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―境内の資材テントから少し離れた場所―
えっほ、えっほ
[逃げるようにたぷんたぷんとの擬音付きで駆ける餅肌は神主の長男であり、「逃げられたー!」とテント前で叫んでいた少女・アンの兄である]
妹よすまぬなんだな、兄は準備よりも大福屋の一日限定<<13>>個の苺大福のほうが大事なんだな。あとはよろしくなんだな。兄には使命があるんだな……
[きりっと決め顔をしても細目は大して変わらない。
資材をそのままに、境内を抜け出そうと、木の陰等を使いながらたぷんたぷんと目指すは鳥居の先の階段…最終的には村の大福屋。
果たして境内からの逃走は成功するか否か**]
[神主の家の長男は祭事よりも団子――これもまた毎年恒例の風景]
祭事なんて父さんとアンに任せとけばいいんだな、アンもそろそろ巫女さんらしく振舞える年齢なんだな、僕は苺大福を食べるんだな……!
[時期に神主を継ぐまでの僅かな間を食って遊んで暮らしたい不良跡取りはたぷんたぷんと少しずつ移動し、鳥居まで、階段まであと少し*]
すぐるん……御神牛はこっちになんだな……
[苺大福に未練たらたらながらもやっと神社の跡取りの役目をはじめる
スグルを神輿の準備場――資材テント近くに誘導しようとするが細い瞳は傍目に分り辛くとも、涙目*]
[スグルを案内した後に結局のところしぶしぶと祭事設営を手伝う事になった神社の長男―――
―――『根木弥餅肌(ネギヤ モチキ)』はえっほ、えっほと設営を進めて――少し離れていようがきゅぴーんと煌く第六感]
あのビニールの音は―――夜苺のビニールの音なんだなっ!?
ニキニキ、まさかその品はっ、あの限定のなんだな……!?
[祭事設営をしながらたぷん腹から出した響く声でニキに問いかけ、同時に細い目からでも滲み出る物欲しそうな視線を向けるだろう]
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