[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
…ひとの手は、目の前のものに想いを乗せる。
[ミナツの手に在る、色鉛筆とスケッチブック。
プレーチェが抱える、黒い上着とぬいぐるみ。
ユウキの胸ポケットには、ペンが挿されたまま。
レンはあたたかなマフラーと共に、強い想いを。
―――皆、みにくいはずの人工のもの―――]
[>>+50俯いていた顔を上げて、上着の主を見上げた。
口を薄く開いたが何も言えずに、離れる背中を見送った。
墓碑のある、向こうの世界は霞がかって夢幻のように見える]
箱庭の楽園。
作りものは、オリジナルを越えない。
[朗読するような調子で呟いた、その意味を娘は知らない]
ルリ。
[何かに潰れてしまいそうに見える少女の名を、ただ呼ぶだけに留まる。
羊を模した布地を抱きしめる手に力が入った]
カナメは言っていたよ。
それでも生きるしかないんだって。
「それ」って何だろうね。
[問い掛けるわけではない口ぶり。
“カナメ”のことは、とうに*見失っていた*]
箱入り娘 プレーチェは、ここまで読んだつもりになった。[栞]
掬う…
[聞こえた言葉をかみしめるように。]
どうやら僕の柄杓は、底が抜けてしまっていたらしい。
…無理に繋ぎ留めず逝かせていたら、彼は壊れずに済んだ?
[愚かな行為への戒めのように、
自ら命を絶とうとして果たせなかったものへの処置も、それでも避けられぬ後遺症も、死よりも辛い責め苦。]
[こつ こつ …こつ 絶えず苛む眠気に、足を取られる。
ルリのちいさな手へ、白く軽い骨片が馴染む。呼び声。
亡霊は、彼女が既に「求める」ことを憶えたのを聴く。]
…「これ以上死ぬこと」が出来ないのは…難ですね。
尤も、何方が如何様に生き、如何様に死んでも…
私は痛みを感じ――そして、
[例え、親しみを感じたライデンが狂気に身を委ねても。]
[例え、全てを喰らい尽くすペケレが孤独に苛まれても。]
[例え、ちいさなルリが無残に喰われてしまっても――。]
ひたすらに見蕩れていますよ。
[墨色の亡霊は穏やかに待ち居る。生者の*意志の所在を*]
うん。
まだ拾い損ねてるのとか拾っても拾えないものはたくさんありそうだけど。
……よし。発言作ろう。
リンクいっぱい張っててごめんなさい!
…そう、君は欠けているから。
足りなくて、本物にはなれないから。
…だから、奪い、
…だから、喰らう。
けれど、奪い取って手に入れたものは、
君のものにはならないから…
../sys/caname.exe
楽園行きの箱船の管理者。
時至るまでのまどろみを司る天使。
…全てはただの作りもの。
…そうか、カナメ。
[目を閉じ、静かに笑う。]
僕も、つくりものだね?
君の管理データの中の、無数の白衣の人々の記録。
医師、技術者、看護士に研究者。
それらから複製転写し、組み上げたのが…僕だね?
…そう、僕は失敗と後悔で出来ている。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ