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お前の命をかけてまで
組める仲間の数は…、 何人だよ。
[謝罪の言葉を受ければ、頭だけ垂れる。
帽子が落ちないよう右手で押さえながら]
ったく、
[奥歯を噛む顔を隠しながら悪態をつく。
徐々に手に力が籠れば、帽子に皺が寄り、
そのまま 帽子を床にばしりと落とす。]
[帽子でぺたりとした頭を上げないまま、
床に言葉も投げつける。]
… ッくそが。
[――― ガシャ、ン。
展示されている紳士服を1stとの間に蹴り倒すと
その隙に、その場から駆け去った。**]
[タブレットを手に持ったまま、階段まで走る。
画面に視線を落とせば、上を目指して駆け上がる。
3階についても予定が変更されないのを見、更に上の階へと足を掛けると、予定が更新される。]
「**分後 4F 2th 4th 5th 8thと会う 」
[その数字を見れば、そこで足を止める。]
[その未来を避けるように、4階で止まらず5階を目指して階段に足を掛ける。上のフードコートから漂う香りに、空腹が刺激される。そういえば、梨しか口にしていない。
けれど、5階へ向かおうとすると、また、予定が追加されて、その内容に眉を寄せた。]
6thと 会う …か。
俺だって会いたくなかったよ。
[階段の途中足を止めて、横を通り過ぎて
降りて行った6thを上から見おろしながら、]
知るか。
[問いにはひと言で片付けて、行け、と右手で
しっし、と合図する。]
[振り返らず4階へと向かう6thを無言で見送る。]
ったく、
[階段途中で、タブレットを見て確認をするのは11thの動き。屋上から動いた形跡がなければ、上を目指して屋上へ向かう。]
これが、この世界の 普通…か。
[徐々に目は慣れ、手は下すが皮膚が、じり、と熱い気がした。"太陽"なんて生まれて一度も、見た事などないのだから。]
何だ…?
[11thが距離を縮めるのに眉を寄せる。]
俺の世界で太陽は、…高嶺の花。
[かな、と口髭を揺らしながら伝えて
続いた言葉には、何かを思い出すよう
視線を斜めに上げ、思考した後に]
直接そういった言葉は言われてないが
ま、遠回しでなら 言われたな。
俺は、…、 取り戻したいんだ。
[言った言葉、僅かに間が開くのは
目の前にいたのが11thだからで、]
…?
話、それだけか?
[片眉上げて、近い距離で11thの顔を見つめる。]
お前の、名前と同じだろうが。
[帽子を感情任せに叩きつけた事を悔やみながら、顎を僅かに引く。それから、はぁ、と気持ちを落ち着かせるよう息を吐く。]
11th。
[名を呼ばず、番号で彼女を呼びながら視線を向ける。]
お前の足止めに来た。
好きに言え。
[否定も肯定もしないはぐらかしをし、
左手でポールを構えれば、11thの視線に合わせる。
ポールの長さは解らず、ただの小さな円にしか見えなくなるだろう。獲物の長さを消し、間合いを狂わせる。]
相変わらず、強気だな。
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