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とりあえずは戸締りを気をつけよう。
[本をキッチンのテーブルに運んでから集会場へ出かけようとする]
そういえば、ニーナは魔女を知っているっけ?
[>>2 大きな物音にびくっとして振り返る]
せんせぇ……。
まじょまじょより先に、いうことがあると思うんです。
「痛い」とか「助けてくれ」とか。
魔女より先に、気をつけてください。
[ヴィンセントが大丈夫そうだと判断し、ため息をひとつ]
先ほどアーヴァインさんが……。
[本を片付けながら、彼から聞いた説明を繰り返す]
そう、災いが降り懸りませんように――…
だって。あははっ! なんてばかばかしい。
こーんなちっぽけなツマンナイ村、
滅びたって構わないのに。
――ねぇ、君だってそう思わない?
……ハーヴェイ?
[薄暗い部屋で男の白い指は、
手にしたばかりのペーパーナイフを弄んでいる。
細工された梟には、真新しい鮮血がうっすらと塗られていた。]
そうかい、リックもお利口にしていたかい。
それじゃあ、ふたりにとびきりの話をしてあげないといけないねえ。
[目を細めたのはどれほど前か。
少女の手を引いて自宅の戸を開けたのだった]
[>>4 ヴィンセントを不思議そうな顔で見る]
森のおくに小屋があって、大釜でヒキガエルを煮るんですよね?
悪い子はさらわれて一緒に煮られちゃうよって……
[言葉の途中で顔を赤くする]
……言われました。こどものころ。母さんに。
[最後の一冊を手渡し、切り替えるようににこりと笑う]
行ってらっしゃい。
患者さんが来たら集会場に案内しておきますね。
――魔女狩り、ですか?
[訪ねてきたアーヴァインの言葉を、オウム返しに口にして]
あなたのことだから、まるきし根拠のないことは言わないだろうけれども……所詮噂にすぎない、のではないでしょうかね。
[真意を探るよう、少しだけ瞳を覗かせた]
そう言えばアーヴァインは何に気をつけろって言ってたっけ?
[赤い舌で、ぺろりとナイフに付着した血を舐める。
瞬時に鉄の味が口内に広がった。]
あぁ、「魔女狩り」に気をつけろって言ってたね?
[窓辺から遠のく、自警団長の後姿を見送る。]
ねぇ、物知りなハーヴェイは知ってる?
魔女狩りってなんなのか。
ん〜と… とりあえず、手近なところでいいか。
[帰り道、ふと目に着いた家にふらっと寄ってみる。
ドアを軽くノックして中へと声をかけた。]
ラッセル〜。いるんでしょ〜?
ちょっと話があるんだけど。
[無邪気に響く声が尋ねる問いに、
名を呼ばれ続ける男の柔い声は、もう既に過去のもの。
代わりに上がるのは、抵抗する術すら無くした、
地を呻くような声のみ。]
そっか。ハーヴェイも知らないのなら、
想像するしかないよね?
[少年は肩を竦めて首を傾げる。]
でもホント、魔女狩りってどんな事をするんだろう?
ちっとも想像つかないや。
あ、でも案外こういう事とかするのかな?
[言うか早いか、紙切刃とは異なる鋭い刃が、
宙を切る音が部屋に響いた。
同時に床に散らばる血液と、名を呼ばれ続けるだけの呻き声が、
無邪気に笑う少年の声と相俟って。
部屋の中を赤黒く*染めていった*]
出かけてるのかな?
何か声が聞こえたような気もしたけど… 気のせいよね。
[うすら寒い気配がした気がしておそるおそるその場を離れました。]
[少しずつ、部屋に血腥い匂いが立ち込める頃。
シャーロットの声が階下から聞こえた。]
折角僕とハーヴェイだけの、
二人だけの楽しい時間を過ごしていたのにね。
邪魔がはいっちゃったみたい。
じゃぁ、ちょっと行ってくるけど、
寂しいからって泣いたりしないで、ね?
[濡れたタオルで自身の肌を拭くと、
くすくすと小さな笑みを零しながら。
何事も無かったかのように階下へ。]
――やぁ、シャーロットから尋ねてくるって珍しいね?
話って…何か*あったの?*
[数歩離れたところで声が聞こえ振り返る]
あ、あれ? ラッセル、やっぱり居たんだ。
いないかと思っちゃった。
用事ってほどじゃないんだけどアーヴァインさんの話って聞いた?
魔女狩りがどうのってやつ。
調べが終わるまではなるべく1人で外に出たりするなって。
一応それだけ伝えておこうと思ったの。
何かしてたの? ごめんね邪魔しちゃって。
いえ、噂であればと望んでいるわけでは……全く、かないませんね、あなたには。
[アーヴァインの返答に、困ったように頭を掻く]
新なる魔女狩りかあるいは――
あなたも気をつけた方がいい。気をつけるに越したことはないのだから。
[自警団長の肩を叩いて、仕事熱心な男を見送った]
魔女狩り、ですか。
そんなものを持ち出して……土産の本の中だけで十分なのに。
[やれやれと息を吐くと、ジェーンに重々戸締まりを気をつけるように言いつける]
出かけてきます。
大丈夫ですよ、少し様子を見てくるだけ――子供たちを頼みます。
[気軽な調子で手を振って、家を*後にした*]
そうです。殺されちゃうんです。怖いですよね。
こちらでも、いうんですね。
はい。お帰りをおまちしております。
お気をつけて……あぜ道とかこいしとか、おさけに。
[>>17 ヴィンセントの白衣を受け取り、しわを伸ばしつつ小さく付け加えた]
ほんとうに、どう気をつけるんでしょう。
[ヴィンセントが出かけた後、白衣やら包帯やらシーツやらをかき集め*洗濯を始める*]
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