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[ボタンおばあちゃんが、家の中に入ろうと言ってるので]
お外、危ないの?それなら、みんなで戻った方がいいよ。
[どこかでカラスのカーという鳴き声がします]
…何か怖いね。
[ぶるっと身体が震えます。自分の手で肩を抱きしめるように、ぶるぶるしてました]
[幸せ顔で頷いて、差し出した手を大事そうに閉じた。
掌を再び開き、やはりそこには何もない。
でも、届きます、と。
いつか言ったのと同じように、そう呟いた]
[ゼンジの言葉に頷いて]
そう……。良かった。
[と、ふるえるルリの背中をそっと撫でながら]
大丈夫よ。二人とも部屋で寝ているんですって。
ジロウちゃんたちも、もしかしたら思いの外買い物に手間取って、町で泊まったのかもしれないしね。
[我ながら無理のある事を……と思いながらも、ルリに向けては、笑顔を作ってみせる]
[ゼンジおにいちゃんに頭を、ボタンおばあちゃんに背中をそっとなでられました。手があたたかくて、少し気持ちが楽になりました。
ほっと小さく息をついて、ボタンおばあちゃんに話しかけます]
お部屋で寝てるんだ…よかった。
うん。ジロウおにいちゃんたちもまだ街にいるのかもしれないし、パパもまだお仕事忙しいんだと思う。
おばあちゃん、一緒に中に入ろ?
[ボタンおばあちゃんの手を引いて、ペンションの方へ視線を向けました]
ルリちゃんは、ボタンさんと離れちゃダメだよ?
[そう言って去る途中、バックヤードから毛布を2枚取り出した]
嫌でも大人にならなきゃならないときはあるもんだ。
[冗談めかそうとしたが、口調はどうにも重い。
自室の扉を開けると、窓から外に出た]
泥棒みたいだな。
大丈夫ですよ。ルリちゃんは、私がしっかり見ているから。
子守りは慣れてますからねぇ。
あぁ、こんな事言ったら失礼ね。
ルリちゃんはレディよね。
[状況にそぐわないと自覚しながらも、軽口をたたいてみる。『一緒に入ろう』と手を引いてくれるルリに]
そうね。ありがとう。
中に入ったら、何かお菓子でも食べましょうかね。
[にっこり笑った]
どうしたもんだと思う?
[毛布は持ったまま、遺体を前にセイジへ問い掛ける]
普通は動かさずに置いておくんだろうけど。
どうにも何かがおかしいわけだ。
[直視するに耐えない死体を見て、重く息を吐く。]
……すぐに警察が来ないなら、外に出したままは嫌です。
どこか安らげる場所に置きたい。
春ですし、血の匂いも強すぎるから。
[跪き、いたわるように遺体を撫でる]
ゼンジさんの言葉が本当なら、おかしくない場所を探すのが難しいくらいですね。正直、どうしたらいいかわからない。
[苦しそうに答えた、言うべきか迷ったあと]
……野犬も熊も、普通は人は食べません。
うん、それは俺も思う。
ただね、それがどこなのかがわからない。
[毛布を1枚セイジに投げ、残りをバサっと広げた。
足元でパキッという音がしたので見下ろすと、小枝が落ちていた。
枯れ果てたアンズの花の付いた枝が]
うん。おばあちゃんと一緒にいるようにするね。
[どこかに行こうとするゼンジおにいちゃんに返事を返して、見送りました]
[笑うおばあちゃんに]
えへ。まだ子守と言われても仕方ない年だもんね。
うん、中で一緒にお菓子たべよう。
[暗い顔をしてると、みんなも心配するかもしれません。そう思って、なんとか笑うようにしました。
何事もなければ、おばあちゃんと一緒に食堂に向かうのでしょう]
そうですね。本当はログハウスの中が良いんでしょうけど。
あまり連れていきたくないのも本音です。
ルリちゃんがいるので。
だから、そうですね。
薪小屋とか倉庫みたいなところがあればいいんですが。
[最悪、洞窟でしょうか。と付け足す]
私は、お菓子が大好きでね。
いろいろ持ってきたのよ。
[食堂に戻ると、自室から持ってきた手提げ鞄を、ガバッと開けてみせる]
芋けんぴでしょ、醤油せんべいに、のど飴ね。
鈴カステラもあるし、ほら、これ!
酢昆布!
それから……。
[食卓の上で、趣味全開のお菓子市が、展開されている]
んん?ルリちゃんの好きそうなお菓子は無いかしら?
あ、これ。チョコレートもあるわよ。
[何が?との問いに頭を振って]
わかりません。ごめんなさい。
人に恨みを持っているのか、何かでおかしくなったのか、それとも単に想像する以上に大きいのか。
でも、電話や車の話を考えても、ただ犬や熊に気をつければ良いという気はあまりしません。
ああ、そうだ。
アトリエが裏手にあった。
あの変な像みたいのがひしめいてる気もするが。
[言って、ザクロの遺体を毛布に包む]
アンちゃん、運べそうか?
[遺体を抱え上げて、セイジに問い掛けた]
[ふと、鞄の底から、小さな人形を見つけた]
あら……これは。
[人形を手に取り、しばらく眺めていたが]
ルリちゃん。
このお人形は、私が私のおばあちゃんから貰ったものなのだけど。
お守りのようなものでね。
これを持っているとね、怖いことが何にも起こらないの。本当よ?
良かったら、ルリちゃんが持っていてくれる?
私は今までもう、十分に守ってもらったからね。
[静かにそういうと、人形をルリに差し出した]
[問いかけにこくり頷いて、アンを抱き上げる]
大丈夫そうです。
室内に篭る。……そうですね。それしかない。
ついでに猟銃でも探しましょう。
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