48 かくよぎ村のかみかくし
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ん……
[夢を、見た]
[太陽が月に蝕まれ、辺りの空気が冷たくなる。
それは夢というにはやけに実感を伴った何かがあって、女はゆるりと目を開いて、しばらくぼんやりしていた]
痛い……!
[頬に刺さる何か。上体を起こすと、床一面にこんぺいとうが散らばっていた。
恨めしげにそれを見ながら頬を擦る]
(+0) 2009/07/22(水) 23:41:41[どこか]
[ゆっくりと目を開ける]
あれ……?
まだ部屋で寝てるんだっけ?
[ぼんやりとした頭で考える]
(+1) 2009/07/22(水) 23:47:09[こっちのせかい]
いや、違う。雑貨屋でアイス食ってたんだ。
……なのに、何で床で寝てるんですか?俺は。
[ころん。……と、視界の隅を金平糖が転がる]
(+2) 2009/07/22(水) 23:51:21[こっちのせかい]
[気配を感じる。
あちらの世界にいる者達とは異なるもの。
気配というより、もっと、曖昧な。]
……いらっしゃい、かな?
[ぽつんと呟いた。
どこでもない場所で]
(+3) 2009/07/22(水) 23:51:28
こんぺいと……。
誰かまた、消えたのかな。
[起き上がると、周りにいる人たちに声をかける。けれど……声が届かなくて]
なんで……。
[気付けば、夏の暑さも、『人が消えた』と騒ぐ人々の姿も、どことなく遠かった]
まさか。
……消えたのって、俺?
[眩暈がした]
(+4) 2009/07/22(水) 23:55:47[こっちのせかい]
[そして現れる青い包み。
それは祖母の遺品のスカーフで、そうなると中身の予想は容易に出来た]
ばあちゃんのカメラ。
[正座して開き、中から出てきた一眼レフを恐る恐る持ち上げる。
初めてそれに触れたときのように]
……誰?
[闇へ問い掛ける。
こたえては、ダメだと知っているのに]
(+5) 2009/07/22(水) 23:56:42[どこか]
何をして遊ぶ?
[フィルムのカウントは2。
シャッターボタンを押すと、カシャッという音がしてきちんと動作したようだった]
そうそう、アイスを食べる所だった。
[>>+2聞こえた単語に、世界が開けたような顔をする。
立ち上がると、踏みしめたこんぺいとうは音もなく砕けて散った]
(+6) 2009/07/23(木) 00:02:53[どこか]
[どこかで『いらっしゃい』という声が聞こえた気がして]
どうも、お邪魔してます。
[と、的外れな返答]
呼んだのって、やっぱり神様なんだろうか。
[独りごつと、髭をさすった*]
(+7) 2009/07/23(木) 00:03:19[こっちのせかい]
編集者 グリタが接続メモを更新しました。(07/23 00:07)
消えたように見えるんだろうね。
ここは、「向こう」からは近くて遠い場所。
[グリタの言葉>>+4を肯定する声]
誰だろう。
誰でも良いと思わない?
誰であったなら良いと思う?
[疑問>>+5には疑問を返す。
くすくす、楽しそうに笑った]
(+8) 2009/07/23(木) 00:07:42
[カシャと硬質の音がした途端、笑い声>>+6が止んだ。
ペケレの前に現れるのは、薄花色の単着物に藍色の髪と眼の少年。
驚いた様子で、目を瞬かせている]
……それ。
あまり好きじゃないな。
(+9) 2009/07/23(木) 00:11:00
な、永嶋さん?
[>>+7お邪魔しますという声に振り向くと、グリタの姿。
神様という言葉に]
はぁ、何か宗教っぽいですねぇ。
[ぽり、と頬をかく]
(+10) 2009/07/23(木) 00:13:08[どこか]
>>+8
昨日、怖かったよ?
お化けじゃないなら、誰でもいい。
[>>+9現れたあおい少年へと近づいて指先を伸ばす。
今ではもう怖くないとばかりに、途惑わずにまっすぐに]
私は好き。
(+11) 2009/07/23(木) 00:17:04[どこか]
皆がどう呼ぶかによるんじゃない。
[グリタの独り言>>+7、あまり関心なさげに言う。
伸ばされた指>>+11を避けはしないし、今は触れられるだろう。ただし、人の尾温もりはなく、かといって酷く冷えているわけでもない。温度に対する感覚がない、というのが一番近い]
怖がらせるつもりは、別になかったけれど。
……お化けだったら、怖いんだ?
[口の端を上げ、笑うさまは少し意地悪い]
(+12) 2009/07/23(木) 00:27:46
ふうん、好きなんだ。
なんで?
[もう一つ、疑問をぶつけた]
(+13) 2009/07/23(木) 00:28:12
>>+12
わからないものは怖い。
でも今は、私がわからないものになった気がする。
[意地の悪い笑みを浮かべたバクの頬を、むに、と指先で突付いた。
何故好きか?という問い>>+13には、思案してから言葉を選んで]
引き止めてくれるから。
[カメラの背面を、少年の頭頂部に軽く置いた。
顔の辺りに、ストラップびよ〜ん]
(+14) 2009/07/23(木) 00:35:06[どこか]
>>+14
[突かれた側の目を瞑る。
片足が僅かに下がったけれど、逃げるまではいかなかった]
わからないもの、か。
普通は見えなくて聞こえないから、それはそうかもしれない。
そして、「こっち」に来た以上、あなたは同じになった。
同じじゃないかな、でも、近い。
[好きの理由はいまいち掴み取れなかったらしく眉が寄りかけた、
ものの、垂らされたストラップにより妨害される。
齧りついてやろうかとばかり、あーん、と口を開けて顔を上向きに]
(+15) 2009/07/23(木) 00:45:35
>>+15
こうのえつこ。
光の野っぱらに、悦びの子ども。
写真屋やって生計立ててるのよ。
[あなたと呼ばれたことに名を名乗る]
同じなら、私も怖い何かになったのかな。
……やめてよ。
[開かれた口を手で覆って、噛みつかれるのを阻止]
君が、私達を呼んだの?
(+16) 2009/07/23(木) 00:54:25[どこか]
>>+16
こうのえつこ。
[言われた通り、そっくりそのまま音を繰り返す。
知らぬものを自分の内に取り込もうとするように、二度、三度]
バク。
[短い二つの音を並べる。
名乗り返したというには、やや唐突に。
逃げてくストラップを視線で追った。
覆う悦子の手首を掴み、どかしてから、視線を戻して彼女を見上げる]
怖いと感じるのは、他の誰か次第。
おいでとは言ったけれど、直に引き込んではいない。
(+17) 2009/07/23(木) 01:01:55
[風が吹いた気がした。
雑貨屋で熱風をかき回した扇風機のような。
だけど髪が揺れることもない]
>>+17
バクっていうの?
珍しい名前。
[手をどかされることには微塵も抵抗せずに、カメラのストラップは左手に絡ませる]
来いと言われただけで、何で来ちゃったんだろう。
嫌になる。
[右手で軽く、バクの頭をぽふぽふ]
(+18) 2009/07/23(木) 01:13:21[どこか]
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