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[呼ばれ、呼び返し、残る迷いが、花房をもう一度揺らして]
あ、ちょっと!
[後にしてきた泉の方へ、迷いの力が向かうのが判る]
[鍵を見つけた青年に、力が向かったのは、必然と言えば必然。でもきっと、本当は偶然?]
[だって、揺れる想いは、彼だけではなく、泉全体を揺らして、そこに居たものみんなを巻き込んでしまったから]
[友人も 巻き込まれたと そう判ってしまって]
もう...いつまでも、迷子になる年じゃないってば!
[何か キレました プッツン]
[そこに、優しく二人を見つめ助けようとする人達の姿を見つければ、ほっと息をついて]
[ぐい、と、頭をあげて、声を張る]
[ギンスイと名乗った青年に「鍵」を持っていないかと問われた時に、それは確信したこと]
[藤の心に呼ばれた三人、それが、*鍵と螺子の筈*]
美大生 ロッカは、こっそりただいまなのです…。[栞]
樹木医見習い トモユキは、六花を表に引っ張り出そうとしている![栞]
[響く声>>15は、藤紫の内へと消えて]
[ゆらり]
[幾重にも重なる藤の花房が、揺れる]
『……あー、見つかったんだー。
やー、よかったよかった、間に合わないかと思っちゃったー☆』
[間を置いて、響いた声はとてもとてもお気楽なもの。
ててんっ、と。
そんな感じで、どこからともなく兎が現れる]
[ひょい、と差し上げられる兎の手。
ふわり、きんいろとぎんいろの光が舞って、その手に集う。
『鍵』と『螺子』。
八重藤の木の、相反する『想い』の結晶。
『答え』を選び取ったそれは、柔らかな濃紫のひかりを放って形を作る]
『……ああ、選び取ったんだね、キミの未来《さき》』
[『鍵』と『螺子』を手にした兎は小さく呟いて。
ぴょい、と虚空へ向けて『鍵』を突き出す]
[かちり]
[かたん]
[音が響いて、次に虚空に向くのは、『螺子』]
[きり、きり、きりり]
[兎の手の中、『螺子』が回って]
[……柱時計の音が12回、鳴り響く]
[直後に響くのは、かしゃん、という音]
[狭間とこちらを隔てる壁の砕けた音]
『……咲いて枯れるも、咲かずに在るも』
『どっちも等しく、キミの未来《さき》』
『選んだ『想い』は、『時計』の力』
『世界をいかす、力にかわるよ』
[どこか楽しげな口調でそういうと、兎は『鍵』と『螺子』を空へと放る。
きんいろと、ぎんいろのひかりがふわり、と散って。
散った光は、力なくした木を包み込む]
『……さて、それじゃあぼくのお仕事しゅりょー』
『あとは、キミたちが望んだ時に、望んだ場所に戻れるんじゃないかなー』
『……うん、多分、ね!』
[最後の最後に、また無責任発言ひとつ、落とした兎はぺこり、と一礼した後、てんてんてんてん、藤紫の奥へと消えて──]
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