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[古めかしい町屋作りの建物。
軒下に掛かる『夢美堂』と彫られた木の看板。
いかにも、という店構えに相応しく、
怪しげな骨董品が所狭しと積まれている。
そんな店先に、着流し姿の男がひとり。]
暇だね、ハナシロ。
[椅子にだらりと腰掛けて、視線を横に落とす。
声を掛けたけれども、ひなたぼっこ仲間の白猫は、尻尾の先をはたりと揺らしただけ。]
…ああ、暇だなぁ。
[白猫との会話は諦めて、
売り物のはずのビードロを銜え、
ぽこんとひとつ*鳴らした*]
へぇ。あの空き地に、ですか。
[常連の客と、店先で立ち話。
煙管を燻らせ、煙をぷかり]
さぁて。誰かの悪戯でしょうか。
質が悪いとしか言えませんけどねぇ。
[人当たりのいい笑顔の下で、
そっと目を細める]
ああ、新聞屋さん。お疲れさまです。
どうです?お茶でも一杯…
お仕事中でも、ほら、少しくらいは。
そうそう。最近、お宅様の小説が楽しみで…
なんて作家さんでしたっけ…ああ、そうそう。
今をときめく作家先生の―――
[新聞配達の青年を交えて、連載小説談義に。
それっきり、空き地で見つかった物のことなど、話題には*登らせなかった*]
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