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―自宅前―
[狼の遠吠えが、途絶えた。
それが意味することを察して、瞳を閉じる。]
――しかたないのぅ……
[ぽつり、呟き。
しばしの間外に立ち尽くす。
冬の女王の手が伸びる前に、一度は小屋に戻るものの。
朝を迎える時間にはまた小屋の外へと出てくるだろう。]
―村の中―
[じゃらり、杖を鳴らしながら。
村の中を白く染める雪を踏みしめて歩く。]
……アルマウェルか……
[赤い服をまとう使者の男と途中行き会えば、
男がその目で確認した惨状を告げられるとゆるく瞳を閉じる。]
――ドロテアがくれた時間、有意義に使わねば、のぅ……
[ぽつり、と呟き。
使者の男に視線を向けて、表情を確かめるように注視した。]
―村の中―
[近くにあったテントからイェンニが顔を出すときに、
アルマウェルは近くに居ただろうか。
それともすでに立ち去っていただろうか。
どちらにしても、声を掛けられればじゃらりと杖を鳴らしながら、イェンニのほうへと向き直る。]
……浮き足だつのは仕方無いがのぅ。
やるべきことをやるだけじゃ……
[ご老体、といわれて僅かに苦笑を浮かべる。
口調は確かにジジ臭いという指摘を受けたことはあるけれど、まだ爺といわれるほどの年ではないと思いながらも、口に出すことはない。]
[イェンニの誘いに、少し思案顔。]
ふむ……そうじゃの、まあ話をしようかのぅ。
[アルマウェルは使者としての仕事に戻るのだろうか。
ともにくるならこちらはこばむことはない。]
あの娘は自らの仕事をまっとうしたからのう。
わしらも、それに報いるためにも、がんばらねばな。
[小首を傾げて問われる言葉に、ゆるり、首をかしげ。
テントへと近づき。]
さて、それぞれが己のやるべきことなど知っていると思うておったが――
―イェンニのテント―
[イェンニのテントの中へと足を踏み入れる。
促されるまま、椅子へと腰をおろし、トナカイのミルクを受け取り。
杖を腕の中に囲う様にして、両手でカップを握る。
イェンニの問いに、僅かに眉をしかめる。
かんがえるようにしばしの間が空き。]
そうじゃな……
狼使いには死んでもらわねばならぬだろうて……
[なによりも、と続く言葉はとても小さく。]
孫娘を犠牲にした長老が納得せぬだろうからなあ……
[まだよそ者だというイェンニの顔へと視線を向ける。
ゆるく肩をすくめて]
わしの言葉に重きを置くのはお主の勝手じゃが……
わしとてすべての責任は負えんよ。
……そうさの……無辜の者に手をかける恐さはわしにもある。
[ゆっくりとミルクに口をつけ。]
だが……あの場に集められたわしらは、すべて容疑者じゃからのぅ。
――無辜の者を手にかけたとて、咎めはなかろうな……自信の心以外には……
[ふ、と僅かに息をつき。
カップのミルクをゆっくりと口にする。]
……指針がほしければ、ひとつあたえようかの……
――トゥーリッキは狼使い……ではないようじゃよ。
[こと、とあいたコップをテーブルへと戻しながら、それだけを告げる。
じゃらりと杖を鳴らして、椅子から立ち上がり。]
――それじゃあ、わしはこれで失礼しよう。
[イェンニが疑問を浮かべたとしても、
やんわりと笑みを返すだけでそれ以上口にはせず。
イェンニのテントを辞して、また村の中へと出て行った。]
[ほう、と白い息が空気に溶けていく。
じゃらり、杖を鳴らしながらゆっくりと踏み出した足は、掛けられる声にとまり。]
――お主か、トゥーリッキ。
そうさの……わしがやるべきことを、な……
[腹を据えたというように頷きを返す。]
……ああ、イェンニに、お主は狼使いではない、と告げた。
[天気の話をするようにさらりと本人へも、告げる。
細めた目に僅かに笑みを浮かべ、問題なかろう?というように、首をかしげた**]
―村の中―
[イェンニの返答には答えを返さぬまま。
外へとでてトゥーリッキと話している。]
……好いほうに転がると好いが、はてさて、どうなることやらなぁ。
[楽しげにつぶやくように返し。
じゃらり、となる杖飾りを示されれば、あまり気に留めぬ飾りへと、視線を向ける。]
――知っておったか……
[ほう、と意外そうな目を向ける。
知らぬものは知らぬ、温度計。
杖の飾りでつけるようなものではないけれど、なんとなく杖飾りとして使っている。]
[杖を揺らせば、じゃらり、と飾りが鳴る。
ガリレオ温度計の中身そのままではなく、それを模して。
強化ガラスで作られた飾りは、見るものが見ればわかる。]
中身そのまま、ではないけどのぅ。
[おかしげに笑いながら、面白い、といわれた飾りに視線を向ける。]
なぁに……ガリレオ温度計を持っていても意味がないからの。
ならば――有用に使えるようにしたまでじゃて……
飾りとしてならば……目新しかろう?
そうじゃのぅ……
『必ず滅ぼさねばならぬ』からこそ……わしらは"やるべきこと"をやるだけじゃて。
[蛇使いの言葉にゆるりと頷き。
尋ねたところで、長老の答えなどわかりきっている、というように男は肩をすくめる。]
都会ではインテリア代わりらしいがのぅ。
この村では不要なものの筆頭にあげられるであろうな。
[会話の途中でさりげなく告げられる言葉に、
一度瞬き、じゃら、と杖を揺らす。]
買いかぶられている気もするがのぅ……
そのように思われているのならば、そうなのじゃろうな。
[否定はしない。
割れそうだという飾りは、それでも互いに触れ合っても割れはしない。]
冬の女王が触れる飾りが地に落ちることはなかろうて。
禁忌を感じていては……できぬよ。
[蛇遣いと視線がかさなっても、そらすことはない。]
足を踏み外さぬよう、気をつけることじゃのぅ。
わしとて……この騒ぎがどうなるのかなど、先は読めぬのじゃからなぁ……
[ほんに、と繰り返される言葉に頷きを返す。]
[寒そうに足踏みする様子に一度瞬き。]
落ちてしまえば砕けるだけじゃからのぅ。
せいぜい落ちぬよう気をつけるとも。
お主も――落ちぬようにの。
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