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―― 自宅 ――
変な夢、見た…。
[むくりと起き上がって焦点の合わない視線。
ぼんやり宙を眺めて一伸び。]
あ、午前中は約束があったんだっけ…。
[着替えて家を出た。]
―― 喫茶店 ――
[開店したての喫茶店に入ると、
動きの悪い扇風機がフル回転していた。]
あっちー…
マスター、アイスコーヒー一つ。
[飲み物を注文しながら目に付いたのは、
店に置かれていた自由帳。]
あの自由長って今で何冊目なんだろ。
よく高校生の頃に書いたよなぁ。
下らないこととか。なつかしー…
[運ばれてきたアイスコーヒーにストローを差し、
ぐるぐる回しながらぼんやり店内を眺めている。]
自由長…ってなんだ!
[暇つぶしに手帳に落書きした文字を見て。
ひとり驚いてペンを落とす。
それはころころと紙束に埋れかかっている
男の許へ行ったため]
あ、すいませーん。そこのコーヒー飲んでいる方!
ペンを取っていただけませんか?
[椅子から立ち上がり声をかけた。]
[オムライスを頼んだ少女の呟きには]
いや、それ多分違う。
[訂正をし、拾ってくれた青年には、小さく礼を
述べるも、頭をぶつけた様子に少し驚き]
大丈夫ですか? あらら…紙束が。
拾うのお手伝いしますよ?
[ちょっとした惨状に手を貸そうと、
男の居る席へ近付いた。]
もしかして…作家さん、か何かですか?
作家志望…なんですか?
それはそれは。作家の卵、ですねぇ。
[紙束を集めながら盗み見して]
んー…もしデビューできた暁には、
ぜひ担当になってみたいですね。
あ、申し遅れましたがわたくし、
「南里 枝里子」って言います。
角松出版に勤めて日が浅い者ですが、
もし機会があれば。
[原稿とともにちゃっかり名詞を*渡した*]
何だこりゃ? 何で名前が書いてあるの?
それにこの絵って…何?
[ノートに書かれていた複数の名前と不思議な絵。
やはり女子高生と同じくポルテも首を*傾げるばかり*]
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