気付けば、出かける時間 で す
もう休みてぇええ!
土曜が休日だと、勘違いして入村してましたと
懺悔しておきま す
その点、早めに終わったのはよかったかも。
―回想―
カナメ、ありがとう。
――さようなら。
[カナメ―否、それは「カナメ」の振りをした、別のものであったのだけれど―の声は、別れを告げて途絶えた]
…プレーチェ。ごめんです。
「それでも生きるしかない」って教えてくれたのに。
ごめんね。ルリは――もう――
『じゃあ……どうしてルリちゃんは──死者の声を聞くことが出来るの?』
――おもいだしたよ。
[「君に贈ろう、この鍵を。
いつかきっと役立つだろう。
ただし「時」が来るまで「扉」を開けちゃいけないよ」
歌うように告げたその人物の手で、ルリの体内へ隠された鍵。
特定の者をのぞいて、受け入れぬよう作られた扉を、開く鍵。
「お誕生日おめでとう。生きて、生きのびてくれ」
しかし、その願いが叶う事は――]
[感じる。心喰らう者の、どこか哀しくて暖かい食欲を。
泣き顔で笑って、そしてかえろう]
もういないはずのルリが、たべられてペケレのいちぶになる…
ふしぎ――これも結びつきの一つのカタチかしら。
[ふと心に蘇るは、緑で描かれた少年――]
扉が開けば、いい。
ほんとうは ペケレのためでも 誰のためでもなく
ただ開きたい だけかもしれない。
[諸共にとりこまれ、ペケレの記憶へ追加される鍵の、
そのキオクを認証すれば、冷たい扉は、彼女を――鍵持つ者を受け入れるだろう]
―???―
[淀みのない子守唄が流れている]
らいでん…
[目をこすってぐずって、
泣きだす寸前のよな、顔をしていたに違いない]
まだ、寝ないもん。
そうだ、あの歌のがいい、うたって。
「Daylight See the dew on the sunflower〜」から、はじまるの。
[ねだると、大きな手が頭を撫でてくれてた]
[さいごに取り出して眺めたのは、そんな思い出――*]