189 あおいろ幻歌
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学生 ハツネが接続メモを更新しました。(07/19 17:26)
[野生化して長いのか、この町では直植えする習慣なのか、
一年性植物とは思えないほど、朝顔はあちこちで繁茂していた。
海の家のように、小規模の建物の中には蔓と葉で半ば覆われているものもあるほどだ。
そして、それらが競うように花を広げていた。]
ミモリはどう思う……?
わたし、考えすぎかな……
[猫はついてきてくれただろうか。
まだ近くにいるなら、そう声をかける。]
(78) 2016/07/19(火) 17:28:52[海岸]
[ねっとりした汗と、それに伴う不愉快さは、
ハンカチで拭いた程度では治まらず、]
……どうしてなんだろう。
ここが本当に現実じゃない、なら
わたしたち、過去の世界に迷い込んだか、
呼び集められたかして……
あの兎、「時計の『鍵』と『螺子』を探してる」>>#2と言ってた。
「カタチがわかんない」とも……
わたしたちに探させようとしている……?
でも、「誰かが持ってるのか」とも。
ここにいる誰か……
[とりとめなく、整理されないままの思考を初音は口に出した。]
(79) 2016/07/19(火) 17:33:46[海岸]
[初音は耳を澄ませる。
波音だけだ。
音楽は聞こえない。]
……誰か、探そうか。
きっと、ナミさんとわたしだけじゃない。
この世界に呼ばれたか迷い込んだかした人が、
他にもいると思う。
[猫にそう決意を告げると、初音は木陰に学生鞄を置き、
ヴァイオリンケースを開けた。]
(80) 2016/07/19(火) 17:39:26[海岸]
[手の汗をハンカチでよく拭うと、ヴァイオリンを取り出し、
緩めていたペグ(糸巻き)を調節する。
4本の弦を順番に指で弾き、音叉と音を聴き比べること数回。
取り出した弓のねじを回し、弓毛に松脂を塗り、
初音は立ち上がった。
呼吸を整え、あご当てに布を挟んで、肩と顎でしっかりホールドする。
弓を構えると、まずは練習がてらに短い曲からと思い、
エドワード・エルガーの『愛の挨拶』を奏で始めた。]
(83) 2016/07/19(火) 17:55:57[海岸]
[エルガーが友人の婚約記念に贈った曲はすぐに終わる。
3分足らずのロマンティックなメロディを耳にした人はいただろうか。
次はフリッツ・クライスラーの『美しきロスマリン』。
初音は『愛の喜び』『愛の悲しみ』と演奏を続ける。
ロマンティックで甘やかな響きのこれらの曲は、演奏される機会も多く、
聞き知った人も多いだろう。
全部合わせて15分も経っていないが、演奏に集中していると雑念が消えていく。
初音は何度か深呼吸すると、
パブロ・デ・サラサーテの『ツィゴイネルワイゼン』を弾き始めた。
ヴァイオリンの音を嫌う猫は多いらしいが、ミモリはどうだったろう?
その姿が見えなくなっていても、演奏に集中した初音は気づかなかったに違いない。**]
(84) 2016/07/19(火) 18:16:30[海岸近くのタブノキの下]
[さらに15分ほどかけてヨハン・ゼバスティアン・バッハの『シャコンヌ』を力強く弾き終えると、
初音は大きく息を吐いて弓をおろした。
汗は引いたけれども、風が来ないせいか、じっとりした暑さを感じる。
もう1曲だけ弾いたらここを移動しようと初音は思った。
大きなタブノキの枝葉を見上げ、元気の出そうな曲をしばし考える。]
(85) 2016/07/19(火) 19:39:40[海岸近くのタブノキの下]
[葉加瀬太郎の『情熱大陸』を選んで、初音は弓を構え直した。
どこかもの悲しい印象のイントロから、
雰囲気の一変する陽気なディスコテイストのサビのメロディへ。
脳裏にピアノの伴奏を思い浮かべながら、初音は片足でリズムを取る。
数分間でくるくると表情を変えるメロディは、
TV番組のタイトル通り、聴く者に強い“情熱”を感じさせるだろう。
今、この近くに、
見知らぬ異世界へ飛ばされて途方に暮れている誰かがいるならば、
この曲で勇気づけられるだろうか。**]
(86) 2016/07/19(火) 19:44:24[海岸近くのタブノキの下]
学生 ハツネは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/19(火) 19:45:20
[ミモリは気ままな猫らしく、いつの間にか姿を消していて。>>87
小1時間に及んだ初音の演奏を聴いていたのは、
大きな木陰を作るタブノキだけだったかもしれない。
最後の音を長々と引っ張りながら、初音は息を吐く。
この近くには誰もいないのだろうか。
ヴァイオリンの音が途切れると、海の音、波の音しか聞こえなかった。
初音はヴァイオリンの弦を緩め、弓を緩めて手早くケースに仕舞う。
ケースと学生鞄を提げると、木陰を離れた。]
(96) 2016/07/19(火) 21:57:07[海岸近くのタブノキの下]
[海岸から見上げると、灯台は丘の上というより崖の上の印象だ。
初音の片手は荷物でつねにふさがっている。
戻って、あの人ひとり分がやっと通れる幅の、急な階段を上がる気にはなれなかった。
町のほうを見やり、初音は考える。
ウミが推測したような過去>>38の町になっていても、
大きな道は変わらないのではないだろうか。
学校を出てからそうしたように、
展望台へと続く遊歩道を上がっていけば、またウミに会えるだろうと思い、
向きを変えた瞬間、黄色いものが目に入り、驚く。
若い女性の衣服だった。>>91
相手は初音に気づいただろうか。*]
(97) 2016/07/19(火) 22:09:54[海岸近くのタブノキの下]
学生 ハツネは、メモを貼った。(内容)[メモ/履歴]
2016/07/19(火) 22:12:18
[「お ー い !!」>>99
という女性の声に、初音は相手が幻覚ではないと知る。
思わず空いている片手を上げた。*]
(100) 2016/07/19(火) 22:16:56[海岸近くのタブノキの下]
学生 ハツネが接続メモを更新しました。(07/19 22:18)
[駆け寄ってきた相手>>101は、初音より少し年上くらいの若い女性だ。]
あのう、もしやあなたも……
不思議な兎を見たんじゃありませんか?
[そう問いかける。]
わたし、丘の上の灯台へ行く途中だったんです。
青い波のようなものが迫ってきて、それで気づいたら、ここに……
[相手も同じ経験をしているのではと推測し、先に説明した。*]
(102) 2016/07/19(火) 22:22:31[海岸近く]
[兎は全員に同じことを話したようだ。
「ちゃんと日本語が聞けてないかも」>>105と続ける相手に、
初音は小首を傾げたが、軽く一礼して自己紹介を。]
わたし、澤初音と言います。
高校3年生です。
(106) 2016/07/19(火) 22:46:01[海岸近く]
[短く自己紹介を交わし合うと、強く仲間意識を感じる。
自分の単純さに内心呆れながら、]
他にも、この世界……異世界なのか何なのかわかりませんが……
ここへ来ている人がいます。
あの灯台の下、展望台になっていて。
ウミさんというおじいさんが、猫と一緒にこの世界へ。
兎に探し物を頼まれたという話も同じでした。
[崖の上の灯台を指さし、初音は提案した。]
一緒に行きませんか?
町はずれから遊歩道がつながっています。
もしかすると、他にも何人か呼ばれているかもしれません。
町の中で出会えるかも……
(108) 2016/07/19(火) 22:56:34[海岸近く]
[中国からの留学生>>107と聞けば、
「日本語が聞けてないかも」>>105のくだりに納得した。]
じゃあ、ヤンさんのほうがちょっと先輩ですね。
わたしは来年から大学生なので……
[ふっと会話が途切れると、初音は周囲を見回した。
パオリンと出会えたことで、さらに期待してしまう。
どこかに新たな人影が見えないだろうか。
3人ではなく、もっと大勢がこの世界へ呼ばれたのではないか、と思う。*]
(110) 2016/07/19(火) 23:04:12[海岸近く]
─ 歩きながら ─
[「行きましょう」>>111と同意されたので、
初音はパオリンを促し、町のほうへ歩き出した。]
でも、あの兎の話を信用するにしても……
『鍵』とか『螺子』とか、>>#2
どうやって探せばいいのか……
[話しかけながら、油断なく周囲へ目を配れば、
気になるのは町のいたるところで開いた朝顔の花。*]
(116) 2016/07/19(火) 23:24:07[海岸近く]
[手がかりもまとまりもないが、
初音はとりあえずこれまでに考えたことをパオリンに話してみた。]
そもそも、言葉通りの意味なのかな…?
「カタチがわかんない」>>#2とも言ってましたよね?
『鍵』も『螺子』も、何かの比喩としての表現かも……
「誰かが持ってる」のかもしれないなら、
気づかないうちに持ち物の中に紛れ込んでいる……?
ヤンさんはここへ来たとき、手荷物を持っていましたか?
[パオリンの手元へ視線をやり、尋ねる。*]
(117) 2016/07/19(火) 23:32:39[町のどこか]
[初音は目を瞠る。
朝顔に気を取られていたせいか、パオリンに声をかけられる>>120
まで気づかなかった。
どこもかしこも世代差を感じさせる古めかしい町並なのに、
缶ジュースの自動販売機はあるのか。]
えっと……
わたしは…………
[ヨモツヘグイという単語を思い出し、初音は口ごもった。
分化の違うパオリンに、どう説明すればよいのかわからず。
そもそも、初音の懸念が当たっているかどうかもわからないのだが。*]
(121) 2016/07/20(水) 00:07:15[町のどこか]
[初音の耳は下駄の鳴る音>>122を聞きつけた。
急いでパオリンの肩に触れ、]
下駄の音ですよ!
誰かが歩いています。
……どこから?
[パオリンは何か答えただろうか。
彼女の返事を片手で制し、初音は耳を澄ませる。
曲がり角の向こうかららしいと特定すると、小走りに駆けて四辻へ出た。
商店街の切れ目に近いエリアのようだ。*]
(124) 2016/07/20(水) 00:21:05[町のどこか]
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