情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
やっぱり……。
[自由帳を開くと、そこには滲んだ名前と赤くなった名前が増えていた]
リウって名前が消えてるよ。
[読めない字が多かったけれど、それだけはわかって]
うえぅぇ。リウちゃん。
[何かを堪えるように、ぐっと下腹に力を入れる]
[アンがいなくなってから、喫茶店に行ってあの自由帳の謎を考えるのが習慣になってしまっていた。マスターに対しても、話しかけることは少なくなっていた]
……また、誰か消えてるのかな。
[もう夏本番だというのに、不思議と空気が湿っている気がした。何となく気配を感じて振り向くと]
いる……。
[消えたはずの人たちが座っているのが、薄ぼんやりと見える。何故だかちっとも怖い感じはなくって。だからなのか、この状況を受け入れ始めていた。試しに手を振ってみる]
[リウが、いつもの様に『お腹空いた』って顔でいるのが可笑しくてホッとして]
飲む?
[自分が注文したマンゴーフロートジュースを差し出した]
―翌朝・未明―
[ヒョー、ヒョー。どこからか、トラツグミのか細い泣き声がする。
また、誰かが消えた。
消えてゆく日常。消えてゆく人。
部屋の中で一人、悲しげな泣き声を聞いていた]
[ナオに声をかけられると]
な、ナオちゃん。
いるんだよ。みんなそこに居るの。
でも、なんか変なの……。
声は聞こえないし、もやってしてるし。
これって、ゆ……ゆーれいじゃないよね?ね?
元に戻るんだよね?いつか。
[思いを吐き出すように一気に言葉にして、ふと我にかえる]
う……嘘ついてないんだよ。
ホントなんだよ。
[信じて貰えるのだろうか?自分でも信じ難いくらいなのに……と不安になる]
―朝―
[蝉の鳴き声が頭を揺らす。
真夏の日差しの中を、喫茶店へと向かう]
…ひとりは…さみしい…
[うわごとのようにつぶやいて、歩き続ける。
程なくして喫茶店にたどり着いた。
ドアをあければ、いつものベルの音が出迎える]
[喫茶店の中に入れば、ルリがナオと話している姿が目に入った。
ルリの目の前には、自由帳]
また名前が消えてるのね…今度は、誰?
[ゆっくりと、そちらに近づいてみた]
[ルリの話は、簡単に信じられるものではなかった。少なくとも、ナオにはそこにいる≠ニいう人間の姿は見えない。だけど、ルリの必死な様子にどうにかして安心できる言葉を作ろうとする]
戻るよ。
ほら、幽体離脱って知ってる?
生きたまま魂が体から抜け出すって。
きっと、みんな魂だけここに来てるんじゃないかな。
だから……全部終わったら、戻ってくるよ。
[言ったようになれば、と思いを込めて]
―夜―
[湖の岸で水面を見つめていたヤスナリは、周りに誰も居ないことを確認して少し体を動かすと、服を脱いで水着になった。]
ここに何があるって訳じゃ、ないんだろーけどー・・・
[何故か消えた人間に会えそうな気がして、湖の中へ入る]
居たって、水死体だぜ?
[苦笑すると、水中に潜っていった]
ゆーたいりだつ。
[ナオが優しく説明してくれるのに安堵を覚えながら、聞き慣れない言葉を繰り返す]
ゆーたいりだつ。
そっか。じゃあ戻ってくるね。
ゆーたいりだつだもんね。
―ポルテの自宅前―
[惹かれる何かがあったのか、偶然なのか。
わからぬままにポルテの家の郵便受けの前に居た]
リウ子ちゃんは、否。
[覗き見た手紙をポストに押し戻し、喫茶店へと向かう]
そう…リウちゃんと、タカハル君が…
[ナオの声に軽く頷いて、ゆっくりと歩み寄る。
近づけばルリの声も聞き取れて]
ゆーたいりだつ?
[それが「幽体離脱」という言葉と理解するまでに少し時間がかかった]
…そうかもね…
魂だけ、どこかにつれていかれてるだけなのかもね。
[小さくつぶやいた]
[モミジに気付いて挨拶をする]
こんにちは。
えとえと。
[消えてる、という言葉にぴくりと首をすくめるけれど]
でも。
ゆーたいりだつだから、消えても大丈夫なんだよ。ね?
[ナオを見ながら]
[1] [2] [3] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了