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[赤や黒や白や透明の 液体のような粒
角の無い丸の繋がった丸が 空中に踊る
それは 空気に溶けるように
小さく小さくなって
細かく細かくなって
ルリの前を通り
最後のひとつぶが
ナオの前で 弾けて]
[額にあてた手は、しっとりと湿りを含み、
自分でも自覚しない大ため息。
それをゆるりとあげたのは、
球体から流れ出てた気というものだろうか、それがふいに途絶え……。
まるで、卵が孵化するかのように、壊れたから。]
[そして、獣が駆ける様を見た。
猫科のしなやかなうねる身体。
その毛並みに唸ったのは狩人の性か]
嗚呼。
あれは…、うちの世界では。
[良く似たシルエットの獣を想う。
否―――獣では無かったが。
だがそれはまた、彼では無いのだとも想う]
俺は……お前のことが好きだった。
ただそれだけだった。
世界なんて選んじゃいない。ただ、人を……、
手を伸ばす相手を選んだだけだった。
…世界は。俺の世界を俺は無くせない。
だから、こそ。出来るだけをと………
[彼の世界にも変化あれと願った。
争いをなくして、いつか、この世界で出会えて良かったと言える世界を。
それなのに。]
[争いを終えた今、クルミは守る対象から共に立つ対象へ変わっている。
それを言えば良かったか。何かは変わったか。
いや、変わらなかっただろうか。]
世界を…慈しむさ。大切にしてみせる。
クルミと、共に。お前の夢も……追ってみせるよ。
[届くかも分からぬ言葉を紡いで]
…、…?
[ナオがグリタの側にいる。
彼が何事か話しているのかと、目をやった。]
グリタ、お前も。お前の世界の魂もまた。
諦めることはしない。
反論があるならば、聞く。
[名を呼び忘れた自覚なく、彼への言葉を置いた。]
/*
臓腑という表現も綺麗だし、
なんか、[それきり]
という〆がすごく、こう、儚さと潔さ、というか
何か好きだったです。
と、いいつつ、ちょっと家族迎えへ。
[ナオが10thの柱にお茶を渡すのを見る。
ああ、そこにいるのか、とただそれだけを思った。
言葉が聞こえることはないし、姿も見えないけれど。
まだいたのか、と]
――ばぁか。
[さっさと楽になればいいのに、なんだってまだいるのかと、そう思った]
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