113 【飛び入り歓迎】フィンランディア人狼騒動【R17】
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[何もせず、ただ泣いて見ているだけの…は、
まるで何も出来ない子供のよう。]
ユノラフさ──!
[>>76振り上げられるナイフの切っ先が、
ユノラフの肩に刺さるのを、見た。]
あぁ あ いや、 やめて !!!
[真っ赤な血が肩からどろりと流れ出す。
ニルスはどうしただろうか、もう一振り、
二振りするようなら…は蹲るのを止めて
2人の所へ駆け寄っただろう]
(82) 2013/06/20(木) 21:14:11[クレストの部屋で篭城]
[ほんの一瞬。
ニルスから意識がそれた瞬間、左肩に走る衝撃>>76]
う、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……ッ!!
[熱い。アツイ。
床に倒れ込み、肩を押さえる。べたべたしたものが、とめどなく溢れ――
ニルスの手の中にある血塗れのナイフを見て、刺されたのだと悟る]
イェンニ、
[イェンニはどこにいる?
逃げたのか、立ちすくんでいるのか、まだ部屋の隅で震えているのか。視線を巡らせてその姿を探す]
(83) 2013/06/20(木) 21:18:59[クレストの部屋]
[>>83ユノラフが上げる声は痛ましい。
…そちらに駆け寄り、その身を寄せる]
ユノ、ラフさ……
や いや、 血が、
[傷口を手で塞いでもどくどくと流れ出す。
何か布をあてるべきだろうが、そこまで頭が回っていない。
名前を呼ばれても、…は顔をユノラフには見せられなかった。]
わたし、ここにいるわ、
[それでも、傍にいるとユノラフに告げる。
そのとき、背中はニルスに向けたまま]
(84) 2013/06/20(木) 21:45:50[クレストの部屋で篭城]
[イェンニの辛そうな声>>84が聞こえる。
ああ、まただ。また悲しませてしまった。泣かせてしまった]
…、は、…っ
[肩の傷に触れる、イェンニの手。
ここにいると、告げる声。
駄目だ。ここにいたらニルスに殺されてしまう。逃がさなければ。抱えて逃げなければ。
しかし、起きあがろうにも、刺された左肩が重く、頭の芯が痺れて思うように体が動かない]
(85) 2013/06/20(木) 21:58:24[クレストの部屋]
[一思いに刺したユノラフの肩からどろり、まるで蜂蜜のように血が垂れ流れるのを見つめる。泣き喚くばかりの女の声>>82が煩わしい。早く、黙らさねば。
ユノラフが床に倒れ込んだ隙に立ち上がる。女が駆け寄ってきたが気にせずに、一度はナイフを引き抜いた傷口とは別に、ぐり、切っ先を僅かに沈め抉って抜いた。
倒れているユノラフを静かに見下ろし、歪んだ笑みを見せれば視線は女へ]
…君は僕と同じだと思った。
独りで、何かの為に生きる事も出来ず、妬み、憎み、恨み…寂しい人間。
[ゆっくりと女のもとへと近付く。手には、ユノラフの血で塗れた銀のナイフ]
(86) 2013/06/20(木) 22:06:29[クレストの部屋]
[>>85苦しそうな息、傷口は熱く、どうしても血が止まらない。
起き上がろうとユノラフが動くが、この状態では起き上がることは難しいだろう。
それはつまり、逃げる事も難しいということで。
>>86ニルスの狙いはナッキである…なのだから、
ならばと…は、ここを動こうとはしない]
……わたし、は 独りよ、ずっと……。
[この人をなくせば、これからも。
>>86ニルスの言葉に、…は小さく返し、
一層近づく気配に身を硬くする。
怖い、でも、ここを退いたらそのナイフは、
ユノラフの肉を抉るだろうから]
(87) 2013/06/20(木) 22:38:31[クレストの部屋で篭城]
イェンニ、にげ…
[動こうとしないイェンニ>>87の背後に、血にまみれたナイフを携えたニルスが近づいてくるのが見える]
[ああ、どうしてこんな時に体が動かないんだ]
イェンニ。
[傷口を押さえる彼女の手に自分の右手を重ねる。
ひんやりとした、鱗に覆われた手を取り、引き寄せた]
独りじゃない。
イェンニは独りじゃない。
[倒れ込むイェンニの体を抱きしめる。急所を守るように、腕の位置を変えながら]
(88) 2013/06/20(木) 23:06:52[クレストの部屋]
[逃げようとはしない女と健気なユノラフの姿に、ほう、と感心する素振りを見せる。そして私はずっと独りだ、と言うその鱗に覆われた顔にずいっと顔を近付けると、ニルスの乱れた前髪が女の鼻先に触れるほどの距離になる]
…そうだ。君はずっと独りだ。
今までも、今も、これから先も。
[女を洗脳するかのような言葉。
それはまるで自身にも向けられているようで。
ニルスは腰を屈めたまま、女をユノラフの隣に突き飛ばし馬乗りになった。
そしてナイフを持っていない左の手で、女の細い手首を片方だけ床に押さえつける]
(89) 2013/06/20(木) 23:17:02[クレストの部屋]
……?
[ユノラフが去ってどれほど経ってからだろうか、部屋の前を歩く足音が聞こえた。
ユノラフ……ではない、だろう。イェンニとも考えにくい。
だとすると、今残っている可能性があるとすれば、ニルスのものか。
しかし、別に奇妙な事でもないと思って、その時は特に気には留めなかった。]
(90) 2013/06/20(木) 23:18:43[自室]
……ユノラフ!?
[それからどの程度後の事だろう、時間の感覚がないマティアスには正確な事は解らない。が、友の叫び声>>83が、雨音を裂くように響いたのを、確かに聞いた。
慌てて杖を持ち、部屋を飛び出す。自分に出来得る限りの速さで声のした方向へ急ぐ。]
おい、ユノラフ!何があった、聞こえたら返事しろォ!
[友と、友が愛したと言う彼女の無事を願いつつ呼びかけながら、音のする方へ。]
(91) 2013/06/20(木) 23:18:48[自室]
盲目 マティアスが接続メモを更新しました。(06/20 23:18)
君は、僕と同じだ…だからこそ腹が立つ…見たくもない自分の醜態を、曝されているようで…っ!!
[ぎしりと軋む骨の音。
その時のニルスの顔はどれほど険しかっただろうか。
それはどこか憂いを帯びているようにも見えただろうか。
彼は自分自身こそがこの世で一番醜い人間だと知っていた。
そして似たようなイェンニが、自分が手に入れられなかった愛や信じる心を享受しようとする姿が、羨ましくも憎かった。
やがて右手に構えていたナイフが振り翳され、押さえつけられていた女の手のひらにどすりと、まるで蝶の標本にされるかのように突き刺された。
致命傷ではない、その痛みと様子に女は、ユノラフはどんな声をあげるだろうか]
(92) 2013/06/20(木) 23:22:16[クレストの部屋]
[>>88動けないのに人の事ばかり気にするユノラフに、
…は嫌だと首を振る。]
ひとりはもういや、
[ぽたぽた落ちる涙は、黒い皮膚を濡らす。
そこに、ユノラフの大きな手が重なり、引き寄せられる。]
…っや、
[急に支えを失った体はそのままユノラフの
体に倒れこんだ。
慌てて起き上がろうとしても、
ユノラフの腕がそれを許さない。]
(93) 2013/06/20(木) 23:24:00[クレストの部屋で篭城]
[ニルスのナイフは、次はどこを刺すのだろうか。
探ろうとすれば、ニルスの冷たい声が>>89耳元に響く。
わたしは独り。
ずっと、これからも。
洗脳染みた言葉にぞくり、背筋に悪寒。]
…… ぁ ちが、 わた し、は
[独りじゃない、今は、でも。
それは束の間の事。
突き飛ばされ、気が付けば…の視界からユノラフが消えて変わりに暗い天井。
そして、腹に重みが加わる。
一瞬の出来事に何が起きたのか分からずにいれば
取られた片腕が床に磔にされる]
いや…… やめて、
[ニルスの顔と、ナイフが見えた。]
(94) 2013/06/20(木) 23:27:42[クレストの部屋で篭城]
[イェンニに告げる、ニルスの残酷な言葉>>89]
ちがう、独りじゃない
独りにさせない、俺が
[その言葉こそが、ニルスの不興を買っている>>92とは知る由も無く。
自分の隣に倒され、押さえつけられるイェンニに手を伸ばす。
しかし、その手が届くよりも先に、押さえつけられていた彼女の掌に、ナイフが>>92]
やめ ろ、
やめろ、やめろ
やめてくれ…!
[イェンニは叫び声を挙げただろうか。
頭の中がぐちゃぐちゃに、なる。それでもなお動かない己の体が憎い]
(95) 2013/06/20(木) 23:28:55[クレストの部屋]
[>>92浴びせられるのはニルスの感情。
そんなの知らない、私はあなたとは違う。
恐怖に支配された…は声に出せずに首を振るだけ]
ぃ、あ……
[化け物と言っても、少し力を加えられれば軋む程度の女の細腕。
ぎりぎりと掴まれた手首から痛みが伝わる。
ニルスが何を思ってそんな事を言っているのだろうか。
…には到底分かることではなく、]
──っぁああああああああああ!!
[右手に衝撃、何が起きたのか把握する前に鋭い痛覚。
悲鳴を上げて、身を捩れば刺さった刃が傷口を広げる。]
いや、痛い、やめて いや いやぁあああ……!!
[もがこうとしてももがけず、泣き喚く]
(96) 2013/06/20(木) 23:36:41[クレストの部屋で篭城]
[イェンニの悲痛な叫び>>96。
やめろ、やめろ、やめろ]
[頭の芯が冷える。
目の前が赤くなる]
イェンニ、イェンニ…!
[彼女を助け出そうと、もがけばもがくほど肩から血が噴出す。
しかしそれを気にする事もなく、男は残る力を振り絞り、もう一方の手を取ろうと腕を伸ばした]
(97) 2013/06/20(木) 23:47:28[クレストの部屋]
お……おい!? イェンニか!?
何だってんだよ……
[なるべく急いで向かうが、あとどの程度なのかの正確な距離も解らずマティアスはやきもきしていた。
そんな時、すぐ近くから叫び声>>96が聞こえる。]
おい、誰か!誰でも良い、何があったか説明しろ!!
[説明を受けたとて、それが正しいかどうかなどマティアスには解らないのだが。
修羅場を迎えている部屋へ飛び込み、そう叫んだだろう。]
(98) 2013/06/20(木) 23:50:24[自室]
[部屋の外から騒々しい足音>>91が聞こえ始めたのはこれぐらいの頃だろうか。
きっと悲鳴に気付いたマティアスが来たのだろう。
それでも気にせず、ニルスは冷静で狂気じみた殺意を女に向ける。
刺した手のひらからはナイフに付着していたユノラフの血と混ざり、はて、化け物からはどんな色の血が溢れるか。
懇願するような声>>94を聴き、虚しくも届かなかった男の手>>95を一瞥したらニルスはナイフを刺したまま、まだ薄っすらと人の色をした肌が覗く女の首に両の手をかけて、蝶を殺すように圧迫させた]
………るさい………うるさい、うるさい、煩いッ!!!!!!!!
[やめろ。
僕の前でそんな綺麗なものを見せるな。
ニルスは音も目の前の光景も全て掻き消すように、全ての力を込めて女の首を圧迫する。ぎりぎりと締められていく首、女の口からは苦しげな呼吸音が漏れる。
―――女が息絶えたのは、それからどれ程後のことだろうか]
(99) 2013/06/20(木) 23:50:47[クレストの部屋]
雑貨屋 イェンニは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2013/06/20(木) 23:52:45
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