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でもワシ、別にバチがあたるようなことはしとらん……はずじゃし。
ヌイも、「わるいことはしとらん」て言うてくれた。
匿われとるちゅうことは、護ってくれとるちゅうことじゃ、たぶん。
[弱く、笑顔を作った]
あはは……なんかもう、どんな不思議が来てもそーいうものなんだって納得しそうな気分。
そういえば、ギンスイも私みたいな突然ここにいたとか…?
…って、違うのね。
ここで突然みんなから見て消えたのかぁ。
そうだよね。ンガムラさんが無視する訳ないもんね。ちょっとでも疑っちゃって恥ずかしいなぁ。セイジくんがンガムラさんのこと「信じろ」って言ってたのにね。
…うん…夜に行っちゃだめだけど、お兄ちゃんはよくお社に行ってたからもしかしたらそこにいるかなと思って……只でさえ裏山は変な声がするから夜は危ないのに……。
あー、なんだか段々頭の中が整理できてきたような気がする。
[「みんなに見えなくて、神様に匿われていて……」と一つ一つ言葉にしながら整理して行く中、何か違和感]
……ん?ヌイさんが「神さまにたましいが匿われとる」「わるいことはしとらん」って言ってた?ってことは、ヌイさんはこの不思議なことがわかってる……とか?そういえばセイジくんも神様の言葉が聞こえるって言ってたし
[護ってくれてるとの言葉に]
そうだよね。きっと護ってくれてるんだよね。怒られたんじゃなくて変な声から護ってくれたのかな。うん、きっとそうだよ。……きっとそうだといいな。
[かすかに感じた不安を吹き飛ばすように、明るく笑顔を作る]
雨、雨、さよならまたあーとーでー。
晴れたらあーそーぼー。
……なんかね、雨が変な感じがするの。
どうしたらいいのか、どこにいけばいいのか、
よくわかんないや。
てるてる坊主、てる坊主。
あーした天気にしておくれー……か。
明日じゃなくて、すぐに晴れてほしいって、思っちゃうんだ。変かな……?
……セイジくん、神様の声がするって言った時痛くて辛そうだった……大丈夫かな…。
[空を見ながらぽつりと*呟く*]
おお、「信じろ」てな。セイジが言うとった。
[こくり、頷いて]
それがのうても、ンガムラさん、何だかんだ言うて、ええ人じゃ。信用しとるよ。
[ヌイにはわかってる?との問い>>+31に顔を上げ]
あ、言うとらんかったな。ヌイには、ワシの声、聞こえとった。姿は見えんらしいが。
……そうか、セイジにも、ワシらの声、聞こえるかも知れんのう。
ワシらがおらんようになったことは、そのうち伝わるじゃろうけど。
会うても、ええもんじゃろか。
余計に、心配させるかも知れん。
苦しそうじゃった、よな……。
[空を見上げるアンに向かい、同じような口調で呟いた]
……どうしたらええか、ワシにもわからん。
今できることなんぞ、無いんかも知れん。
天気雨が降り始めたんは、先週……じゃったか?もっと前か?
その頃から、何ぞ始まってたんじゃろか。
……?
[しばらく空を見上げていると、雨に混じって降りてくる>>53]
……雪。
ボタン雪、じゃの。
[差し出した掌を通り抜け、大きな雪粒が地面に落ちる]
[雪が降っていたのは僅かの間。土の上の白い結晶も、たちまち溶けて消え去った]
……ワシ、やっぱり、みなの様子見に行く。
見ても、何にもならんじゃろけど。
アンは、
[言いかけて、何かに気づいたように*口をつぐんだ*]
まだまだ、雨はたんないみたいだし。
……送るとしたら、やっぱり、『セイちゃん』かなぁ?
物凄く、心配してるみたいだったしなぁ……。
[声の事は知らない、けれど。
それだけでも、『送る』理由には十分だから。
心の奥で、こんな言葉を呟いた]
[月下への道のりの途中、ボタンは花畑へたち寄った。]
『あらあら
お花が 項垂れて
つまらない色に なってきちゃって ざんねん ざんねん
でも ここの お花より
わたしの服のお花模様の方が きれいだし
ことし いちばんの 見事な花を
とってゆかれるのを 見なくてすむわ
あらあら うふふ』
[ゆれる てるてる]
心配しているのは 心配といえば心配ね。
いい天気になるなら、だれでもいいけど、
わたしは だれが いいかしら。
[うふふ うふふ 笑い声は気まぐれに。*]
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