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…確かめてしまうまでは、
憶えていることが――思い出が、真実。
そういうことなのかもしれません。
[探偵とのイントネーション話はそう括り]
こんばんは。
ああ、やっぱり皆さんお揃いだ――
[薄ら煙い店内に見える面々へと、挨拶。
コートを脱ぎながら席を定める背広姿*。]
行きずりのままでは、
呼び名に困ってしまいますね。
背広でもかまいませんが、
僕はテンマと申します。
[翻訳家の女性に笑んで軽く皆へ改めて名を告げる。
背広姿もまた、集う各々が望む呼び名で呼ぶだろう]
…そういえば…
「バック転ができるようになった思い出」、
なんてのを買ったら、
本当にできるようになったりするんですかね。
はは。伝聞にしても、
見た人が目の前においでではね…
[増えた注文に掛かる店主は、カウンターの向こう。
背広姿は燗をつけられた徳利のゆらめきを眺める。]
雲をつかむような話を、あまり長く
引きずってもいられない…ですか。
[語尾を上げず静かに、編集者の言に相槌を打つ。]
まあ、そうですね。
…僕もこうして横丁へ寄れるのは
今月中くらいでしょうし――――
[グリタの言うこと自体には納得できる様子で、
突出しの小鉢をつつきながら背広姿も同調する。
互いに手酌が他人には程良い。傾けようとする杯。]
…
グリタさんって、燗酒みたいなひとですね。
[他愛なく一方的に評し、目を伏せて乾した。]
…
[ネギヤが買ったというのが
どんな思い出だったのか。
芸人が浮かべる疑問に応えないまま――
さらに暫くは皆の話に耳を傾けるまま――
不意に、背広姿は席を立った。]
…すみません。
ちょっと、出てきます。
[店主に押しつけるように財布を渡すのは、
時を置いて飲食の続きに戻るとの意思表示。
集う面々を一度見渡して、会釈。
暖簾を潜って向かう先は――近くの社。
まだ芽も膨らまぬ桜木に結びたい神籤は、
「失せ物:出ず」だけ心に引っかかっていて。
手にする鞄は相変わらず黒く、*重い*]
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