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[手帳には、「神になるかどうか?」といった問いかけが浮かんでいる。
球体は、変わらぬ世界を映し出していた。
グリタとのつながりのあったページは沈黙したまま]
生き残った、よ。
[見ているとは知らないまま。
そんな、書き込みをした]
[ずっと手を伸ばして、
過ぎたほどに手を伸ばして、求めてきた。
けれど大切なもの。
本当に欲しいものに手を伸ばすのは、かくも難しくあり。]
[ぱらり、と手帳を開いた。
きっと、世界に還ればこの手帳は手元には残らない。
だから、最後に]
楽しかったよ。
またね。
[短い書き込みをして、ぱたり、と閉じた。
理不尽なゲームに巻き込まれて、強制的に繋がった相手だったけれど。
そのやりとりのおかげで冷静であれた部分だってあったのだ。
そんな感謝を込めて。
またいつか、どんな形ででも再会を願って。
そして、手帳は掻き消えた]
ゼンジのおっちゃん!
ヨシアキ!
…――会えて、良かった。
[カボチャの絵日記を最後に開いて。
一言。囁くデンゴの顔は、棒人間ではなく…
満面の笑顔で描かれた。
それが、一番さいごのページ。]
俺も、会えて良かった。
デンゴ、ゼンジさん。二人とも、元気で。
[大切な仲間と呼び続けた二人に、語りかける。
デンゴの満面の笑顔を、イメージと目に映しながら。]
… またな!
[果たされる見込みのない再会の言葉を、
ささやかな祈りと共に、口にした。]
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