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なぁ、10th
おいらはひとまず、10thも11thも「鬼」には見えないからここらへんでよしておいてもらいたいんだな。
11thの日記を狙ったのは、殺す為ではなく、11thのことを押さえる為じゃなかった? それとも。
[ポールにかかる力は増えるが、男もまた重かった。そのまま殴る蹴るなどされるやもしれないが、10thに日記を持ったまま両腕を伸ばす。落ち着け、と肩を叩くように]
だったらますます、わからないからどけられないんだな。
[ポールにかける体重を重くして]
今、12人生きている。鬼は3人。
鬼が勝利条件を満たすために、最大3人の裏切り者を抱きこむことができる。
もしもこれが10人になれば、鬼は抱きこみを理由につけて味方を増やし、鬼以外を駆逐するワンサイドゲームの卓につける。
だからおいらは、おいらの目にうつる無駄な戦いはとめなきゃなんねえ。
[だが、目的が足止めというなら]
[その足をのけた]
[>>369 ここで逢うのは初めての人物ではあるが――、]
[日記に目を落とせば、誰かわかる]
4th、か。
冷静にならなきゃ、守りたいものも守れねえ。
そういう知り合いが多かったからな。
[最も、全ては「人狼ゲーム」上での話であったが。――太った男はお世辞にも気が強いとはいえない。
今も冷静さを保っていられるのは。
これを思考する限りは「ゲーム」と客観的に捕らえられるようにしているだけである]
[10th へと]
物騒だが、「鬼」が手駒を増やす常套手段なんだな。
「鬼」は表面上数が少ない。早くゲームを終わらせる為には「鬼陣営」を作ろうとするのがベストな手では、とおいらは思う。
[こと、ゲームと捕らえる上での考えに出し惜しみはしない。
言わずして口封じられるものの無念さもまた、知っている]
[そして、戦端が一端は閉じられたと、10thの背中を見送って、ゆるゆると息をはいた]
[10th の捨てセリフには眉をハの字にして]
きっとおいらは、ニンゲンが抱く感情を理解するに至っていないと思うんだな。
老いも消滅もない、ゲームの絵の妖精だから。
[アンが死んだ時に悲しくなかったといえば嘘になる。同じ顔の彼女が消滅してしまったことも。
でも。
ああ、ダミーだったんだ、と、ゲームに置き換えて理解してしまった]
理解が早くて助かるんだな。おいらの役は、「鬼」が村の中にいることを知らしめる為に、一番最初に「鬼」に食い殺されること。
[そうない首をすくめた。
11thと3rdが去るのを見守る。杖を返すことはなかった]
うむ、誰が敵かわからないことで、信頼されると気持ちがいいからな。自分が「鬼」でないと理解された、というのはなかなか気持ちがいいものらしい。
「鬼」でないものは、誰が敵ではないかと疑心暗鬼に陥りやすいんだな。だから、「鬼」でもないのに信頼を与えるものは、よっぽどの何も考えていないやつか、考えぬいた挙句に、自らの思考を肯定して信じるやつなんだな。
そして11thのほうなんだけれど――
柱の上でもそう思ってたし、今の10thとのやり取りを見てても思ったけれど。
すごく単純な女の人なんだな。
そんな彼女が0thを殺すと決めているときに、わざわざ屋上に、殺害現場に殺害時刻に来て、腹芸をこなすとはおいらには考えられない。
そんな陰湿さと、彼女は無縁のように思う。
女性経験多い人なら別の意見も出そうなんだけれど。
と、まぁ少ない材料からの消去法なんだな。遊びに来てくれるニンゲンたちのする推理の真似事だけれど
[首をすくませた]
あー、おいらのわるいくせなんだな。
[ぼうっとしている4thに頭をがりがりとなでて]
おいらがはじめて10thとであった時、10thが3rdにいっていたんだよ。
3rdが、2ndか4thかのどちらかを攻撃するなら、全力で邪魔するって。
でも、「鬼」だったら、こんなところから、仲間をバラスようなことはまずしないと思うんだな。
そして、3rdみたいな、普通の女の子…うん、だよね? たぶん、 にわざわざそんなことをお願いしない。
ただ殺せばすむ話なんだ。
この手間のかけ具合は、すごい日記、で安易に人を殺せるものがすることじゃないと思うんだな。
ええと、こんなかんじでいいかな?
そうなんだな、おいらの世界にそっくりだけれど、どこか違う。
[こちらも礼には礼を返し、下へと向かった。
1回も休んでいないのだ。そろそろ休息を取らねば、限界だった]
― 1F 食料品売り場 ―
[屋上からエレベーターに乗って1Fへと。途中トイレで手を洗ってから、売り場へと。
蛍の光が流れ、人の数も疎らになる店内で、お惣菜コーナーへと向かう]
これが半額になった弁当か…
[実際日記でも知っていたし、自分の世界でもこういうものがあるとは知ってはいたが、実際手に取るのははじめてである。
これと飲み物と栄養剤をいくらかを駆け込みで購入した]
まぁ、ここだと妖精も普通も人間も対してかわらないみたいなんだな。
しかし豪快なのみっぷりなんだな。
[商品に手をつけても怒られないとはいえ、何だか複雑なものを見るまなざしだった]
確かにいろいろあったんだな。
0th の姿を、コハルは見たかな?
[見られていたことに気付いていない太った男はそんなことをいって]
不思議なんだ。
彼女は今も、屋上のベンチに寝転がっているだろうに、事件にならないんだ。
おいらたちは本当に、この世界にとっては異常なんだな、って思い知らされる。
0thは――アンは、死んだのにな。
[日記を読めば知っているだろうことを、そう零す。言葉を選びながら]
――コハルは、このゲームのこと、どう思ってる?
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