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[軍に居たのは、今からずっとずっと昔のこと。
外見はどう上に見積もっても40に届かない男は、
きっと此処に居るどのおっさんよりも年長か。]
[かつん]
[かつん]
[かつん]
[かつん―――、
かつん。]
[戸の内側に、少女は居るのだろうか]
[白く染まる雪が降り積もった
ある夜の日、戦場から戻った男が見たのは、
飢えと寒さで苦しんだ末に、冷たくなった両親の亡骸。
見下ろすその姿は――――今と寸分違わず。]
[ひとりきりで置いていかれる悲しみを背負うのなら、
ひとりでは無い所に永遠に居られるほうが、
ずっと
ずっと
幸せなはずだと、ミハイルは思うのだ。]
お嬢さん、おいで
[扉越しに、静かに声を掛けた。
薄い木扉がギィ、と哭く。]
[『取り込みやすい』場所に居る彼女は、
男の誘いを断ることなく――
夢を見ているような虚ろな瞳ではあるが、
安らかな笑顔を見せた。
――あなたは天使ですか?
その言葉には答えず、男もまた笑みを返し。
そうして彼女はゆったりとした歩調で、階下へと。
薄着の侭で表に出て行く彼女の姿は誰も気づけず。
そして、彼女が何処へ行くのかも
今はミハイルしか識ることは、無い。]
ようこそ、――ドロテア。
[死の淵へと向かいゆく彼女の幸運を祈りながら、
ミハイルは、再び階段を下る。
人である事をやめてからも、
男が両親と出会える事はなかった。
同じものを失って尚、安らぎを求め旅立つ彼女は、
どうか、どうか――幸せになって欲しい*]
タオルで拭いたらどうだよ。
[腕で目を拭うイェンニの様に呆れた声を漏らす。
落胆の露にするイェンニをよそに、
調味料を肉野菜炒めに適量振りながら]
祭が台無しになっちまったせいで、
塞ぎ込んでるのかもねえ。
俺じゃなくてイルマ辺りでも声かけりゃ出てくるかもな
[後で一緒に行ったらどうだ?と続けながら。
味を見る目的で小皿に肉の切れ端と球菜を取り。]
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