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先生、都会のほうでは眼鏡の上から
サングラスをかけると聞きました。
[真顔]
[死んでいるんじゃないか、というのを聞けば]
やっぱりこれ、先生がつけなさいよ。
絶対つけたまま消えられなくなるから。
消える鼻眼鏡とか。どんなギャグだと。
猫だから、お魚好きかもね。
[きっと、猫少年の苗字は鱸だったのだろうと]
ほらほら、弄ってないでかけてみてよ
[そういえば自分はライデンが鼻眼鏡をかけた姿を
見ていなかったなぁとけしかけた]
嫌だ。
そういうのは若者の仕事だろう。
さぁ、遠慮せずかけたまえ!
明日から村のヒーローになれるぞ。
[鼻メガネを受け取るもんかと、腕を組んだ]
妖怪ポストって、あの世にあるんでしたっけ……?
[手紙が胸ポケットにしまわれると、ほっと息をはく。]
同じところに帰るつもりでいてください。
少なくとも私はそのつもりです。
[そのまま、ついと視線を動かすと、鼻眼鏡をいじる薬屋にくすくすと笑った。
そして、また、あ!と声をあげる。]
かける前に笑ってしまいました……。
>>+23>>+24
うん。ありがとう。
やっぱり、イマリちゃんに会えて、良かったよ。
[イマリの腕にしがみつくが、はっとして]
あぁ。最後まで私、こんな風だ。
誰かに甘えてばっかりだ。
[泣き笑い]
ああ、そうか魚。
[しゃがみ込んで、砂浜に魚の絵を描く。
やけに写実的]
妖怪ポストはあの世とこの世の間にあるのかと思っていました。
[帰るつもりでという話には、反応を示さなかった]
あ。
[対岸に火が炊かれているのを見て声を上げた]
あっちはまだお祭り続いてるんじゃない
そうよね、だってここから火を持って帰るんだもの。
それで、みんな家の前に松明置いて、火を灯して…
[ぽつりぽつりと記憶を語る]
いやいやいや先生もまだまだお若いでしょう。
ヒーローは日曜の7時半から仕事すんだそうです。
あたしゃ夜型でしてね、そんなん嫌ですよ。
[むりやりかけたろか、と腕を組んで
子供みたいに固辞するグンジを見て思う]
おめえも余計なこというんじゃねえって
[ホズミにけしかけられると少し危機感を覚える]
死者が死者になるのは、生者がそれを認識したときで
死者が生きていた過去は、死者を知る生者が存在している間にのみ存在する。
[鱸とシーラカンスの絵を描き終えて、枝を放り投げる]
生と死は、意味などなくただそこに在る。
[無意識に胸ポケットに行っていた手に苦笑]
ライデン君、煙草は燃やしちゃいけない。
バチが当たるよ。
マシロちゃん。
[手を軽く振って挨拶した]
[プレーチェが腕にしがみついたのに気がついて]
うちは甘えてもらってもええけどな…なんか、うれしいんや。
[照れくさそうに笑う]
プレーチェちゃん、うちにとっては妹みたいな感じやから。
[表情を取り繕う様もやさしげに見ていた]
私達も火、持って帰らなきゃね。
[対岸をぼんやり見つめて、足下の篝火に視線を戻す。
対岸で燃えているのはネギヤが汗をかきながら灯していた火だろうか。]
[くすくす笑うエビコを見て何か安心する]
[鼻眼鏡をかける動機が表向き
なくなったというのもまあ、ある]
[しゃがみこまれると無理やりかけさせづらいのに
逃げられたと勘違いし、
ちぇっと子供のように舌打ちし]
絵ぇ、うめえですな。
あ、先生が先生っぽいことを言ってる。
珍しい……。
[砂に描かれていく絵を覗き込みながら、感心した声をあげた。]
広報のお悔やみ欄、四人分の空欄はありませんでした。
だから、誰かはきっと生きてると思います。
その誰かが、この島で生きていた人のことを覚えているなら、ここに皆が生きてたことは現実だったってこと……ですよね?
[言葉の解釈に首を傾げながら、出来上がった絵を一歩下がって見る。]
うん。
そうだね。
迎え、来るかな。
[村と島を隔てる海の青を眺めた。
…さむぃ…つめたぃ…あおぃの…
ふと、猫少年の言葉が脳裏に浮かび
いやいやをするように*頭を振った*]
[イマリに頷いて、対岸の火を見つめる]
もうすぐ祭りが終わるのか。
私も、かえろうかな。一緒に。
[イマリと彼女の傍らにいたプレーチェに微笑んだ*]
[棒のような人間を何人か描き足し、よし、と満足げに呟くと、額の汗を拭った。
浜から吹く風が心地良い。
もうすぐ月が天頂に上る。
くるりと社を振り返ると、その柱を見上げた。
少女はどうやって、月に願ったのだろう。
もう聞くことはかなわないけれど、自分も願うことは出来る。]
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