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『…んた。じゅんた。』
『ここは……?あなたは誰――?』
『あなたはまだこっちへ来ちゃだめ。聖剣ボキンを探すのよ』
『ま、待て。あなたはいったい!ていうか――』
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
[くわっと目を開いて上体を起こし]
誰だよ!! なんだその折れそうな剣!!
[瀕死のまま力の限り突っ込む]
[くしゃみして凍えきった身体に気づき]
死ぬとこだったのか。
ありがとう大精霊ボキンヒルデ。
[言いながら立ち上がり、白衣を羽織って]
ゆず茶を飲もう。寒い。
[部屋を出る]
博士早くかえってこないのかなー。
おれ暇で死んじゃうじゃん……。
[ぺたんぺたんとスリッパの音を立てながら、
のんびりと廊下を歩いていく*]
子守するならもう少し大きくてもいいだろうにね。
[湯が満ちたポットの蓋を閉め、戸棚を開いて中を覗いた]
何かお菓子ないかなぁ?
[ぺたんぺたんというどこかのんきな足音が聞こえた気がして、そちらを振り返って]
誰かいるのか?
ハツネさん?ルリちゃん?
[薄く曇った窓からは雪に反射した白い光が射している。
そう暗くはない廊下の先を透かし見るように目を細めた]
私も和菓子は好きです。落ち着いた甘さがありますものね。
……二人は遅いですね。
[ユウキとともに廊下を覗き込んだ。]
見て参ります。
[脇をすり抜け、廊下と出た。ぺたりぺたりと微かな足音が聞こえた。それが誰の足音かとメモリーを探りながら、廊下を歩いて給湯室へ向かう。]
給湯室手前
[二人の声が聞こえてきた。]
ああ、ここにいたのね。お湯、湧いてるかしら?
[ハツネとルリに声をかけながら、給湯室の中に入っていった*]
ん。
[スリッパの音に廊下を見遣る。
そのうち更に別の足音が近付き、扉が開いた]
ゴメン、宝探ししてた。
[オトハの姿を認めてようやく安堵の溜息が零れる。
戸棚を閉め、ポットを抱えようと*手を延ばした*]
給湯室
あら、宝探し? [何のことだろうと、ゆるりと首を傾げた。先ほど廊下で大福をもらう時に会ったより、滑らかな動き。]
[ハツネが戸棚を締めるのを見て、戸棚にある何からしい、と判断した。]
お菓子なら、きっとここじゃなくて、検査室の戸棚にあるのじゃないかしら。
先ほど、ユウキさんにもらったから、よかったらどうぞ?
[イチゴみるく、と書かれた飴を二つ、それぞれルリとハツネに差し出した。]
きれいな湯のみがあったら、すこしお茶を飲んでいこうかしら。
今日は気温が低いから、体内温度調節がなかなか上手く行かなくて。
[ハツネが探していたのとは別の戸棚を探り、汚れの少ない湯のみを*探した*]
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