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「今日もありがとねえ、ギンスイちゃん」
ちゃん付けは止めて欲しいんだけど、オソメさん。
[ギンスイと呼ばれるのはいい。むしろ祖母と読みが同じで、女っぽい名前だと感じてしまう本名より自分でも好きだ。が。
24にもなってのちゃん付けは、いただけない]
「明日もよろしくねえ、ギンスイちゃん」
はいはい、また明日。
[とはいえ、こうしたやりとりも毎度のこと。
ニコニコと変わらない祖母の親友に勝てるわけないので、肩を竦めて流して終わる]
(でっかい?
ん? 俺か?)
[一応でかい自覚はある。
かけられた声>>54に急ブレーキをかけて、少したたらを踏みながらも振り向いた]
俺?
[人差し指で自分を指し示す]
落し物って……あーー!
[青年>>57の手にあるものを見て、思わず声を上げた。
木槌を指差しながら大股で近付いて行く]
それっ、俺のっ!
うわ助かったー、探してたんだよ!
届けてくれてありがとなぁ。
[ホッとした表情で笑い、木槌へと手を伸ばして]
君、名前は?
是非お礼をしたいんだが。
あ、俺は樹村友幸ってんだ。
…あれ、写真撮るんだ?
[安堵の影響かぺらぺらと口が回り、相手へ問いかけまくっていた]
こないだ貰ったの、これか。
[帰り道、ゲームセンターの店先にて。
ふてぶてしい猫のマグカップが箱に入っているのを見つけて何となく止まる。
ちなみに貰った奴は今、店先で割箸入れとして鎮座ましましている]
はあ...いい加減、お化粧崩れちゃうし。
いつまでかかるのかなあ?
[青空の下 ぽつねんと 放置]
いっくらモブ扱いだからって、ひどくない?
[ぶつぶつ 自分で言ってて 悲しくなってきた]
[渡された木槌>>63を握り、作業着のベルトへと差し込んだ]
いやぁ、失くしたら大事だったものだからさ。
綴木進矢、進矢君だな。
本当にありがとう。
[名前を確認して、再度礼を言い笑みを浮かべる]
へぇ、植物も撮るのか。
ここのも撮ったりするのかい?
父が樹木医でね、ここの植物も手がけてるんだ。
[物言いが曖昧なことは特に気にせず、問いを重ねて一度視線を周囲へと向けた]
『ツキちゃーん、もうちょっと待っててねー。監督、もうちょっと雲が欲しいって』
はーい!了解でーす!
[雲待ちかよ! とは言えず にっこり]
あー、じゃあ、すぐに届けて正解でしたね。
[大事なものだった、と言われて>>66にぱ、と笑った。そちら方面の知識はないので、木槌を何に使うのかはわかっていないが。
物言いが曖昧になったのは、どうしても『撮れないもの』があるからで。
幸い、そこを突っ込まれる事もなく、話題は流れていく]
うん、ここにはそれ目的で入り浸ってますよ。
[問いかけに、こくりと頷いて。
それから、ふとある事を思い出してぽん、と手を打った]
樹木医の樹村さん……って、あー、職員さんからもたまに聞くなあ、名前。
ここの植物が元気いいのも、樹村せんせのおかげだー、って。
[大事と言うのは、雷が落ちると言う意味でだったが、当然口にせず]
あぁ、本当に助かったよ。
[にぱ、と笑う相手>>69に笑んで頷いた]
そうか、生き生きしてる時に撮ってくれると嬉しいな。
俺が言うのもなんだが、実績もかなり積んでるし腕は良いよ。
……あ、そうそう。
この藤園の樹も父が診たんだ。
[持ったままだった藤園の写真を取り出し、進矢へと差し出す]
綺麗に咲いてるだろう?
[自分のことのように言う友幸の声と表情は自慢げだった]
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