時00分位[神社への道のり]
だからさ、きつねぐもが出たら誰かがかみかくしされちまうんだってばよ。
オババが言ってたんだぜ。はー?まさかオマエら怖いのか?へへっ、だらしねーな!
[きつねぐも。子供達の間で広がる噂話の中心には女子を怖がらせる悪戯を楽しむ悪ガキがいる。]
きつねぐもだぞー!かみかくしだってばよー!オマエが連れて行かれるかもしれないぜー?
[祭り前の神社付近のあちこちを駆けまわる子供達のそんな喧噪]
(30) 2015/ 6/ 2(火) 22時10分位[神社付近]
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