97 未来日記〜Survival game〜
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[後悔が残るのは、きっと何を選んでも変わらない。
だからこそ、何を選べば良いのか分からないまま、沈黙だけが重なっていく。
元の世界に戻りたい。ここに残りたい。それはどちらも、私の本心。
でも。
>>142 投げられた選択肢は、予想もしていなかったもの、で。]
――――…………えっ、
[思わず、顔を上げて。
じっと、カノウくんの目を見る。
言葉の意味を理解すると共に、少しずつ顔を赤くしながら。]
(144) 2012/11/12(月) 02:02:50[水流れる柱]
……多分私、何を選んでも、後悔するよ。
我儘で、考えが足りなくて、なのに、生き残って………どうしたらいいのか、分かんないし。
―――― でも、少しでも、
後悔しないようにするなら、……
[私は、不思議な感触がする床を歩いて、カノウくんの前へ向かう。
そして、そっと手を伸ばして、カノウくんの手を握った。]
なくなったものは取り戻せなくても、……掴めるものは、離さないでいたいと、思う。
[ぎゅっと、力を込めて。]
(151) 2012/11/12(月) 02:46:34[水流れる柱]
3rd クルミは、カノウくんを布団でぐるぐる巻きにした。**
2012/11/12(月) 02:56:57
3rd クルミが接続メモを更新しました。(11/12 02:57)
3rd クルミが接続メモを更新しました。(11/12 09:55)
3rd クルミは、1st ヨシアキを抱きしめた。
2012/11/12(月) 14:38:07
[>>155握り返される手に、安心する。
その言葉も、笑顔も、やっぱり失いたくないし、手放したくない。
カノウくんの選ぶ未来に、私がいる。
それはとても、幸せなこと、で。]
―――……ありがとう。
[それだけしか言えずに、手を握ったまま、私も笑う。
ずっと、守られてばかりだったから、これからは……今度こそ、守る。
カノウくんが選ぶ道が何であれ、傍らにいる。そう決めた。
……決めるのだけは、得意、だから。]
(177) 2012/11/12(月) 15:25:24[水流れる柱]
[>>158 それから私は、ゼンジさんの問いかけに、視線を向ける。
本当に守りたいものが何か、と問われれば、やはり全てだとしか答えようがない。
けれどそれは我儘にしか過ぎない。神様でも、全部は守れないのだと、知ったのだから。]
……何か一つだけを選ばなきゃいけないなら、
[>>172 強く手を、握られる。それを、握り返す。
本当は当たり前ではないことを、当たり前にしていく為に、]
私は、カノウくんを守りたい。
カノウくんが守りたいというものを、……一緒に、守りたい。
[それが、私の答え。]
(178) 2012/11/12(月) 16:06:08[水流れる柱]
[世界を、一つに統合する。
そのゼンジさんの提案に、私は首を捻る。
もし実現するなら、悪いことではないと、思う。
でも、軸になるということは、ゼンジさんは、どうなるのだろう。
私はちらりと、8番さんを見た。]
……世界が一つになったら、……おばあちゃんに、カノウくんを紹介出来るかも、ね。
[口にしたのは、ちょっとの名残を混ぜた冗談。
神になった後、地上へ降りられるのかどうかは、分からないけれど。
神様の力を得ているのは、生き残った全員が、同じ。
実行するのであれば、私にも誰にも、止める権利はきっと無い。
だから、私は何も言わない。一つになった世界であれ、今のままの世界であれ、神になるのであれば、見守ることに変わりはないから。]
(179) 2012/11/12(月) 16:20:32[水流れる柱]
3rd クルミが接続メモを更新しました。(11/12 17:07)
[>>181 私は、カノウくんの言葉に、耳を傾ける。
>>182カノウくんがしようとしていることに、耳を傾ける。
そこに名前が一つ、抜けていることには気付いたけれど、何も言わないまま。
世界を復活させるでもなく、死んだ人を生き返らせるのとは少し違う、そんな未来。
何がどうなるかは、分からない。けれど。]
……もし、それが出来たら、また、ソラさんたちに会えるね。
[それが私の、肯定の返事。
どれだけ困難な道であれ、断る理由など何処にもない。
一人で出来ないことは、仲間とする。
それは、私の世界でも当然のことだった。
それがもし、いつか命を掛けることになるのだとしても……私の選択は、変わらない。]
(206) 2012/11/12(月) 18:20:34[水流れる柱]
[繋いだままの手をそっと離し、私はカノウくんの傍らに立ったままで8番さんとカノウくんの遣り取りを聞いていた。二人の話には、口を挟まない方が良い、って思ったから、ただ聞くだけ。
もし>>200そんな事態になったら。
私の答えは、決まっている。
選ばせるなど、きっとさせない。
けれど、私の答えはきっと、カノウくんの意志とは違う。それを肯定するように>>204言葉は、返った。]
……カノウくんって、私より、欲張りなのかも知れないね。
[呟いたそれは、笑い混じり。
冷やかすでも、からかうでもなく、好ましさを滲ませるもの。]
(207) 2012/11/12(月) 18:21:53[水流れる柱]
3rd クルミは、12th ネギヤをたぷたぷたぷたぷ。
2012/11/12(月) 19:32:28
3rd クルミが接続メモを更新しました。(11/12 21:25)
[話が途切れ、8番さんの姿が人から獣のものへと変わる。
球体へと向かい、飛び去る様を眺めながら、私は思う言葉を飲み込む。
>>223 傍らから、カノウくんの声が聞こえたから。
言うだけを言って、神になるでもなく、元の世界に戻るでもなく。
環の外に出る彼の姿勢は、……神に向いているとは、私には思えなかった。]
(263) 2012/11/12(月) 22:49:39[水流れる柱]
[そこにいる死者が、消えていく。
その光景を見ることは出来ない。
けれど、そこにいる。
空いた柱に、ゆっくりと視線を巡らせていたけれど、>>#12唐突に響いた大きな音に、私はそっちを見る。
罅割れ、中身を曝すそこにあるのは、血より、肉より生々しいもの。
私は、眉を寄せる。
これが神の死にゆく光景なら、これは私たちの遙か遠い、未来でもあるかも知れない。
だからといって、目を逸らすことはしないけれど。
>>#15 ぱん、と弾ける。それきり。
――― それは古い神が死んだ瞬間、だった。]
(265) 2012/11/12(月) 22:52:15[水流れる柱]
[新しい神が選ばれるまで、そう時間はかからないだろう。
>>238 おじさんとマシロさんの間にあったことは、私には分からない。
それはきっと、二人だけの絆なのだろう。
>>241 帰る、というのにはただ、マシロさんを見る目を瞬くだけ。>>245 こちらを見た一瞬、私が浮かべるのはやっぱり、笑み。]
――― またね。
[呟いたのは、マシロさんの姿が消えてからのことだった。]
(266) 2012/11/12(月) 22:53:20[水流れる柱]
[古い神が死んだということは、新しい神が生まれるということでもある。
けれど、私たちにとりたてて変わったところはない、ように思える。
いつか、古い神のように不必要な部分を削ぎ落とした形になるのかもしれないけれど、だとしても……それはきっと、片方が欠けた後の話で。
私は当然、カノウくんを一人にする気なんて、ない。
デンゴくんとゼンジさんが言葉を交わすのを眺め、その内容を耳に留めながら、私は自分達の幼さを思う。
私の理想は我儘で、傲慢で、自分勝手なもの。
それはきっと、カノウくんの理想だって同じだ。
でもスタートラインに立っているのは、私一人じゃない。
私は、ちらりと横に並ぶカノウくんの横顔を見た。]
(293) 2012/11/12(月) 23:53:08[水流れる柱]
……選んだことが正しいかどうかなんて、多分、誰にも分からないよ。
だって、神様にも分からないんだから。
私たちに出来るのって、選んだことを、正しいって……信じることだと、思う。
[私と、カノウくんは、神様になった。
それでも、私の内にも、そしてカノウくんの内にも、迷いはあり続ける。
>>292 カノウくんの言葉を、私は、その横顔を見詰めながら聞く。
その迷いも、躊躇いも、理想も、我儘も欲張りも、全部を大事にしたいと思ったからこそ、ここに残ることを選んだ。
>>294>>295 そして、その選択はきっと、間違いじゃない。そう、思う。]
(302) 2012/11/13(火) 00:13:14[水流れる柱]
もし、カノウくんが忘れたら、私が何回でも、思い出させてあげる。
それに……きっと、あの月も。ね。
[>>298 交わされた視線を一度外し、上った月を見る。
今までに無かったそれは、まるで世界が作り替えられる象徴のようでもあった。
……少しだけ妬けるなんてことは、口にはしない、けど。その代わり。]
――――……あの、ね。
ヨシアキくん、って、呼んでもいい?
(304) 2012/11/13(火) 00:14:03[水流れる柱]
………またね。
[>>307 デンゴくんの姿が消え、>>308 ゼンジさんの姿も消える。
等しく向けるのは、再会の挨拶。事実、そうならなくてもいい。ただ、またね、の先があるならば、それを私から潰すことはしたくないだけ。]
まさか、進路が神様になるなんて、思ってなかった。
[冗談交じりに口にしても、それは何だか現実感が薄い。けれど、神の力を使って、最初にすることは決めている。
それは、ほんのちょっとの私の我儘。]
(313) 2012/11/13(火) 00:43:28[水流れる柱]
[触れた肩から、微かに体温が伝わる気がする。
神様になっても、何も変わりはしない。
この世界から動くことが出来ないとしても、一人ではない。
そう、どれ程の長さでも、……ヨシアキくんが、いてくれる。]
……改めて、よろしくね。ヨシアキくん。
それと……ナオちゃん、も。
[ヨシアキくんと、その場に残るナオちゃんにも、私は笑い掛ける。
ここは、スタートライン。
ゴールまでの道がどれだけ長いかは分からない。
――― でも、大丈夫。そう、信じている。]
(314) 2012/11/13(火) 00:46:18[水流れる柱]
― どこかの世界 ―
[年老いた老婆と、その娘夫婦が暮らすそこは、ごくごく平凡な家だった。
取り立てて特別なこともなく、平和で、幸せな家族。
ただ一つ残念なのは、子宝に恵まれないことだけ。
その家に、一つ、小さな奇跡が起きた。
老婆の蓄えている古い本の一冊が、何故か新しいものに変わっていたのだ。
―― それが神の悪戯だと知る者は、誰もいない。**]
(316) 2012/11/13(火) 00:53:56[水流れる柱]
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