門番 ノギは、髪結い ホズミに手を貸してナオを抱え上げると囲炉裏のそばに寝かせた。

門番 ノギは、家政婦 エビコに頷くと、ナオを抱えて奥へ運んだ。

門番 ノギは、>>344、これは差し出がましい真似をいたしました。

門番 ノギは、レインコートを羽織ってカンテラに油を入れた。

門番 ノギは、彼はどこの家を借りていたのでしょうか。利用者帳を手繰った。

門番 ノギは、家政婦 エビコにも、すみませんが後はよろしくお願いします、と目礼した。

門番 ノギは、学生 ヨシアキと共に裏口にぶら下げてきた灯りを目指した。

門番 ノギは、学生 ヨシアキを送り届けると、他のまだ見えておられない方も見てきましょう。

門番 ノギは、作家 フユキの家と管理棟の間に桜並木の丘を見て舌打ちした。

門番 ノギは、警戒しながら丘を登る、と、そこに

門番 ノギは、桜の根元に蹲る人影を認めて、銃を構えると慎重に近づいた。

門番 ノギは、作家 フユキを認めると、銃をホルスターに仕舞ってかがみ込むと

門番 ノギは、作家 フユキに呼びかけ、眼鏡を取って頬を二三度叩いた。

門番 ノギは、作家 フユキ>>373を聞くともう一つ叩いた。自分で立てますか？

門番 ノギは、作家 フユキ>>380の様子を見て、肩を貸すと強引に担ぎ上げた。

門番 ノギは、桜並木を振り返りながらフユキを担ぎ丘を下っていく。

門番 ノギは、脱力した大人の男の重さと雪に体力を削られていく。

門番 ノギは、限界を感じて丘を下ったところにある民家に転がり込んだ。

門番 ノギは、薪を探して火を熾してしまうと、床に倒れこんだ。

門番 ノギは、ごそごそと動く気配に気がつき跳ね起きた。

門番 ノギは、窓の外を眺めるフユキに、気がつきましたか。

門番 ノギは、フユキさん次第ですよ。

門番 ノギは、雪の中で眠っていましたからね、身体はおかしくありませんか？

門番 ノギは、礼には及ばない、と言うように鼻の前で右手を小さく振った。

門番 ノギは、大丈夫そうなら、戻ってみましょうか。

門番 ノギは、行きましょう、少しでも無理だと感じたらすぐに言ってくださいね

門番 ノギは、管理棟までは一本道、その道を見失わないことだけに専念して歩く

門番 ノギは、フユキさん、これだけは何度も忠告いたしますけれど

門番 ノギは、あの桜にだけは近寄らないことです。あれは良くありません。

門番 ノギは、作家 フユキに請われるままに肩を貸した。ずしりと重たい。

門番 ノギは、あれは艶やかに咲く為にヒトを喰らい、

門番 ノギは、ヒトを喰らう為に艶やかに咲く、そういうモノです。

門番 ノギは、少なくとも祖母からはそう聞いております。

門番 ノギは、（残された片靴、湿った土、艶やかな木肌…）記憶に顔を顰めた

門番 ノギは、人狼…ジンロウ、わかっているつもりで居たのですが…。

門番 ノギは、小さく首を振った。

門番 ノギは、作家 フユキの「桜に招かれた」という言葉に神妙に頷いて同意を示した。

門番 ノギは、どうした？と言う問いには頭を振って、前方を指差した。

門番 ノギは、作家 フユキさん、ごらんなさい。灯りです、着いたようですよ。

門番 ノギは、自然に足が速まり、疲れた足が縺れそうになる。

門番 ノギは、と、突風に煽られ、フユキを投げ出すように倒れてしまった。

門番 ノギは、フユキさん！　フユキさん！！　轟々と唸る風の音にかき消された

門番 ノギは、自分の家の１ｍ手前で凍死していた男の話を思い出した。

門番 ノギは、作家 フユキを呼びつづけながら管理棟の壁に張り付いた。