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すまないがそこをどいてくれないか。
[そこは食堂。
ぼうっとしてるアンを椅子ごと足蹴にしてスペースを確保したかと思えば、軽快な槌音を響かせてオレンジ色のテントを設営し始めた。]
いやぁ。
良いロケーションだ。此処は良い。さすがネギヤの食堂だ。**
おはよう!
[もそもそとテントの中で寝床を整えていた少女は、顔だけテントに突入した女性ににこやかな挨拶を投げかけた。]
で、誰?
は…さてはストーカーか!思いあまって一線超えてしまったのか!
私はチカノ!近場で野宿。略してチカノ。よろしくたのむ!
[その手をぶんぶんと握りながら自己紹介をしつつ。]
それはそうと良い匂いがするではないか。
すまないがどいてくれないか。
[ぐいぐいとペケレの顔を押しのけて少女はテントの外に出る。]
おお。イマリ!
しょぼくれたどこかの親戚のじいさんの葬式以来ではないか!
…ときに。良い匂いはおまえか?
[ばしばしと両肩を両手で叩きながら。くんかくんかと鼻を効かせつつ]
ちがう!
[ばーんとイマリを突き放したあと、
導かれるように鼻を効かせながら、ふらふらとその芳香を辿り。]
おまえか![ずばっとンガムラを指さし。]
…通電?
[中の人など居ないが中の人はE・Tなど解らない降りをしたいらしい。]
ちがう。いろいろ違う!
ああ。やはり野宿にはうまい珈琲だ。そう思わないか?のっぽ。
[そう言って少女はマグカップをずいっとンガムラに突き出した。]
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