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そう、言葉遊び。
言葉は、目に見えないもの。
忘れられてしまうもの。
存在は曖昧で、不確定。
忘れるのは、簡単。
たった、地球を七回半。
それさえも不確実、だけれど。
[眼鏡にヒビが入る音が大きくなる]
[ルリのつぶやきが聞こえると、小さく頷く]
だって、手を離したら、
なくなってしまう。
お人形さん……ぼろぼろ。
[二本の足で庭に降りる。
臭いを嗅ぐように、すん、と一つ鼻を*鳴らした*]
[白いシーツをかけられた人形に
供えられた菊の花をぼんやりと眺め
シーツにじんわりにじむ血に]
赤……羊羹の色。
[ソラに倣うように、広間へと往復、火をつけた線香を地面に刺す]
そう、名前さえも、不確実。
今のあなたも、フユキ
以前のあなたも、フユキ
名前で存在を特定することは、できない。
あなたがフユキなのは、どうして?
[戸棚の中、名前の書かれた蝋燭を見る]
タクミでも、一緒。
……そう。
名乗るから、存在する。
フユキだと言えば、それはフユキ。
ふユキだと言 ば、そレがフユ 。
存 すルと言えば、そレは 在す 。
[ザッ…ザザッ……とノイズ音と共に、目の前が砂嵐に*覆われていく*]
……羊羹、食べ過ぎると爆発する。
食べすぎ注意。ご利用は計画的に。
[レンに指差された羊羹の原材料表記を読み上げていく]
お砂糖、小豆、寒天、栗、ネギヤ……ゆ――。
[最後の一言を読み上げる瞬間、
眼鏡がぱきりと音をたてて、*砕け散った*]
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