人狼物語 執事国


157 家出少女の電車内

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視点: 人

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鍵っ子 ルリ

[ルリは電車内を歩きました。おっと、ちょっと揺れます。そういう時には足を踏ん張って、……あんまり女の子にふさわしい歩き方では、なかったですね。ちょっとルリも恥ずかしいと思いました。だからです。涙目で、紅くなったのはそのせいです。断じて、あの男の人が怖いと思ったからでは、ありません。…………そりゃちょっとは怖いですけど。

 でもどうにかして、あの人の前に立つと、さっきみたいに拳を突きつけました。拳の中には飴が入っています。今度の飴は魚柄の包装紙にくるまれた、魚の形の飴です。あっでも大丈夫、魚味ではありません。]

(9) 2014/08/04(月) 21:45:56[扉脇の座席前]

鍵っ子 ルリ

  ……、

[ルリは勢い込んで口をあけました。
 言おうと思ったのです。何か、言おうとしてたのですが、おかしなことに、うまいこと飛び出てくれはしませんでした。

 指の間から魚柄の包装紙が飛び出ているのに、ルリの口からは言葉が出ないなんて、おかしなことですよね。]

(10) 2014/08/04(月) 21:46:16[扉脇の座席前]

人足 ギンスイ

[電車ががたんと揺れる。
男は揺れるがままに身を任せる。
流れていく景色は走馬燈のように儚く過ぎていく。

眉を寄せる。
無意識に握っていた煙草の箱を握りつぶす。
ソフトタイプのそれは容易にくしゃくしゃになる。

乗客がひとり、立ち上がった>>8のを目にする。]

(11) 2014/08/04(月) 22:05:12[後方座席]

人足 ギンスイ

[足音が聞こえる。
さも軽いその音は一度たたらを踏み>>9
次第に男の方へと近付いてくる。

男は顔を上げない。
見る必要もない足下を、じっと見ていた。]

(12) 2014/08/04(月) 22:11:00[後方座席]

人足 ギンスイ

――――、

[のろのろと、顔を上げる。
不機嫌な顔には倦怠の表情が張り付いていて、
近くで見れば子供であっても
威圧感以外のものも感じ取れたかもしれない。]

なんだよ。

[言い切る前、拳>>9が突きつけられる。
赤い顔で、涙を堪えた顔。
しっかりと立っている小さな身体。
男は確かに少女を見た。
数秒の間、見つめた。]

(13) 2014/08/04(月) 22:17:23[後方座席]

人足 ギンスイ

[拳からは魚の柄が見えている。
くしゃっとしたそれは男の煙草の箱とどっこいどっこい。

普段なら怒鳴っていたかもしれない。
だが男は辛抱強く、少女の言葉を待った。
待つだけの大人としての余裕を、思い出しかけていた。]

(14) 2014/08/04(月) 22:23:58[後方座席]

鍵っ子 ルリ

[ルリの頭は言葉を探そうとしているわけではありませんでした。
頭はまっしろのまんま、ぐりんとした目が瞬きもないままじっと、あの怖い男の人を見ているのです。あんまりにも見つめすぎてるせいでしょうか、男の人の握った箱のことも視界に入らないルリでしたが、男の人の顔や、見つめ合った目の中には怖いもの以外の、何かがありそうでした。

 時間にして、どれほどなのでしょう。
ルリは男の人の目の中にいる自分が見えました。ルリは目がいいことが取り柄の一つなのです。そしてルリは、お父さんとお母さんのことを思い出していました。時々、ルリのお父さんたちはこの人みたいな顔をするのです。]

(15) 2014/08/04(月) 22:54:39[扉脇の座席前]

鍵っ子 ルリ

[ルリは、大人がこういう顔をしている時には何もしない方がいいと知っていました。

けれどこうして目の前に立っています。
このまま何もしないことは、もう、できません。
なのでルリは、一度口を閉じて、もう一度開きました。]


 おすそ分け、です!


[あら、本当に言うべき挨拶はこれだったかしら。なんてハテナは、浮かんだりしません。だってルリの頭は真っ白なんですもの。お姉さんにごあいさつした時の方が、もしかしたら、マシ、だったのかもしれませんね。]

(16) 2014/08/04(月) 22:55:08[扉脇の座席前]

鍵っ子 ルリ

ルリの、好きな、の。
あげます。


[そう言いつつも、ルリの手はぎゅっと固く固く結ばれています。泣かない代わりに力ばかりを込めているので仕方がありません。仕方がありませんが、飴を渡しにくい、ですね。]

(17) 2014/08/04(月) 22:55:28[扉脇の座席前]

鍵っ子 ルリ

[電車のスピードがだんだんと緩やかになっていきます。きっと、もうすぐルリの駅につきます。お婆ちゃんが待っているわけでも、お父さんお母さんがいるわけでもない駅です。ルリが一人で降りる駅です。
 ルリはお行儀をおいて家を出てきてしまいましたが、その代わり、たくさんのお気に入りと必要を詰め込んだリュックを持ってきました。きっと、その中に、何か素晴らしく良いものが紛れ込んでいたのでしょう。だってルリは一人で動いて、いまだって一人で、怖い人と向き合っているんです。

 男の目の中に見えたルリは、いつもオンナジ、もしかしたらいつも以上に泣き虫だったかもしれませんが、でもやっぱり、本当は。いつものルリとは、違うのです**]

(18) 2014/08/04(月) 22:55:49[扉脇の座席前]

人足 ギンスイ

[無言のまま、男は待った。
無表情にじっと少女を見つめて。
握りつぶした箱も気にする様子もなく、見返していた。

少女の目に映る自分の影が小さく見える。
その中の自分は行く先も分からないようで。

男が小学生にもならないうち、
親に連れて行ってもらった夏祭りで迷子になった。
自分は、泣いていたときもこんな目をしていただろうか。]

(19) 2014/08/05(火) 02:17:51[後方座席]

人足 ギンスイ

[「おすそ分け、です!」

思い切って口を開けた少女は、そう言った。
つられたわけでもないが、今度は男が口をぽかんと開けた。]

(20) 2014/08/05(火) 02:18:04[後方座席]

人足 ギンスイ

[好きな飴をわざわざ手渡しに来たのか。
しかし、なんで俺に。

言いたいことはあったが、強く結ばれた拳を見て飲み込む。

電車の速度は緩やかになっていく。
男の、まだ降りる必要のない駅が近付いてくる。

一瞬だけ窓の外から光が差して、男は瞬いた。
しばらくしてから開けた目には、
日光を浴び小さな自信を備えたように見える、少女の姿。]

(21) 2014/08/05(火) 02:18:27[後方座席]

人足 ギンスイ

ん。

[言葉を聞き終わると、男は少し目を細め
箱を持っていない方の手を軽く差し出した。
指を開かせてやる必要はないだろう。

少女にもそれくらいの自尊心や、都合や、
あるいは強さだってあるはずだから。]

…………あんがと。

[そう言ってしまえば、少女も渡さざるを得まい。
その後押しは、意地悪でもあり、大人としての助け舟でもあった。
飴がてのひらに落ちてくるのを、男は待った。
力仕事をしている、大人の男のてのひらだった。]

(22) 2014/08/05(火) 02:18:39[後方座席]

人足 ギンスイ、ずっとギンスイのターン!**

2014/08/05(火) 02:28:54

学生 ハツネ

[電車が揺れる。
減速する時特有のそれ。

揺れは彼女の身体にも伝わって、
ぴんと伸ばしていた背筋がほんのわずかな間、曲がる。

ゆるり、と車窓へ向けた視界に映るのは、
見慣れた、降りるべき駅の光景。

いつものように改札を通って、
いつものように家の扉を開けて、
ただの“ハツネ”から“お姉ちゃん”へと変わる、境界をまたぎ越す、
その時は、近い。


ため息が自然とこぼれる。
テストの出来栄えを訊かれることが予測される分、重苦しく]

(23) 2014/08/05(火) 02:48:32[ホーム側のボックス席]

学生 ハツネ

[何気なく見回した車内に、あの少女の姿はなかった]


 ……、降りた、んだね。

[単純にそう思う。
彼女は音楽の世界に入り込んではいたが寝込んではいないし、
あの少女が、お仲間さんを欲しがる彼女が作り出した幻であると考えるほど夢見がちでもない。

それに、ポケットの中の飴玉が、
少女がここにいたという、確かな証明になってくれているから]

(24) 2014/08/05(火) 15:45:52[ホーム側のボックス席]

学生 ハツネ

[昔と、これからに思いを馳せながら、
前方のドアから電車を降りようとする。
学生鞄は肩にかけ、楽器ケースを片手に提げて。

一番前の座席まで接近するにはやや時間が足りない。>>3:19
開きっぱなしの扉の前で、眼鏡の男子学生に顔だけを向ける]

(25) 2014/08/05(火) 15:47:41[ホーム側のボックス席]

学生 ハツネ

[発車を報せる音が鳴る。

顔を向けた先へと軽く頭を下げると、
そそくさと電車から降りた**]

(26) 2014/08/05(火) 15:48:40[ホーム側のボックス席]

学生 ハツネが接続メモを更新しました。(08/05 16:05)

会社員 ズイハラ

渡辺ナオさん、か。

[相手の名前を短く反芻する
そしてやがて電車は減速する。アナウンスが彼女がいつも降りている駅の名前を告げた]

―――ああ。…気をつけて、な。

[ドアへ向かうナオの背中に、そう言葉をかけて]

(27) 2014/08/05(火) 20:10:07[ボックス席の窓際]

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生存者 (6)

学生 ケン
22回 残8255pt
人足 ギンスイ
39回 残7715pt
会社員 ズイハラ
29回 残8119pt
学生 ナオ
23回 残8224pt
学生 ハツネ
31回 残7997pt
学生 ムカイ
19回 残8472pt

犠牲者 (1)

告げ人 アン(2d)
0回 残9000pt

処刑者 (2)

女優 ポルテ(3d)
20回 残8426pt
鍵っ子 ルリ(4d)
21回 残8213pt

突然死者 (0)

参観者 (0)

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