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……そう。
きっと、文句言われると思ったんだけど、
桜の綺麗さを教えられて。
これも思い出のひとつになるって、言われたんだっけな。
[電話を卓上に置く。
火の点いていない煙草を指に挟み、口元を覆うように手を当てて、咥えた]
……うん。大切なことを押し隠しながら、
優しくし合うことで誤魔化している。気がする。
[ぼくも含め、みんなだけど。と付け足した後]
ぼくの思ってることがもし正しくて。
本当に、スイが謝りたいことがあるなら、
許すよ。じいちゃんは許す。
許す……って。
[ぎゅっと膝の上でこぶしを握り締めた]
じーちゃん知らないのに……おいらが何をしたかって!
[続けようとして躊躇った]
[川原を歩いていくうちに、やってきたばかりの魂たちを見つけるけれども。それが誰であるかの記憶は朧だった]
どこかで見たような?
[何故懐かしいような気持ちになるのだろう?と思いながら、ゆっくり*近づいていった*]
[泣きそうな顔で首を振った]
イヤ。言えない。
言ったら、嫌われる。言えなくてごめ……。
[ごめんなさいと言いかけて言葉を止めた]
[だよね、と言ってスイの言葉に頷く]
言いたくなさそうだから、ぼくは聞かない。
[また謝りそうになるのに、くすりとして]
だから約束だけする。言ってもぼくは嫌わない。
アンも、チカも、みんな君を許すと、ぼくは思う。
もしもぼくが爺ちゃんじゃなかったとしても、
君のしたことをぼくは気にしない。
なんで……?
[本気であることはベックの目を見れば明らかで、
スイは表情の抜け落ちた顔で、ベックを見つめた。
ぽろぽろと目から涙がこぼれ始める]
うん。ずーっと謝りたかったんだ。
おいらの家族に……食べてしまった家族に。謝りたくても届かないから。
家族がいないからずっと一人だった。
一緒に居てくれたギンも……。
おいらは……寂しかったんだよ。
謝りたくても、届かなくて。おいら……頭悪くて。
──だから、"家族"に幸せになって欲しかったんだ。
[しゃくり上げた]
じいちゃん。かーさんも……ありがとう。
そう決めたから?
[冗談めかして、スイにそう答えた]
他にも理由は言えなくもないけど、言わない。
恥ずかしいしね。
[スイの頭を抱いてよしよし撫でながら]
惜しい。
別の中毒を抑えるため、かな。
[くるりと、指の間で煙草を回した]
スイ。
お前も、“家族”の一員だろう。
幸せになって欲しかったのは、皆、一緒だ。
きっと、な。
届かないんなら、届けにいけ。
俺らに届けたって、しかたない。
それに、寂しいんなら、もっと甘えろ。
[今までとは異なった口調。
“父”らしくはなく、親しい他人のように]
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