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[黒塗りのベンツが校門脇に付けられる。運転手が降りて恭しくドアを開けると、きちんとした服装に身を包んだ...が爪先までぴんと神経を注ぎながら降り立った。]
ふふ、そうよ、わたくしがこそこそする必要なんてもののほうが無かったのよ。
堂々と乗り込めば良いのだわ。
[腰に両手を当てて仁王立ちに近い姿勢で不敵に微笑むと、運転手に荷物を持たせてずんずんと校舎の中に入ってゆく。]
…変わらない…。
[下駄箱の前でしばし懐かしい余韻に浸り、少し柔らかな表情になって足取りも緩やかになる。そのまま廊下を進み階段を上り、三年の教室へと。]
先生…。
[少しばかり隙間の開いた教室のドアからその姿がちらりと見え、懐かしさがこみ上げてくる。小走りに駆け寄りドアをガラリと開け]
アーヴァイン先生―――
[お久しぶりです、と言おうとして、その言葉は遮られた。
呆然とした表情のまま、頭を直撃して床へと落ちる黒板消しの軌跡を見やる。...の長い豊かな髪、顔、天鵞絨の服にまでたっぷりと白いチョークの粉が降り注がれていた。]
いらっしゃいませー。
今度はやかんでタップリ持ってきたわよー。
[ウェイトレスを気取って、お盆を片手にやかんに入れたお茶を運んできた]
冷蔵庫にたっぷりアルコール類を発見しましたが、
あれはきっと夜のお楽しみねっ!
…あれ?シャーロット?
[何故か粉まみれの彼女をみてぽかんと]
……な、な、な……。
[咄嗟に言葉の出ない...の姿に向けて、アーヴァインの小さく噴き出す声が追い討ちをかける]
―――!!!
せ、セバスチャン!!!わたくし帰りますわ!
[荷物を持って後ろに続いていた運転手に一言やっと搾り出すと、校舎から猛然と走り出る。かつては自らが「廊下は走るな」と言っていたことなど忘れたかのように。
運転手は荷物を教室内に置き、アーヴァインに向けて一礼すると...の後を追って車へと戻っていった。]
[...は顔を隠すようにして俯いたまま走り去ったので、ソフィーには気づかなかったようである。
運転手が、少し困ったような表情でソフィーに向けて礼をして通り過ぎていった。]
どーしたの?
ええと、最近流行のお化粧…じゃないわよ、ね。
[やかんをストーブに載せて、廊下に顔を出し]
相変わらず元気で嬉しいわー。
戻ってきてねー?
[ひらひらとその背にハンカチをふった]
[部誌を数冊手にして部室棟から出てくると、前方にシャーロットの姿を見つけた]
あのきらびやかな服は、シャーロットさん?
なんだろう、とても輝いて見える。
[白墨が日差しを乱反射しているらしい]
[帰りの車中で、レースのハンカチーフで顔を拭いながらぶつぶつと呟く。]
ななな、何なのかしら!
昔からああいうことをする輩はおりましたけれど、今回集まったのはもうみないい年をした成人ではありませんか!
いったい誰が…?
[そんな...に向けて、運転手がソフィーのことを告げる。]
見られてましたの!?
ああ……なんてことかしら…。
[愕然としつつ、やはり行かなければ良かったかしらと逡巡を*繰り返している。*]
あ、ハヴェ君おかえり。
お茶入れてきたよー。
多分誰かのいたずらだよねぇ。
[しゃがんで黒板消しを拾い上げ]
犠牲者はシャーロットでした。なむー。
ただいま。
あー、喉渇いてるんで、僕もお茶いただきたい。
学生時代も、これに引っかかる人は相場が決まってたっけね。
ターゲットは先生のはずなのに。
…シャーロットさん、仕返しに帰ってきてくれるといいんだけど。
[なむー、と同じように手を合わせた]
いたずらっこな誰かさんのためにー♪
特に意味はないです。
[きっぱりと言い切って、机に腰掛けた]
懐かしいよねー。
こうやってやかん乗せられるストーブも見なくなったし。
先生、ソフィーさんがいたずらしてるの、僕見てしまいました。
[机に寄りかかるような姿勢でお茶を飲み干すと、部誌をパラパラめくる]
ソフィーさんは、雑誌の記者なの?
[黒塗りのベンツが校門脇に付けられる。運転手が降りて恭しくドアを開けると、前にも増して一分の隙もない服装に身を包んだ...が降り立った。]
先ほどは久しぶりでしたので気を配ることができませんでしたわ。
でももう大丈夫。
セバスチャン、用意は宜しいわね?
[ちらりと後ろを見てその姿が返事をするのを確かめると、従えて再び校舎内へと足を運ぶ。下駄箱の前を通り過ぎ、廊下を伝って二階へと進むと、三年の教室前で歩を止める。
変わらずにドアが少し開いているのを見ると、無言のまま背後の運転手に目配せをしてドアの上を指差した。
その指先の、とても洗い物など出来そうにもないような飾りのネイルアートが、窓の外からの日を反射して、勝ち気な...の頬に虹色のモザイク模様を映し出している。]
ガーンッ!ちくられた!
[アーヴァインが笑うのに、つられて笑って]
こんな事会社では出来ませんからね。
うん、雑誌。
ちっちゃい会社で、お局うるさめ。
[やーねーとわざとらしくため息をついた]
ハヴェ君はさっきから何を読んでるの?
[背後の運転手が...の前に進み出ると、ポケットからビニル袋を取り出してドアの前で広げ、捧げ持って待機している。...は満足そうにひとつ頷くと、そっとドアを開けてさっと身を引いた。すかさず運転手がビニル袋を差し出す。
支えを失い重力に引かれた黒板消しは、敢え無くすぽりとその中に吸い込まれていった。]
ミッションコンプリート。
[ぽつりと呟くと、少し大げさに指先で前髪をかきあげる。室内に三人の姿を認めると、にっこりと微笑んで。]
みなさん、ごきげんよう。
お久しぶりですわ、アーヴァイン先生。
先ほどはみっともない所をお見せしてしまいましたわ。
[微妙に引きつりつつ、挨拶をする。その後ろで、運転手はビニル袋の口をしっかりと結んでいる。]
[ソフィーに顔を向けて]
会社だったら匿名でチクる。
ああ、お茶のみ過ぎとかタバコ吸いすぎとかトイレ長すぎとか。
[ステレオタイプなお局様を想像している]
うん?
部誌。卒業してからどんなだったのかなと思って。
相変わらず、色んな文化部ごちゃ混ぜ誌だ。
[扉の開く音に、再び視線を戻す。
運転手の様子に、笑いをこぼしながら]
ごきげんようシャーロットさん。
さきほどは何やら輝いてたよ?
白い粉が春の日差しに。
ああっ!
[小さく悔しそうな声上げ]
ごきげんよー、シャーロット。
さっきの姿もなかなかだったわよ?
[にっこりといい笑顔を浮かべた]
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