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―回想―
先輩だったすか!さっせ。
[クルミの言葉にバクが上級生であったことを悟り、本人なりには多少敬語を使っているつもりだが態度や言葉はあまり変わらない。]
目的地一緒なんすから一緒にー
俺オカルトそんな詳しくないんすよねー
[合流した皆でオカルト話などをわいわいしながら駅に到着した]
―回想終了―
[駅に着いてしばらくすると、突如警笛の音が聞こえ、同時に閃光が視界を奪った]
うわっ…
[しばらくして目を開けると、そこは…列車の中であった]
うそだろ……まじかよ……
[辺りを見渡すと知った顔や知らない顔。みな一様にあっけにとられた様子]
[その時、鬼火が二宮を取り囲む]
……!
[声にならない声をあげ、咄嗟にリウとクルミを背に回し庇う]
なんだ…なんなんだこれ…
[二宮の体がぐらっと揺らぎ、須藤が駆け寄るのを見ていた。
辺りからは何の声だかわからない声が聞こえる]
鬼…?殺…?
[続いてバクと近藤の言葉を聞く。
納得はしてないし、半分も理解していなかったが、普通じゃないことになっていることは理解した]
……ちょっとわけわかんねーし、信じらんねーけど……
普通じゃねー状況だってことはわかるよ
…で、近藤さんったっけ?
青玲学園の事件と同種って、俺よく知んねーんだけどさ
神隠しがどうのとかってやつだよな?
なんか知ってることは教えてくれや。
[内心の動揺を抑え、近藤に問いかけた]
そりゃどーも。
あんた、あの塾の講師か
クラスメートが何人か通ってるから知ってんよ。
[軽口のあと、近藤の説明を聞き終える]
ふーん…。なるほどね…
突拍子もない話だけど、嘘ついてるようには見えねーし、信じざるを得ないって感じだな
説明サンキュー
あ、すまん。俺、名乗ってもなかったな。
俺は長澤美空ってんだ。
[近藤に向けての自己紹介だったが、他の見知らぬ者へも聞こえるよう大きめの声で名乗った]
リウ、クルミ、ちょっと座っとけ。
大丈夫か?
[そのあと、背で怯えるリウとクルミを両側に抱えるように支え、座席に促した]
[座席に腰掛け、皆の話を聞いていた。
少しの間、考えを巡らせると切り出した]
えーと、鬼に対抗する力が3つあって、そのうち鬼を探すヒントになりそうな力が見る力と聞く力。
で、その2つの能力を持つ奴がどう名乗り出るのがいいか?ってことだよな。
話聞いてたら、見る力を持つ奴は名乗り出て、聞く力を持つ奴は投票のときに申告って案と、
見る力を持つ奴も聞く力を持つ奴も両方とも名乗り出ろって案と、
聞く力を持つ奴は名乗り出て、見る力を持つ奴は投票のときに申告って案と、3つ出てる感じか?
んーどれも一長一短はあると思うんだよなー
両方とも名乗り出させるのは、どうしたってどっちかは守られねーし危険ってことにならねーか?って思うんだよな。
ただいざ投票決定のときになって、鬼に力がありますって嘘つかれても困るから、そこを考えると先に両方名乗り出ろよってのも理解できるし…
どっちかだけ名乗り出させるってのは、片方は鬼に見つかりにくいのが利点だよな。
力を持つ奴を守ることを優先させるか、鬼に嘘つく隙を与えないほうを取るか、だよな…
俺としては、見る力を持つ奴だけが名乗り出て、隠れてる聞く力を持つ奴を見ちゃうのが無駄な気がするから、片方名乗り出させて片方投票のとき申告する案なら、
聞く力持つ奴だけ名乗り出て、見る力持つ奴は投票の時に申告案かな。
もちろん、投票決定になりそうなら名乗り出てほしいが。
もし見る力を持つ奴が先に名乗り出たら、鬼に嘘つく隙を与えないためと隠れてる聞く力を持つ奴を見ないために、両方名乗り出てほしい感じがするな。
それから投票を揃えるかどうか、ってのは、その前提がないと片方隠しとく案がつかえねーってことだから揃えるほうに賛成しとくぜ。
[ここまで一気に話し、ふぅーっと一息つく]
[意見を言い終え、ふと目線を下げると、隣に座るクルミの手が小刻みに震えている。
クルミの耳元に唇を寄せ、小声で囁く]
守る、から。俺…
[決意が伝わるようクルミの手に自身の手を重ね、ぎゅっと握った。**]
[弓槻の言葉に驚き、顔をそちらに向ける。
弓槻の言葉に反応してしゃべり出す者の顔も見渡し、また弓槻に視線を戻す]
ふーん…。
あんたが見る力持ってる奴ねぇ
ま、俺は名乗り出ないほうがよかったんじゃないか?って思ってたから、近藤さんの意見に乗っとくよ。
でも聞く力持つ奴に関しては、隠れてて見る力をそいつに無駄に使うのはよくねーと思うから、隠れてられねーと思ったら、名乗り出るのもいいと思うぜ。
そのへん、本人がどっちがいいか考えればいいと思う。
[バクに向き直り]
まとめってどういうことする感じ?
意見のとりまとめ的なもんなら、誰がやっても同じだと思うから別に誰でもいいけど、弓槻さんの独断もありっつーなら反対しとくぜー。
[しばらくボーっとしていたようだ。
皆の話し声に我に返る]
あ。えーと…
見れる力に見てもらいたい奴と、車両移動してもらいたい奴だよなー
んー。このあとボイスレコーダー聞かしてもらって考えるけどー
須藤センセーと近藤さんは、今んとこいっかなーって感じ。
色々意見言って考えてるしなー。
まぁ、鬼が俺らの味方を演じてるってこともあり得んのかもしんねーけど、今考えることじゃねーと思うし。
あと次点で、リウ・クルミ・村瀬さん・三枝さん。
リウとクルミは、元々ダチだから印象に残りやすいってのはあるかもしんねーけど。
でもまー、今言った6人はとりあえず考えてねーわ。
あとの、バクさん・小鳥遊センセー・櫻木さん・寺崎さんからかなー
ちょっとレコーダー聞いてくるぜ
[レコーダーを聞き終えるとぽつぽつ話し出す]
まずバクさん。
最初からこの状況を喜んでやる気満々な感じだったけど、車両見回りくれーしか…
力持つ奴がどう名乗り出るのがいいかって意見とかあんま言ってねーのな。
そんで櫻木さん。
とっかかりに、見える力持つ奴に名乗り出てほしーって考えてたのはわかった。
でも、出たほうがメリットがあるっていう説明とかは特にない感じ?
寺崎さんは、投票を伏せるって意見が印象のすべてなんだよなぁ…
ただ寺崎さんの前提が、力持つ奴みんな出ろだから、考えとしてはありじゃねーの?とは。
小鳥遊センセーは、俺があんまかかわりねーから印象薄かっただけでけっこう色々言ってたな。
んー。
一番、態度と話し内容にちぐはぐさを感じたのはバクさんかなー
俺は、バクさんに車両移動してほしいかな…
見てほしいのは、櫻木さん。
でも、寺崎さんをそのままにしてみんなの疑いがそのままになるようなら見てもらってもいいかなと思う。
[そこまで話すと、ポケットにあったミントを口に放り込んだ]
あ、近藤さん、意見遅くなってさっせん!
ふー…色々考えてもわかんねーこと多すぎだよな…
[ぽつりとつぶやくと脱力して座席に身を沈める]
そういやー…
[しばらく前のリウと須藤のやり取りを思い出してぼけっと考えていた。
リウ、あいつ…―須藤センセーのこと好きだったりすんのか?と]
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