はぁ……。
…女優の道も厳しいんですね。
[気にしないでと言う華子>>0は気にしていない風だったけれど、それはそれで大変なんだろうな、と思ったために言葉は零れ出て。
父を手伝っていることに対する言葉には少し考える間が空いた]
んー。
手伝いは手伝いなんですが、いずれはそれを自分の職業にしたいので。
そのための修行、と言った方が正しいですかね。
[だから偉いと言うのは違うのだと。
思いはしたが、そこまでは口にせず。
妹を、と言われて、「あ」と小さく声を漏らした]
そうだった、行かないと。
……でも、大丈夫ですか?
[歩き難そうにしていたのは見えてたから、問いの内容を端折りつつも訊ねかける]
いやぁ、偉いだなんてそんな…。
えぇ、父は仕事に真面目で誇りを持ってるので厳しい部分もあります。
手伝い始めて2年目ですが、まだ学ぶことや失敗も多くて、よく叱られてます。
[褒められる>>7のは嬉しいが、まだまだ未熟だしと照れ隠しも含めてやんわりと否定する。
ぽり、と指で頬を掻いて苦笑を浮かべた]
……分かりました。
それじゃあ失礼します。
[大丈夫、と。
妹のところへと促してくれる華子に笑み返して、一礼してから泉があると教えられた方へ足を向けた]
[示された先、そこに確かに泉はあった]
……杏奈?
[かける声に返る声。
確かにそれは妹のものだったけれど]
……は?
………おい?
何で触れねーんだ!?
[声は聞こえる。
姿は見える。
なのに、触れない]
…良く見たらなんか薄いし。
何が起きてるんだっつー…。
[妹が居るはずの場所を手が何度も行き来する。
傍目、パントマイムや大きな独り言にしか見えない光景を晒していた**]
[居るのに触れない。
それはまるでホログラフに手を突っ込んでいるような感覚だった]
身体は何とも無いか?
……そうか、大丈夫なら良かった。
にしても、一体何で……
[妹とそんなやり取りをする間に横を行く直立二足歩行の兎>>#0]
………………
みたい☆ じゃねーよ!!
[当然突っ込みは飛ぶ。
その弾き出されたのは他でもない妹のことだと言うのが直ぐに理解出来たからだ]
…『時計』が治るのを嫌がってるのが居る?
おいおい、それをどうにかしながら探せって言うんじゃないだろうな。
そもそも『鍵』と『螺子』ってどのくらいの大きさ………おい!
[長い耳を持ってるくせに聞く耳を持たない兎。
その耳に手を伸ばしたが、跳ねるごとにひょこひょこ動き、捕まえられないうちに兎はどこかへ行ってしまった]
[パントマイムとはまた違うドタバタ劇をした後、何気なく周囲へと視線を向ける。
その最中に視界に入った姿>>31]
…………
[物凄い怪しい。
怪しすぎて疑って良いのかすら悩むくらいだ。
尚、自分にしか妹の姿が見えていないとは気付いていないため、間抜けな光景を晒していたとは知らない]
(……見られてる?
いやでもサングラスでよく分からん)
[顔はこちらを向いている>>38ようだから、こっちを見ているような気はするのだが。
表情が分からないのもあっていまいち自信が無い。
結果、しばらく顔を見合わせる形となり、その間どうしようかと考える間が空いた]
[服を着込んでいるし座っているしで、性別や年齢も予測がつかない。
声をかける言葉選びにも悩んで、結局]
……『鍵』と『螺子』って、ご存知で?
[考えすぎて色々すっ飛ばした問いかけを投げた]
[友幸にしてみれば大概の人が自分より小さいため、身長での性別判断は出来ず。
問いに返った声でようやくそうと知れた]
ん、そうだな。
[一言目は妹への返事。
相手の性別についての会話だったが、相手にしてみれば妙なタイミングでの相槌に聞こえることだろう]
うーん、ご存じないですか。
……友達?
[思いもしない内容にきょとんとした表情に。
高い位置で首が右へと傾ぐ]
いや。
[怪しい格好をした人の言葉>>65を聞いて、小指側を相手に向けるようにして右手を縦にして顔の前でパタパタと動かす]
俺も巻き込まれた口。
[それから同じ手で自身を指し示した]
話聞かない奴なんて友達にしたくねぇ…。
[呟いた言葉は結構本気だった]
本当に。
[問いかけ>>87に頷きを一つ。
事実友達なんぞでは無いから心は痛まない。
が]
待て待て待て。
変人ってなんだ、変人って。
[待ったをかけるように掌を相手へ向ける。
広げた掌も当然大きかった]
樹村友幸。
変人って呼ぶのは勘弁してくれ。
[大真面目な顔で言う]
あれを羨ましがるのはどうかと…。
度が過ぎてると思うぞ。
[物事には限度と言うものがある。
兎の場合は突き抜けすぎていてアウトだと感じていた]